点火系を見直す
エピソード52
令和6年11月
次は皆んなも見たいとは思わないだろうなんの変哲もないエンジン搭載は省き、点火の話しです
前回の点火系はウオタニとプラグコードとイリジウムプラグとアーシングで回してましたが
今回はウオタニコイルへの電圧を16Vに昇圧して放り込むのとウオタニのハーネスを交換しFCRにTPSを付けて点火マッピングを3次元で制御しようと思います
ウオタニのハーネスを少しやり変えて取り付けです
具体的にはウオタニユニット→16V昇圧→クイックシフター→ウオタニコイル→イリジウムプラグ→アーシングです
点火はクイックシフターのユニットで色々と制御してますが、前もってRevCraftさんに問い合わせて16vの昇圧は影響ない事と16Vの昇圧回路内のコンデンサーのせいで点火カットしない可能性が有るのでクイックシフターはコイル直近に付けるようにと説明を受けてます
多分、AC-DCやDC-DCで電源を落としてもコンデンサーの蓄電のせいでしばらく電気が流れてるアレです
パソコンのACアダプターのコンセントを抜いてもLEDランプがしばらく点いてるアレです
昇圧回路をクイックシフターに入る電源に割り込ませた後はウオタニです
ノーマルのコイルへ行く電源線からウオタニのハーネスに入る部分の配線カバーを捲って行くとやはりと言うか電源線はウオタニユニットには行かずコイルの電源に行き、片側だけ2又に分かれてウオタニユニットの電源になってました
ハーネスを捲って確認して正解です
16Vへ昇圧した線を割り込ます場所は青丸部分に決定です
もちろんウオタニユニットに16Vは入れたくないのでウオタニ電源は新設です
それと各ハーネスは長さによる電圧降下は避けたいのでなるべく短く加工です
取り付けが終わりTPSからウオタニ指示の電圧が出ているかの確認と調整です
ウオタニの指示は
アクセルオフ時に1.04V
アクセル全開時は4.0Vです
振り幅は2.96Vです
これはデモ機の実測値らしいです
しかし、カワサキのマニュアルの指示値は
アクセルオフ時
0.9〜1.1V
アクセル全開時は
4.06〜4.25Vです
振り幅は3.15〜3.46Vです
少しウオタニのデモ機のTPSの値がカワサキ指示の値から外れています
取り付けたTPSの振り幅は3.1Vでした
ウオタニはZRX400用のマッピングです
これが680のチューニングエンジンとなるとベストのセットは変わってくるはずですが、取り敢えずは400用の指定でいってみます
TPSの調整で赤丸部分をどこに持って行くのがベストかを探って行くつもりです
2次元と3次元の点火マップは簡単に切り替え出来るので違いがどの位あるか楽しみです
プラグの事をちょっと話します
私は前からイリジウムプラグを使ってます
最近はNGKのMoto DXと言うやつです
イリジウムプラグは中心電極が細いからFCRやTMRのキャブだと、カブった時にかぶりが取れにくいから向いてない等と言う人がいますが、キャブのセッティングが決まっていれば、そうそうカブる事は有りません
エンジンが掛かってないのにカシャカシャと何回もスロットルを煽ってポンプジェットを効かせればカブりもしますが...
今も昔もレーシングプラグの中心電極は細いです
インジェクションでなくSOLEXやWEBERで回してた時代もです
仮にカブった時にカブりが取れやすいとしてもその代償で性能の低いノーマルプラグを付けるなら、キャブのセットをきっちりと出してカブらないようにすればいいだけの話しです
ちなみに私はプラグメーカーの回し者では有りません(笑)