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最も大事なことは何かを考えてみる
私がこの約3年半続けている仕事について書いてみたいと思う。
私は家族と一緒に食品関係の商売をしている。
元々私は、知らない人に何か商品を売ることが嫌だった。
知らない人の中に入っていくことも嫌だった。
自分に「商売」という仕事は向かないと思っていた。
それなのに、その嫌なことをやらざるをえなくなった。
それが約3年半前のことだ。
なぜ私がそんなに嫌なことをしないといけなくなったか…
それは消去法みたいなものだった。
多分人類を並べたら、私なんて全然営業向きでもない、販売員向きでもない、多少の人見知りもある普通の人なのだけれど、親族を並べたら、私でも分かるくらい、私しかいなかった。
背に腹は変えられないというのは、こういうことを言うのだな、と当時の私は思った。
生きていくためには、働かないといけない。
そもそも、私は新卒からずっと仕事をしている。
仕事をしていなかった時期は、結婚を機に退職して、引越しをして、求職活動をした後妊娠・出産をした、トータルで見ても1年程だ。
妊娠中もパートで働いていたことを考えると、本当に短い時間だったなと思う。
20代の頃は、早く仕事なんてやめて、家で過ごせる人になりたかった。
当時は専業主婦という人たちにものすごく憧れがあったような気がする。
それくらい、20代の頃は、当時の仕事が苦痛でもあった。
でも私には最も向かない仕事が専業主婦であるということに、外で仕事をしていないほんの1年程で気付かされた。
20代の私は、仕事に対して何のこだわりも覚悟もなく、ただただないものねだりをしていただけの人だったらしい。
ごく普通のどこにでもいる仕事人間だったのだと、仕事をしていない期間に気付かされた。
親族も、私にほぼ全てを託しておきながら、当初あまり期待をしていなかったらしく、嫁がこんなに働いてくることに、最初は驚いていた。
異県から来た我々親族の中では新しい人種だと、改めて好奇な目で見られているような感覚もあった。
まぁ若い頃から一人暮らしをしながら社会に揉まれて苦労して来ましたからねとは思いつつ。
私はそんな日々を重ねるうちに、この仕事がどんどん楽しくなっていった。
仕事をする日々は苦痛なことではないと、初めて思った。
張り切って入社した20代の仕事は、数年で苦痛になり、嫌だなぁ苦手だなぁから始まった現在の仕事は、月日を重ねて楽しいと思うところまでいった。
このことに自分でも驚いている。
さて、3年半経って、また私は大きな壁にぶち当たっている。
今後私はどうしていくか。
どんな人も、どんな仕事も、どんな会社も、現状維持は良くない。時代に合わせて、そして自分のライフステージに合わせて変わっていかなければいけない。
今はその、変わらざるをえない時期に差し掛かっている。
3年半前始めた頃の覚悟のような感情と似たものが、今私の中にはある。
1番大事なのは、自分の進んだ道を正解にする覚悟だと、とある社長が話しているのを聞いたことがある。
もしかしたら、仕事にはノウハウや才能よりも覚悟の方が大事なのかもしれない。
今までの自分を思い返しながら、改めて考えさせられている。