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神戸の喫茶店で聞いた震災の話


アグラフ店主娘です。
今日は1月17日。阪神淡路大震災から28年が経ちました。

今回は、私が実際に聞いた被災者からのお話を綴りたいと思います。

ちなみに、私は震災の2ヶ月後に大阪で生まれました。当時、大阪も大変な被害を受けたと聞いています。

1年ほど前に、結婚を機に大阪から兵庫の西宮市に引っ越し、神戸に足を運ぶ機会が増えました。

そしてある日、いつものように大好きな神戸を楽しんでいた私は、神戸の『復興した部分』にしか触れてこなかったということに気づかされたのです。

今回は、そのきっかけとなった、とある神戸の喫茶店のマスターからの貴重なお話をご紹介します。

喫茶店の場所は、JR六甲道駅の駅前。近くには神戸大学があり、学生も多く住む街です。喫茶店には老舗の雰囲気が漂っていていました✨

落ち着く空間となぜか懐かしい味。
美味しかったです。


お会計を済ませる際に、マスターと海外旅行の話など共通の好きなことで話が弾んだのですが、その中で少し震災のお話を話して下さいました。

このあたりの建物は、全部潰れてしまった。実はこの喫茶も別の場所にあって、震災後にまた始めた。

JRの列車は脱線して、電車がグシャッと潰れていた。自分はたまたま家の窓をこじ開けることが出来て、2階から外に飛び降りて助かった。

一歩、外に出たら全部潰れていて、助けてという声が止まなかった。生きてる人も死んでる人もいっぱい潰れた家から引っ張り出した。

誰か手伝ってくれ!と呼ばれ続けて、力のある自分はずっと人を引っ張って、ご遺体もたくさん運んだ。

このようなお話でした。こんなに綺麗で素敵な街並みの神戸からは想像が出来なくて、本当に信じられない思いでした。

その分、こうして話して下さったことがとても貴重で、ぜひ多くの方に知って欲しいと思い、今回、紹介させていただきました。

私の住む街、西宮にも5:46で止まった時計が飾られています。

阪神•西宮駅にあるモニュメント。
時計の針が5:46で止まっている。


いつもここを通るたびに、ここも大変な被害だったんだなと思い、これまでより震災を身近に感じて、歩くようになりました。

そして、自分や家族、大切な人の命を守りたいと思うようになっています。ですが、私たちは、いつ、どこで、どのような災害に遭うのかは誰にもわからないのです。

とにかく今、私たちが出来ることは、地震で命を失ってしまった方に祈りを捧げると共に『多くの教訓を受け継いで、防災に敏感になること』ではないでしょうか。

みなさんは、自然災害に備えて、どのような物資の準備、行動の整理をされていますか?

我が家は今月中に防災グッズを再度見直す予定です。また投稿しますので、皆さんの参考になる内容をお届けしたいと思います✨

皆さま、お読み頂きありがとうございました。

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