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ミストを使って夏を涼しく!

私の卒業論文では、牛たちが夏を快適に過ごせるようにするにはどうしたら良いのか考えミスト装置を使った試験を行っています。

最近、夏場の気温が高く熱中症などの危険が身近に迫っています。家畜の場合、夏場の厳しい暑さは食欲の低下や発育不良、疾病などを引き起こし、経営悪化に繋がってしまいます。
このことから、夏場の暑さ対策は必要不可欠であるといえます。

この試験では令和5年度より本校分娩牛舎に設置したミスト装置を使い、その効果を明らかにします。
比較試験とし、試験区ではミスト装置と扇風機を用います。また、対照区では扇風機のみで試験を行います。試験区と対照区は1週間毎に交換します。
試験対象は分娩牛舎にいる親子の牛です。

週1回、デジタル体温計を使い牛のお尻から直腸温度を測ります。合わせて、扇風機の風速と牛舎内温度を風速計で測ります。
また、毎日10分毎に温湿度計を使い牛舎内外の温湿度を自動的に測っています。
さらに、サーモカメラを使いミスト散布前と後の体表面温度の変化をみます。

現在、7・8月の記録が終わっています。
直腸温度に大きな変化は見られませんでした。これは、体温を一定に保とうとする『恒常性』が働いているからだと考えられます。
また、牛舎内外の温湿度においては湿度において大きな変化が見られ、牛舎内の湿度が牛舎外より高い傾向にありました。これは、ミスト装置の水を散布していることにより湿度が高くなったと考えられます。
サーモカメラでは、ミスト散布前と後では体表面に大きな変化は見られませんでした。
体表面の変化を見るために試験をしました。試験牛の首元に約2Lの水を散布し扇風機の前に5分ほど放置しました。その結果、水を散布した首元は散布していたいところに比べ大きな変化が見られました。
このことから、体表面の温度を下げるためにはある程度体を濡らし必要があるとわかりました。

まだ試験は続いているので引き続き記録を取っていきたいと思ます。

畜産経営学科 A

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