福島県農業総合センター農業短期大学校 野菜
福島県農業短期大学校での2年間について教えたいと思います。
1.農業短期大学校に入学したきっかけ
それは高校3年生のある日、部活の最後の大会も終わり、いよいよ本格的に今後の進路を決めなくてはならなくなりました。まだこれと言った目標や、やりたいこともなく、とりあえず大学に行っておこうかな~なんて自分は思っていました。しかし大学の学費がとてもかかることはまだ社会の波に揉まれたことのない高校生の自分にもよぉ〜く分かっていました。毎日、毎日寝る間ベットの中で考えていました。自分の中では食に関することを仕事にしたいとは思っていたので調理師の免許でも取ろうかなんて思ったりもしていました。なかなか自分の納得できる考えができずに大体1ヶ月くらいを過ごしていました。そんなある日、「あっ、農業いいんじゃね?」っとベットの中で思いました。食に関する仕事だし?体動かすことが好きだし?とつぜん思い付いたにしてはかなり自分にしっくり来ました。そしてすぐにネットで調べて農業短期大学校を見つけ、次の日には願書の作成を開始しました。
2.一年生の時頑張ったこと
さてさてそんなきっかけで入学した学校は2年制の学校で、自分は野菜経営学科に入りました。1年目では福島県の主な栽培品目であるキュウリやトマトを中心に幅広い野菜を栽培していました。小さい頃に祖父母の手伝いとして農業を体験したことはあれど、種から育て、収穫し、袋詰めまでの流れをすることは初めてでした。そんな学科での授業の他に、座学では土壌についての授業や、病害虫についての授業もあります。
その中で割と頑張ったことは農業で使える資格の授業です。毒物劇物取扱責任者の資格を取るために勉強をして、なんとか合格することができました!
その他にも日商簿記、農業簿記などの資格の勉強ができます。(自分は簿記の勉強はちょっと苦手でした…)
3.二年生で頑張ったこと
いよいよ最終学年。となればおのずと一番頑張ったことは出てきます。そうです。【卒業論文】です。
この学校では主に栽培について研究をします。
自分で選んだ品目を自分で1から10まで全て管理します。自分は小玉スイカ🍉を選びました。やってみて思ったことは、やはり植物を育てるためにはしっかりと観察することが大事だということです。病気の予兆や虫の被害をしっかり見つけることで早めの薬剤散布などを行うことができるためです。
4.特に印象に残ったこと
特に印象に残ったことは、海外研修でタイに行ったことです。自分としては初めての海外でした。日本とは何もかもが違く、驚きの1週間でした。スパイスの効いた食事、1年中暑い外、日本では食べることのできない珍しいフルーツ。一生の思い出になりました。日本に帰ってきたとき感じたことは、当たり前のありがたみです。特に水道の水をそのまま飲めることに改めて感動しました。帰国後の日本食はたまらなく美味しかったです!やっぱり自分は日本人なのだと感じました。
5.卒業論文について
卒論では小玉スイカの省力化栽培について研究しました。スイカの栽培の中には受粉作業と摘果作業があります。その2つをせずに栽培したら慣行栽培とどのくらい変わってくるのかというものです。
結果としては甘味、食感についてはあまり差が見られず、省力化した区のほうが多く収量が取れたので受粉、摘果作業を省力化しても栽培ができるという結果になりました。
おわりに
自分はこの学校で2年間過ごしてきて本当によかったと感じています。仲間と共に授業や遊びに本気になりました。今では夜中に突然この学校に行こうと考えた自分を褒めてあげたいです。
もしこのこれを読んでいる方の中で農業に興味がある人はぜひ福島県農業総合センター農業短期大学校に来て、農業について学んでみませんか?
お待ちしています!
野菜経営学科 K