ナスの栽培方法&育て方 プランターでも可能?病気の注意点。
夏野菜の中でも難易度が高い?害虫が付きやすい?と思われているナス。しかしナスは調理法も多様で使い勝手の良いお野菜です。お漬物や揚げ物や炒め物など特に油を使用する料理にはとてもよく合います。今回は毎日の献立に頭を悩ませている世の中の主婦の方々にとってもありがたい存在のナスの栽培方法をご紹介します。
◉ナスの栄養価
ナスには水分が多くその他の成分については着目されにくいですが、栄養素としては多くの食物繊維とナスニンが含まれています。食物繊維は慣れ親しみがあるとおもいますが水分が多く含まれているナスですので水分と食物繊維によりお通じがよくなる効果もあるようです。「ナスニン」とはナスの紫色の元である色素が含まれており、ポリフェノールの一種です。主にナスの皮に多く含まれており、強力な抗酸化作用があり、実はブロッコリーやほうれん草などの主にポリフェノールが多く含まれていると言われる野菜よりも強いとされています。また、目の網膜の再結合にも働きかけるため眼精疲労にも効果があります。夏は日差しも強く、肌も眼も疲労しやすいのでナスをとることをお勧めします。しかしナスは水分が多いので体を冷やす効果もありますので食べ過ぎには注意しましょう。
◉ナスの種類
ナスには大小様々なサイズのものがあります。一般的な長なす、中長なす、小なすだとの他にも水なすなどがあります。最近では青なす、白なすのような珍しいナスも増えてきています。どのように調理したい、食べたいという用途や、味や口当たりの好みで栽培するナスを選ぶのもいいですし、品種も増えてきていますので見た目で気に入った品種のものを育てるのもいいでしょう。
◉家庭菜園でもお手軽なプランター栽培
ナスは栽培するのに難易度が高い野菜と思われている方も多くいらっしゃるようですね。しかしいくつかの注意点を気をつければきちんと実をつけることも可能です。その注意点を幾つか注目していきます。
(ナスの好む環境で育てる)
ナスは日当たりの良い場所・風通しの良い場所を好みます。種や苗を植える際はそのような場所を選んで植え付けを行うと良いでしょう。ただしベランダで栽培を行う際は室外機の風の吹き出し口は避けましょう。熱風、強すぎる風には弱いので室外機の風は当たらない場所で育てましょう。風通しの良い環境を作るため、プランター栽培の場合は排水性を良くするために鉢底石をそこに敷くと良いでしょう。また、日の当たりにくい場所で栽培をすると光合成をしにくくなり、ナスの花がつきにくくなったり受粉しにくくなったりとナスの実がつきにくくなりますのでその点にも注意しましょう。プランター栽培の場合の利点は容易に場所の移動ができることなので、栽培中の方であまり日当たりのよくないところで栽培されている方はより日当たりの良い場所に移動してあげると良いかと思います。
(プランター栽培の場合は十分な大きさのプランターで育てる)
ナスは短めの支柱を立てます。夏は台風や豪雨などの自然災害もあるため、ある程度苗の高さが出てくる野菜なので支柱を立ててナスの成長をサポートします。あまりにも浅いプランター、サイズが小さいプランターですと支柱を立てた際むしろ不安定になってしまうこともあるので注意しましょう。ナスのサイズ、育てるナスの量など考慮した上でプランターを選びましょう。深さも大きさも少しゆとりのあるプランターを選んだ方が、ナスにとっても窮屈することなく成長しやすい環境作りができると思います。
(水やりはしっかりと行う)
ナスを育てる上ではとにかく土の水分を絶やさないようにすることです。同じ夏野菜のトマトは実をつけてからは水をあまり与えないようにしますが、ナスは真逆でツヤツヤしてハリのあるナスを育てるにはたくさんの水が必要不可欠です。土が乾くと葉がしおれてきたりちゃんと実が付かなくなります。特に夏は日差しが強いので水やりは1日に1回とは言わず、土の表面が乾いてきたら1日に2回ほど与えても良いでしょう。しかし水はけが悪いと病気の原因にもなりかねないのでむやみやたらに水をあげることは避けましょう。害虫にやられないような健康的なナスを育てるためにもしっかり水分管理をしましょう。
◉ナスのかかりやすい病気とは
まずナスが病気かも?と思うような症状をまとめましょう。
日中に葉がしおれる、葉に白い粉がついたりモザイク状の模様が出る、葉がよじれる、葉や株が枯れる、葉に褐色の斑点が出る、果実に水染みができる、果実が腐るなどの症状がでたら病気の可能性を疑いましょう。葉の裏をめくり、虫の有無を見ることも大切です。
(青枯病)
ナスの株が上部から日中に枯れ始め、夜間や曇天時に回復することを繰り返すという状態です。連作障害や、高温で乾燥状態が長く続くと発生します。もしくは窒素肥料や未熟な有機物の与え過ぎが原因です。
(うどん粉病)
ナスの葉にうどん粉のような白い粉が発生します。そのうちは全体に広がっていきます。白い粉状の物はカビです。低温で乾燥した状態が続く場合や肥料の窒素分が多いと発生しやすいです。
(半身萎凋病)
初期は葉や枝の半分だけが枯れますが、そのうち全体に広がり最後には株が枯れます。連作で起こる病気で、一度発生した畑では原因菌(カビ)が長期間残留しますので再びかかる可能性が高いです。
(褐色腐敗病)
ナスの枝、茎、果実に茶褐色の水染みのような病斑が出る。白いカビが生えて腐敗します。肥料が多すぎる場合、密植などにより株元の風通しが悪い場合に発生します。
(褐色円星病)
葉に薄い褐色の5〜6mmほどの大きさの病斑が現れます。より悪化すると葉が落ちたり、株が枯れたりします。夏から秋にかけて雨の日が多い年は起こりやすいです。多湿により起こります。
ナスはかかりやすい病気の種類が多いので、家庭菜園の中級者向けとも言われます。ナスは連作障害が起こりやすいため1度ナスを育てた場所には4〜5年ほど空けてから栽培しましょう。また、ナスは乾燥しすぎても病気になりますし通気性が悪く多湿でも病気になります。よく土の湿り気を観察して過剰な水やり、過剰な感想は起こらないように注意しましょう。梅雨の時期、雨の日が続く状態も気をつけて観察しましょう。その際に葉の状態を観察し、変化を感じたら初期の段階で対処すれば被害を食い止められますので、ナスを育てる際はこまめにナスに目を向けて愛情をかけて育ててあげましょう。
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