ニンニクの栽培方法&育て方 プランターで可能?時期はいつ?病気の注意点。

ニンニクが入るだけでどの料理も劇的に美味しくなる!と感じている私は、常にニンニクのストックがないと心配なくらい、常備野菜の一つです。刻んで料理に入れるもよし、お酒のつまみが足りないときはニンニク丸ごとレンジでチンしてオリーブオイルと塩をかけて食べても美味しいです。あくまで脇役が多いニンニクですが、保存もきくものなので自宅で栽培できると長い期間楽しめそうですね。今回はそんなニンニクの育て方をまとめます。

◉ニンニクについて

ニンニクはヒガンバナ科ネギ属の香辛野菜です。病害虫の心配も少なく、手間をかけなくても育ちやすいので初心者向きです。ニンニクは栄養価が豊富で滋養強壮にも効果があると言われる食材です。ニンニクはニンニクの球の部分だけではなく芽も食され、ニンニクの芽の方が様々な栄養が豊富に含まれていますので比較していきましょう。
球の部分はアリシンと言われる、強い匂いのもとである成分が含まれています。アリシンは強い抗菌効果、解毒作用、免疫力をあげる効果などがあり、「ニンニクを食べるとスタミナがつく」と言われる理由もアリシンの影響によるものです。細胞に傷がつくとアリシンが分泌されるので、ニンニクの滋養強壮の効果を高める場合は、刻んだりすり下ろして使用します。また、調理する上でニンニクのいい香りを持続させるためには油で覆うことが大切です。酸素に多く触れ合うことにより、匂いが飛びやすくなってしまうのが注意するべき点です。
ニンニクの芽の部分は栄養は球の部分と同じ栄養素が含まれていますが、球に比べにおいがやわらかいので調理法も様々です。また、それ以外の栄養素も含まれており、カロテンや食物繊維、ビタミンCも豊富に含まれています。アリシンとビタミンCで免疫力を高め、風邪などの予防や美肌対策にももってこいですね。
ニンニクを栽培する際、風味と香りが立つような大きな球の部分を栽培するには芽かきをします。球の収穫をするまでの間でも、芽かきしたニンニクの芽を美味しくいただくことができます。一つの野菜を育てるのに二度美味しく楽しめるのもいい点ですね。

◉ニンニクの品種について

ニンニクの品種は大きく分けて2種類に分けられます。北方系(寒地型)と南方系(暖地型)です。北方系は主に東日本で栽培されているもので、ニンニクと言えば青森県が有名です。福地ホワイト、富良野などが有名です。南方系ですと全国2位のニンニクの産地の香川県が有名で、上海早生(しゃんはいわせ)、壱州早生(いしゅうわせ)が有名です。
また、ニンニクの芽も楽しみたい方は品種選びに注意が必要です。品種によってはニンニクの芽が収穫できない品種もあります。例えば「福地ホワイト」はニンニクの眼と呼ばれる花茎の部分がほとんどない、もしくはあまり伸びません。ですのでニンニクの芽も楽しみたい方には不向きの品種といえます。同じ北方系でも「富良野」や、南方系の「上海早生」などは立派な花茎が伸びますのでお勧めです。選ぶ際はとう立ちする品種を選んでみてください。

◉栽培するのに必要なもの

・ニンニクの鱗片
9〜10月に植え付けをします。球のままの塊か、鱗片をバラして販売されていますので園芸店で購入してきます。球の状態で購入した場合は1片筒に剥がしますが、薄皮はついたままで構いません。
・プランター
ニンニクの球は土の下にできますのである程度深さのあるプランターを選んでください。
・培養土
・鉢底石
・肥料
現在では香味野菜専用の肥料も販売しているようです。しかし肥料をあげすぎるとかかる病気もありますので程々にしましょう。

◉育てる上での注意点は?

水やりに関してですが、ニンニクは乾燥には強いのですが過湿に弱いため、土が湿った状態が続くのはよくないです。土が乾いたら水をやるようにして、水のやり過ぎには注意しましょう。
また、無農薬栽培を行う場合はニンニクの状態をよくみて、水分コントロールだけではなく害虫が付いていないかチェックしましょう。肥料の多用には要注意です。

◉かかりやすい病気は?

通常の野菜よりは病気にかかりにくいと言われる香辛野菜ですが、ネギと比較すると病害虫の被害を受けやすいとされているので、収穫の成功率を上げるためには状態をよく観察しておくことが大切です。
(赤さび病)
ニンニクによく出る病気です。南方系の品種よりも北方系の品種の方が出やすい傾向にあります。カビの一種であるさび菌に感染することによって発生する病気です。肥料の与えすぎ、肥料切れで起こることも多いです。名前の通り、葉に赤いサビがついたようになります。過湿を避け、風通しを良くして日光不足を防ぎましょう。

(アザミウマ)
ニンニクにつく害虫の中で一番多いのがこのアザミウマです。アブラムシのように小さく、吸汁して食害するタイプの害虫です。成虫でも体長が1mm程度ととても小さいので、気づいた時には大繁殖している場合が多いです。主に葉について汁を吸うため、数が増えると食害痕も増えてくるので、葉が細かいまだら模様のように色が抜けてきたら既に繁殖している状態です。ひどくなると葉全体の色が抜けて白っぽくなり枯れたように萎れます。株が枯れるほどの被害には及びませんが、放置していると大蒜の球が大きく育たなくなるので注意が必要です。

(春腐病(はるぐされびょう))
春の長雨で発生しやすく、病原と言われる細菌が繁殖することによって起きる病気です。元々主に葉や花茎で発生し、組織がとろけるように柔らかく腐敗していきます。過湿に弱い野菜なので、雨水がたまらないように水はけをよくすることで防げます。肥料が多すぎても出やすい病気なので、肥料を与えたい方は適度にしましょう。

水やりをあまりしなくていいので割と手がかからないですし芽も球も食べれる一度で二度美味しい香味野菜ですが、肥料過多・水捌けの悪さ・風通しの悪さなど環境によってかかる病気がありますのでその点に注意してよく観察して育てていきましょう。愛情をかけて育てれば収穫した時の感動は大きくなります。今年は是非ニンニクに挑戦してみませんか?

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