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スタートアップにちょっとだけ留学?!ベンチャー留学「Next Stage 」とは。
みなさん、こんにちは。
ベンチャー留学「Next Stage」事務局です。私たちはJAグループ全国組織が設立した一般社団法人AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)が提供する「Next Stage」を運営するメンバーです。
ベンチャー留学「Next Stage」はその名の通り、ベンチャー企業へ期限付きで留学し、これまでの働き方や思考をアップデートするプログラムです。今回は「Next Stage」の中身についてご紹介させていただきますので、ぜひ一度ご覧ください。
ベンチャー留学「Next Stage」3つのポイント
ベンチャー留学と言っても想像がつかない方がいるかもしれませんが簡単に言うと、「大企業で働いている人が、ベンチャー企業やスタートアップ企業で一定期間働いてみるプログラム」です。ベンチャー留学のほかに、越境プログラム、留職プログラムなどと呼ばれています。Next Stageもこのプログラムのひとつで、私たちは「ベンチャー留学」と呼んでいます。
Next Stageを説明すると、大きく以下の3つのポイントがあげられます。
異なる文化や新規事業・事業開発のノウハウを持つスタートアップ企業での業務経験を通じて、実践的なイノベーティブ人材を育成するプログラム
スタートアップと大企業、両者のニーズをくみ取り、効果的な研修機会を提供していただけるスタートアップ企業を紹介
プログラムの参加は月30時間程度の「兼職スタイル」と、フルタイムの「出向スタイル」の2つから選択
次の項目から1つずつ詳しく説明したいと思います。
イノベーティブな人材を育成するプログラム
まず1つ目は、
異なる文化や新規事業・事業開発のノウハウを持つスタートアップ企業での業務経験を通じて、実践的なイノベーティブ人材を育成するプログラム
人材の育成や確保における課題の一例として、「イノベーティブな人材が少ない」「リーダーや幹部候補の育成に困っている」などがあげられます。また、「今ある人事研修や社内の研修だけでは社員が満足していないのでは?」や「そろそろ働き方も変えたいし、組織も新しく変えていきたい」などといった課題を持っている会社もあるのではないでしょうか。これまでは、外部講師を招いた社内研修や、会社が用意するビジネススクールなどへ通ってもらうことで、社員のスキルアップやモチベーションを高めることが一般的な流れとなっており、導入されている会社も多いと思います。このような方法も必要ですが、私たちが提案する「Next Stage」はこれまでの研修やセミナーなどとは全く違う方法で、人材の育成や組織改革をアプローチします。
「既存の枠に当てはまらない能力は、既存の枠以外で習得する必要がある」と私たちは考えています。
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ご提案させていただく留学先のスタートアップは、新しいビジネスモデル・社会価値創出に挑戦し、急成長を目指す企業です。その特性から、Next Stageを通じて、人材育成の観点でも、密度の高い経験を得ることができます。異なる文化や慣れない環境に身を置くことで、社内の常識や固定概念を脱却し、未知の領域での活動が、課題解決力、リーダーシップ、多様性への受容力を養います。また、伝統的な企業では体験できる機会が少ない、新規事業や新しい価値の創出に向けた、ノウハウやマインドを学び、新しい働き方や組織風土、DXツールの活用と、そこから生まれるスピード感を体感することが出来ます。
JAアクセラレータープログラムと連携したスタートアップ
次に、
スタートアップ企業と大企業、両者のニーズをくみ取り、効果的な研修機会を提供していただけるスタートアップ企業を紹介
私たちが所属するAgVenture Labは、設立当初から「JAアクセラレータープログラム」というスタートアップ支援のプログラムを運営しています。「食」や「農」など、第1次産業を基軸としたスタートアップ企業の事業促進、拡大を目指し共創するプログラムで、2024年で6回目の開催となります。これまで50社以上のスタートアップに参加していただき、一緒に活動してきました。Next StageはJAアクセラレータープログラムと連携し、アクセラプログラムに参加していただいたスタートアップ企業を留学先の候補としてご提案させていただいています。そのため、一次産業、「食」・「農」に関連するスタートアップ企業や、それらを軸とした「くらし」や「金融」などと関係する数多くのスタートアップ企業を留学先として提案できることが私たちの強みでもあります。また、アクセラプログラムに参加したスタートアップ企業とは、目指すビジョンや事業の方針なども共有しているため、留学中にどのような経験が出来るのかを具体的に想定しながら留学先を選定することが出来るため、人材育成を希望する企業や留学生本人の ニーズを汲みながら、スタートアップ企業を提案することができます。
JAアクセラレータープログラムに参加したスタートアップ以外にもAgVenture Labと関係するスタートアップ企業も留学先の候補としてご紹介します。人材育成や組織改革などのニーズに合ったスタートアップ企業や、留学する社員の働き方なども考慮し、プログラムを設計しています。
プログラムの参加スタイル
3つめに、
プログラムの参加は月30時間程度の「兼職スタイル」と、フルタイムの「出向スタイル」の2つから選択
留学される方が所属する企業とスタートアップ、双方のニーズや業務内容などをすり合わせて、月30時間ほど稼働する「兼職スタイル」と週5日フルタイムで稼働する「出向スタイル」のどちらかで活動していただきます。それぞれ活動の内容や、プログラムに参加されることで期待できる効果などは違いますが、基本的にはどちらもスタートアップ企業でのノウハウやマインドを学び、スピード感を体感していただけます。
最後に
ベンチャー留学「Next Stage」のプログラムに参加することで、
新規事業・事業開発の実践経験のある、イノベーティブな人材の創出
意思決定の豊富な経験により、早いうちから経営経験を積んだ社員の育成
“新しいことに取り組む会社”のイメージをつくることで、職員のエンゲージメント・就活生からの人気度の向上
外部の文化を知った社員による組織風土の改革・伝播や、DXツールを活用した新しい働き方の普及
などの効果が期待できます。業務の技術的な学びやスキルアップも必要ですが、働く人、ひとりひとりのWillにピントを合わせた新しい取り組みもこれからの組織には同じくらい必要であると私たちは考えています。少しでも「このようなプログラムがある!」ということに興味をもっていただけたら、うれしいです。
次回は、私たちが事業を立ち上げたきっかけと想いをお伝えします。よろしければご覧ください。