あの人もこの人も偽旗(1)

はじめに
ポッドキャスターのintheMatrixxxとShadygrooveの二人が自身の番組でジェイソン・サリバンにインタビューした。サリバンはソーシャルメディアプラットフォームやオープンソースからのリアルタイム情報収集の熟練で知られる著名な専門家だそうで、なにより2016年当時ロジャーストーンのツイッターの運用を任されていた人だった。
 
今回の動画では、ロジャーストーンが何者かだけでなく、「ロシアロシアロシア疑惑」の内容(狙い)まで伺う事が出来る。そしてストーンは「私はジュリアンアサンジと交信を持っている」と語るのだが、それはアサンジ本人に否定されてしまう。
 
今回は、以下の動画の全訳を試みた。但しかなりな口語で文法も荒い上、意味が取りにくい所が多いので、随所に意訳を入れている。

サリバン
アメリカの大統領選挙に関連し、「ハッキングによって盗まれた情報」をロシアがウィキリークスに引き渡した。 米政府の犯罪を暴露してきた長い歴史を持つウィキリークスは、このハッキングされ盗まれた情報をロシア政府から受け取った。 連邦犯罪ということで、マイク・ポンペオはウィキリークスを「国家の体は持たない敵対情報機関」と表現した。 もはや単なるメディアではなく「非国家的敵対情報機関」という位置づけだ。 この位置づけは、政府の行動に関する議論と政府犯罪の暴露を保護する憲法修正第 1 条の権利に基づき、ウィキリークスを標的にする機会を得るために使用された。 ウィキリークスは、私たちの「想定敵であるロシア」が盗みハッキングした情報を受け取ったのだ。彼ら(政府)には、常にそのような「敵」が必要なのだ。 彼らはいつも実態の分からない「仮想敵」について話している。

今、ウィキリークスは人々が「ドロップ」と呼んでいるものを公開し始めている。 ドロップとは公開された情報、または公開する行為のことだ。 インテリジェンスコミュニティと主流メディアは、トランプ陣営がウィキリークスを通じてロシアと共謀していると主張し、騒ぎ立てた。 この「物語」では、トランプ陣営とロシアをウィキリークスで結びつけることを目的としていた。 彼ら(反トランプ側)の思惑では、これらの「ドロップ」のリリース時期をトランプ陣営が調整することで、野党、主にヒラリー・クリントンに最大限の影響を与えることができると(いう設定を)考えていた。

(訳注:そういう設定でトランプを嵌めようとしているということです)

諜報機関と主流メディアがウィキリークスを通じてトランプ陣営とロシアを結びつけようと騒動が燃え盛るさなかに、ロジャー・ストーンが名乗り出た。 彼は手を挙げ、ジュリアン・アサンジと通信しているのは自分であると発表した。 少し考えてみよう。なぜ彼はそんなことをしたのか。反トランプ側が作り上げようとしていたのは「つながり」だったのにね。彼らはロジャー・ストーンをウィキリークスやロシアとのコミュニケーションに結びつけることで、結果的にトランプ陣営をそこに結びつけたかったんだよ。

だからストーンが少し世間知らずに見えた。トランプが大統領候補者であったときも、その後大統領になったときも、トランプと40年以上の関係があるというストーンがそんなことをしたら、世間の注目を集めるに決まっているのにそんなことはないと本人は言うのだから。メディアがウィキリークスを通じてトランプ陣営とロシアを結び付けようと躍起になっている中でメディアの嵐の真っ只中に立ち上がったのにその認識はおかしいね。

ストーンによれば、彼はトランプ大統領の親友であり、最も長く一緒に働き、最も信頼できる顧問であり、さまざまな選挙キャンペーンの著名な首席戦略官だった。それはその通りと言っておくよ。この炎上騒動の最中、彼はジュリアン・アサンジと通信しているのは自分であることを明らかにすることに決めた。この動きはメディアでの炎上に油を注ぎ込んだ。そしてこの動きにより「ウィキリークスを通じてトランプ陣営とロシアとがつながっている」という設定に必要なあらゆる要素を諜報機関と主流メディアに提供したんだ

注目すべきビデオクリップがある。8 月 12 日の共和党の募金活動中のものだ。

*

ストーン
私は実はアサンジと交信している。次の情報はクリントンファウンデーションのものだろう。いつになるかはわからない。10月なのか、いつなのか。

司会者
彼はジュリアン・アサンジとのコミュニケーションを認めました。ストーンはクリントン財団に関連するウィキリークスのリリースを予測しようとしていました。ですよね?

サリバン
お聞きの通りだ。ストーンはアサンジと交信があると言った。彼がそのような発言をしたのはこれだけではない。彼はそれを何度も繰り返した。私は 2016 年 8 月 4 日に電話会議を開催した。その電話会議では人々が私に質問を送ってくるので、私が選んだものに回答することになる。こうした質問の中で、(アサンジとの関係に関する質問は)私がストーンに送った者の中での「最高の質問」だった。

彼は質問に答えていたとき、私は彼の話をあまり聞いているわけではなく、実際に他の質問に目を通している。次に採用する最適な質問を探しているからだ。そのとき彼はある一つの質問に答えていた。どうやらジュリアン・アサンジやウィキリークスと通信していたという事実について何かを言っていた。私は思った。「それは興味深い!どうしてそのことについて私は何も聞いたことがないんだろう」と。 私はストーンのTwitterストラテジストだった。 管理権限を持つ Twitter ストラテジストだ。Twitter アカウントにアクセスしてメッセージを読んだり投稿したりする役目だ。他の人にも彼の Twitter アカウントへのアクセスが許可されていたが、2016当時、私は彼の主任ツイッターストラテジストだったんだ。

以上がビデオの翻訳です。ストーンは何故アサンジと交信してるなんて嘘をついたんでしょう。トランプを嵌める為、というのが得られる一番確からしい結論です。

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