仲がいい組織とそれほどでもない組織
どちらがいいかという問題です。
今までは、事業の執行などに支障をきたさなければ、仲は良ければ良いほど歓迎すべきことと思っていました。
けれど、最近、変わってきました。何事も、過ぎたるは…ってやつで、あまりに仲が良いと支障をきたす場合もあるわけです。
ひとつは、異動者の観点です。
異動者にとって、一見、仲の良い組織は、入りやすさはあると思います。これは、0から1までが行きやすいということで、皆と同じレベル、つまり1から10まで行くことにハードルがあると思います。
すでに仲の良いメンバー内では、キャラや立ち位置が確立されており、そのバランスを把握するだけでもひと苦労なのでは?
仲が良くもなく悪くもなければ、溶け込むことに少々の労力が発生しても、いつの間にか組織の一員になれていくと思います。
続いての弊害、組織の進展です。
その組織の長所と短所に気付き、そして指摘することができるのは、客観性を持って発言する勇気を持った人物です。
仲の良さは、その機会を奪うというか言い出せないというか、要は、組織の衰退につながる可能性があると思います。
また、身内への甘さも助長される傾向が強まるのではないでしょうか?
最後に、個人の成長です。
万が一、その組織が崩壊したらどうなるでしょう?
その組織の空気しか知らない人間では、他で通用しないことは明白。
自分は恵まれた場所にいるという危機感を忘れてしまう懸念があります。その人の前途を考えると、ある程度、緊張感のある関係の方が、成長し、どこに行ってもやっていける人材になると思います。
と、自分の考える組織論でした。
最近、『会社は「仲良しクラブ」でいい』という書籍を見かけました。自分の論とは相対する視点ですが、違う意見にも、また学べるところはあるはず、古本でもいいので購入してみようか?
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