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「書くことが好き」を仕事にするまで
こんにちは。双子のトコトコ(姉、京大卒)です。
現在フリーランスとして複数の仕事をしていますが、その中でも「書く仕事」は特に楽しくやっています。
今回は「書くことを仕事にする」をテーマに、私の体験談を共有します。書くことを収入に繋げるまでの過程は、4つのフェーズに分かれています。
書くことが「好き」だと気づく
↓
書くことが「得意」だと気づく
↓
書くことを仕事で活かす(会社員)
↓
書くことを仕事にする(フリーランス)
まだ事業を育てている最中ですが、手が届きそうな体験談にこそ価値があるのではと思っています。
書く仕事に興味がある方の参考になれば嬉しいです。
① 書くことが「好き」だと気づく
書くのも読むのも苦手だった
「書くことが好き」なんて言うと小さい時から本の虫なのだろうと思われそうですが、そんなことはないです。
小学生の頃は読むこと・書くことが大の苦手で、読書感想文は本を読まずに過去の受賞作品をマネして書きました。
作文の宿題
中学に上がってから猛勉強を開始。ボキャブラリーが急激に増えたため、読書や勉強が楽しくなりました。
語彙力がついたおかげで偏差値が38から75に爆上がりしたのですが、この時にお世話になったスパルタ塾で変わった宿題がありました。
【毎週作文を書いてくること】
お題は「10年後の自分」「この世に必要な人数」「今年の漢字」「金しかない男と偏差値しかない男、どちらを取るか」など遊びがあるお題。自由に文章を書く楽しさを初めて知りました。
「月」という題で中学2年生の時に書いた文章が出てきました。
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あの表紙がなぜか怖くて、妹に頼んで絵本をクローゼットに隠してもらっていました。
卒業する際、塾の国語の先生がこんなメッセージをくれました。
「どうか文章を書くことは続けていてくれますように。そして、君らしいストーリーを綴っていてくれますように。」
その言葉がずっと引っかかったまま、大学4回生までほとんど文章を書かずに、そして本も碌に読まずに過ごしました。
偏差値を75まで上げた勉強方法はこちら▼
② 書くことが「得意」だと気づく
好き×得意×儲かる
再び「書く」ことにスポットライトが当たったのは、大学を休学していたとき。
この時はビジネスに注力しており、稼ぐためには好き・得意・儲かることが重なることをやれば良いと学びました。
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好きなことはすぐに分かるとして、私の得意なことってなんだろう?
そんな時に読んだのが「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」です。
この本の中では「得意なこととは、無意識のうちに自然にできてしまうこと」と定義されています。
得意というと、つい他の人よりも優れていなければいけないと思ってしまいますが、そうではないのです。
しかし、得意とは「無意識」でやってしまうことなので、自分で「意識」に持ち上げてくるのが一番の難関です。
そこで妹に聞いてみると「君は常にラテラルシンキング(水平思考)をしてるよね。それが文章に滲み出てる」との答え。
当時まとまった文章を書いていた記憶はありませんが、スマホのメモやFacebook投稿はまめに書いていました。どうやら私は書くのが得意らしいと意識し始めました。
電子書籍のおかげで多読するように
4回生までは「同年代の主人公が恋愛する話しか読まない」という偏食(偏本?)ぶりだったのですが、稼ぎ方を勉強するためにビジネス書を読むようになりました。
また、ビジネス系Youtubeに影響され、電子書籍のKindle PaperWhiteを購入しました。
文字が拡大できることや防水であることに魅了され、Kindle購入をきっかけにいろんなジャンルを読むようになりました。
最近発売された新しいNew Kindle PaperWhite▼
どうしても続かないブログ
書くのが得意だと気づいたこと、本を読むようになったこと、アウトプット大全を読んだこと、そして当時の彼氏が毎日ブログを続けていたことが重なり、ブログにチャレンジしてみました。
しかし、どうしても1週間で書く手が止まってしまいます。
今であれば「フィードバックがないとやる気を失う」「自分語りのブログは続かない」という自分の特性が理解できていますが、当時はなぜ続けられないのか分かりませんでした。この分析については後で詳しく後述します。
自分に原因があるとはつゆも思わず、ライブドアブログ、Amebaブログ、はてなブログ、ワードプレスなど様々なブログ媒体を試しましたが、どれも撃沈。(この時はまだnoteが一般的じゃなかった気がする)
得意を活かせないもどかしい状況が続きました。
③ 書くことを仕事で活かす(会社員)
社内報で遊ぶ
1社目の食品メーカーでは、商品企画課のマーケティング係に配属されました。
下っ端の仕事として「社内報を書く」というものがあり、とにかく自分の考えを発信したい私は「編集後記」を勝手に追加。自分が伝えたいことを書き始めました。
ありがたいことに寛容な社員の方が多く、編集後記に対するポジティブな感想がポツポツ届くように。文章に対してフィードバックがもらえることに快感を覚えました。
コンテンツライターに
2社目ではコンテンツライターとして食品のレビュー記事を書きました。私はかなり味にこだわりがあるため、美味しくない食品を美味しそうに書くのは辛かった…。
人から依頼されて文章を書くのは苦痛だ、とこの時に気づきました。
ちなみに私の本棚の半分が食べ物の本。特に食に関するエッセイが好きです。いつかこの「好き」を何かに昇華したいです。
長文を連ねるコンサルタントたち
経営コンサル会社に転職してびっくりしたのが、長文が飛び交っているということ。
社内ツールでLINE WORKSを使っていたのですが、文章のまあ長いこと!
上司は口から生まれてきたんじゃないか?と思うくらい口達者だったのですが、文章も達者でした。
「チャットツールでは長文を送ってはいけない」と思っていた私には衝撃の雷が落ちました。
この社内文化のおかげで長文を書くことに慣れました。
仕事中は「会社員は向いていないかも」「心が折れそう」「独立したら何をしよう」と心の声を、自分だけしかいないLINEグループに書き連ねていました。
そう、私の長文を書くスキルは仕事ではなく、心の声の発信に使われたのでした。
この時から「自分の心の声しか書けない」ことに気づきます。私にはエッセイが向いているんだろうなぁと思いながら、慌ただしい日々を送っていました。
この時に手にした群ようこさんの本。どのようにエッセイを書いているのかが光景が浮かぶように書かれています。さっき読み返したら付箋がいっぱいになりました。
④ 書くことを仕事にする(フリーランス)
会社員を辞めて無職になりました。(この経緯は他のnoteにて)無一文で京都に向かい、アルバイトをしつつ個人事業を立ち上げることに。
私には書く能力がある。とにかく何かを書こう。
そう思って手に取った「オンライン起業の教科書」には、ビジネスのネタ探しの方法が書かれていました。自分の人生を棚卸ししている過程で双子で東大京大を出ていることを思い出し、この双子noteを始めました。
クライアントワークは嫌だ
双子noteを始めたものの、数百円の有料noteでは食べていけないため、次なる書く仕事を探します。
お金がないことに焦りを感じた私は、クラウドソーシングサイトでWEBライターの仕事を受注しました。
しかし、今までの会社員時代で学んだように、自分の思い通りにできないクライアントワークが苦手なのです。懲りずにやってしまうのは私の憎めないところ…。WEBライターの仕事は1回で辞めました。焦りは禁物ですね。
知人から校正の仕事もいただきましたが、やはり自我が強すぎました。元からある文章を直すんじゃなくて、一から自分で書きたい。
でも、何者でもない人の雑文が売れることなんてない。
そこで、他者の商品を自分の好きなように紹介する「ブログアフィリエイト」に挑戦してみました。
収益ブログを再開
休学時代に何度やっても続かなかったブログですが、監督者を設置することとでなんとか続けられるようになりました。このnoteも妹がいるから続けられています。
収益ブログはワードプレスで一から構築し、運営1ヶ月目から数万円入るようになりました。収益化に半年〜1年はかかると言われているブログ運営においては、いい線入ってるんじゃないかと思います。
ニッチなジャンルを選定すること、高単価の商品を選ぶこと、SNSと連動させること、そしてコンテンツに魂を埋め込むことを意識しています。
実働しているのは執筆時だけなので、ストック収入の旨みが味わえます。これからはブログ1本で生計を立てられるようにします。
今後の展開
ブログ運営だけでは心許ないので、「書く」を軸に仕事を展開する予定です。
①文学フリマ
1月19日に文学フリマ京都に出店します。キャリアについて書いたエッセイを販売します。
心の奥底では「あわよくば出版社さんに見つけてもらいたいな〜」と思っているのですが、果たしてうまくいくのか。出店後のレポートはこちら。
②Kinde本出版
文学フリマで本制作を経験したので、食指が動かなかったKindle出版もやってみました。
Kindle出版、結構大変でした。苦戦した様子はこちらに。
③有料メルマガ
とあるテーマで有料メルマガを運営することを考えています。そろそろ「京大卒」以外の肩書きを手に入れたいので、インパクトのあるコンセプトを考え中。
まぐまぐなどのメルマガサイトに登録するか、noteの定期購読マガジンにするかは検討中です。サブスクビジネスはやったことがないので、ワクワクしています。新規事業の立ち上げってなんでこんなに楽しいんでしょう。
最後に:書くことは手段でしかない。その裏にある欲求が大事
書くことをお金にするまでに時間がかかったのは、解像度の低さが原因だと考えています。
書くことは手段でしかありません。
どのスタイルなら書き続けられるのか、自分が何を書きたいのかを突き詰めた先に、書く仕事があるのではないかと思っています。
私には下記のような根源的な欲求があります。
好奇心の赴くままに行動する
↓
行動から得られた気づきを言語化して整理する
↓
文章で発信する
↓
読んだ人に楽しんでもらいたい・行動する勇気を与えたい
発信の手段は人によって話すことだったり、音楽にすることだったり、絵を描くことだったりすると思います。今までは自分にない才能をないものねだりしていましたが、最近は手持ちのカードで勝負するしかないという境地に至っています。
休学時代はブログが続かなかったと書いたのですが、その理由は上記の「読んだ人に楽しんでもらいたい・行動する勇気を与えたい」という視点が欠けていたからです。
自分の心情をただ吐露するだけでは続きませんでした。他者を意識せざるを得ないのは、社会動物である人間の性なのかなと思います。
まだ駆け出しの物書きではありますが、これからも書く活動を展開します。書くことは得意なこと(=無意識にやってしまうこと)なので、お金にならなくても、AIが文章を紡ぐようになっても私はパソコンを打ち続けるでしょう。
書くことの根底にある「好奇心の赴くままに行動したい」という欲求は生涯尽きることはなさそうです。
皆さんが何を書いているのか、どのように書いているのか、その文章でどのような世界を作りたいのかにとても興味があります。ぜひコメント欄で教えてください。
投稿直前にふと思い出したのは、元新聞記者で研究者のノソノソ(妹)は、副業でいまだに記事を書いています。この前、1記事あたりの報酬を聞いてびっくり仰天しました。普通にそれだけで暮らしていけるレベル。
意図せずして稼げてしまうのは、やっぱり才能があるんだろうなぁ。(妹は息を吸って吐くように面白い文章が書けます)
執筆はまだまだ稼げますね✨
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも書くことが好きな双子をよろしくお願いいたします🐼
(この記事はパソコンを打ちすぎて手が腱鞘炎になっているトコトコがお送りしました)
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Twitterはこちら。記事の更新などをお知らせします▼
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