僕が叶えるはずだった夢
”僕が叶えるはずだった夢を誰かが今日叶えた”
2021年10月11日。プロ野球ドラフト会議。
僕は5歳の頃から高校3年生の時まで野球をしていた。小学校の卒業文集にも将来の夢はプロ野球選手と書いていたし、甲子園で活躍してプロ野球選手になると信じて疑ってなかった。けど、気がついた時にはプロ野球選手なんて夢はとうに忘れてしまっていた。いつからだろう... 少なくとも高校1年生の頃には無くなっていた気がする。
僕は今年で22歳になる、そのため今年のドラフトで大学生指名をされる選手とは同い年。テレビを見ながら、”あれ、どこでこんなに差がついたのかな...”そう心の中で思った。僕だってそれなりに毎日毎日、練習をして努力をしたのにな。でも、きっとその何倍も何十倍も努力しなきゃプロ野球選手というスポットライトを浴びることはできないんだろうな。全ては自分の甘えと努力不足が原因。
僕はきっと”ウサギとカメ”の童話で例えるなら間違いなくカメである。あの話はウサギが休憩して寝る間にカメが追い抜くと言う話だが、この世の中にはウサギのような才能に恵まれながらも、休まない人がゴロゴロいる。カメの僕が休んで寝ていたら一生置いていかれる。休まぬウサギに追いつくために自分の力を出し切ろう。そしてもう2度と夢や目標を忘れることのないようにしなきゃ。
—— 拝啓10年前の僕へ ——
本当にすいませんでした。12歳の時に描いてた10年後の未来とはだいぶ違います。プロ野球選手になるどころか、その夢は15歳の時にゴミ箱に捨てて無くなってます。でも野球をやったことは自分を支えてくれる一番の財産になってるよ。ほんとにしんどくなった時に野球部の友達が手を差し伸べてくれるし、笑い飛ばしてくれるから仲間を大切にしてください。きっと理想としてた完璧な人生とはだいぶ違うけど、”この人生が好き”そう言えるようにこれから頑張るからね。 12歳の頃の僕に僕は恥じないよう。 敬具。
10年前の僕がr恋人もいない、お金もない、頭もよくない、10年後の今の僕ををみたらきっとがっかりするし自殺すらしかねないだろう。もうこの事実はしかたのないことだし、どうしようもない。
ただ、僕にできることは一つある。10年前の12歳の僕が20年後、30年後、40年後を見た時にすげーじゃん!そう言わせることはまだできる。プロ野球選手にはなれなかったけど、他のフィールドでプロ野球選手のように子供たちの憧れや、たくさんの人に感動を与えることがきっとできる。
今日、プロ野球選手になったみなさん、おめでとうございます。その道にたどり着くまでに犠牲にしたもの、不安、努力量は凄まじいことは容易に想像できます、だからこそこれからも嫉妬と妬みも含めて、応援します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?