第8回 おしっこトラブルを見極めよう(症例検討編その1)
ども!京都からあごげんがお送りします〜💡
さて、本おしっこ連載は、この症例検討編で締め括りとなります💡
HAMT大学おしっこ学科を無事修了できるか、ココが胆ですよ!
症例検討編では3回に渡り、3つのおしっこ症例を提示したいと思います💡
皆さんも一緒に考えましょう😃
ほないくで〜
おさらい
前回はおしっこトラブルの蓄尿症状と排尿症状の見極めに、症状質問表と排尿日誌を活用しましょう、というお話をしました。
では今回は蓄尿症状の実例をもとに、得られた評価内容から、どう病態を捉え、どのように治療を組み立てていくのか、私見も含めてお話したいと思います💡
症例1:切迫性尿失禁でお困りの女性患者さん
本症例は41歳のまだ若い女性患者さんです。
分娩未経験で骨盤底筋群へのダメージは無く、特に神経因性膀胱を疑わせるような基礎疾患も無いのですが、現病歴やOABSS(過活動膀胱症状スコア)に示す通り、重症の過活動膀胱症状で、悲痛な面持ちで来院されました。
🔻過活動膀胱症状スコア(初診時)
排尿直後、お腹をエコーで確認すると残尿量は0mL。
おしっこを出す方の機能は問題ないようでした。
前医の診断通り、過活動膀胱による尿失禁と考えて問題なさそうです。
訴えとしては『日常生活では何をしていても突然の強い尿意切迫感が起こり、失禁してしまうため、外出もままなりません。仕事は続けられず無職になってしまいました。』といった内容でした。
しかし困ったことに、この患者さん、お薬にものすごく過敏で、副作用が強く出過ぎて継続した内服ができないと言うのです。泌尿器科の主治医も頭を抱えてしまったようです。
ここまでの重症例ですと、基本的に鍼灸治療は薬物療法との併用が望ましいですが、患者さんの強い希望で鍼灸のみでトライしてみることとなりました。
排尿日誌をどう見る?
あごげん鍼灸院では、予約があった段階で、可能な限り、初来院までに排尿日誌の記載をお願いし、持参して頂くようにしています。
本症例の排尿日誌は以下の通りです。
では、この排尿日誌、どう読み解けば良いでしょうか?
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