(aan,w019,⏩720p👍) 牛飼いと失った雄牛 / THE HERDSMAN AND THE LOST BULL

✅英３回＋和１回セットです💙画質720p推奨💙

✅このお話の教訓は？（ルビ無）

此の寓話は、私達日本人にとっては解釈し難いと云うか、其れって教訓になるのですか？、と思えてしまう内容になっています。

この御話では、最後に羊飼いがライオンから逃げられず、捕まって食べられてしまう事を暗示して終わっています。

ここ５００年の間のイソップ寓話の解説者達は「神様は常に願いを叶えてくれる訳ではない（意訳）」「神に対して願う時は良く考えて願いなさい、其の願いが叶えれらた事で自らを破滅させる事も在るのですから（意訳）」と云う感じの教訓を付けて残しているのですが、省みて日本の八百万の神様達はと云えばどうでしょう？

私達の神様は抑々願いを聞いてくれるかどうかが不確かな存在なんですよね、然も願いを曲解する事も屡々で、予想だに為得ない厄際を引き連れて来ることすら多々あるのです。其れでこその『触らぬ神に祟り無し』、逆に『苦しい時の神頼み』だって気分？が良ければ聴き叶えてくれるそんな存在だと考えているのですから。でも其れを理解した上で、或いは不承不承であっても私達はそんな存在と片時も離れる事なく共存しているのです。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 英文＆翻訳和文（ルビ無）

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　THE HERDSMAN AND THE LOST BULL ．

　A Herdsman tending kine in a forest ， lost a Bull-calf from the fold ．
　After a long and fruitless search ， he made a vow that ， if he could only discover the thief who had stolen the Calf ， he would offer a lamb in sacrifice to Hermes ， Pan ， and the Guardian Deities of the forest ．
　Not long afterwards ， as he ascended a small hillock ， he saw at its foot a Lion feeding on the Calf ．
　Terrified at the sight ， he lifted his eyes and his hands to heaven ， and said ：
　“ Just now I vowed to offer a lamb to the Guardian Deities of the forest if I could only find out who had robbed me ； but now that I have discovered the thief ， I would willingly add a full-grown Bull to the Calf I have lost ， if I may only secure my own escape from him in safety ． ”

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　牛飼いと失った雄牛

　森の中で牛の世話をしていた牛飼いは、
　囲いの中から雄の子牛を失くしていました。
　長い間、そして虚しい探索をした後で、
　彼は此の様に誓いを立てたのです、『若し子牛を盗んだ泥棒を発見してくれさえしたならば、牛飼はヘルメス、パン、そして森の守護神達へ、供物として子羊を捧げましょう』と。
　其れ程時を置かずして、牛飼いが小さな丘を登った時に、牛飼いは、丘の麓で獅子が子牛を食べているのを目の当たりにしたのです。
　其の光景に怯えて、牛飼いは彼の両目と彼の両手を天国に向かって差し上げながら、そして、斯う言いました、
　「ついさっき、私は森の守護神達に子羊を捧げると誓いました、
　若し私が、誰が私から力ずくで奪ったのかを知ることさえ出来たなら、と。ですが、私が其の泥棒を見付けられた今、私は十分に成長した雄牛も進んでお付け致しましょう、若し、安全に、獅子の脅威からの私自身の脱出を保証してくれさえしたならば！」

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✅逐語訳＆構文解説はこちら

■ このお話の教訓は？（ルビ有）

此この寓話ぐうわは、私達わたしたち日本人にほんじんにとっては解釈かいしゃくし難にくいと云いうか、其それって教訓きょうくんになるのですか？、と思おもえてしまう内容なってになっています。

この御話おはなしでは、最後さいごに羊飼ひつじかいがライオンから逃にげられず、捕つかまって食たべられてしまう事ことを暗示あんじして終おわっています。

ここ５００年ごひゃくねんの間あいだのイソップ寓話ぐうわの解説かいせつ者しゃ達たちは「神様かみさまは常つねに願ねがいいを叶かなえてくれる訳わけではない（意訳）」「神かみに対たいして願ねがう時ときは良よく考かんがえて願ねがいなさい、其その願ねがいが叶かなえれらた事ことで自みずからを破滅はめつさせる事ことも在あるのですから（意訳）」と云いう感かんじの教訓きょうくんを付つけて残のこしているのですが、省かえりみて日本にほんの八百万やおよろずの神様かみさま達たちはと云いえばどうでしょう？

私達わたしたちの神様かみさまは抑々そもそも願ねがいを聞きいてくれるかどうかが不確ふたしかな存在そんざいなんですよね、然しかも願ねがいを曲解きょっかいする事ことも屡々しばしばで、予想よそうだに為し得えない厄際やくさいを引ひき連つれて来くることすら多々たたあるのです。其それでこその『触さわらぬ神かみに祟たたり無なし』、逆ぎゃくに『苦くるしい時ときの神かみ頼だのみ』だって気分きぶん？が良よければ聴きき叶かなえてくれるそんな存在そんざいだと考かんがえているのですから。でも其それを理解りかいした上うえで、或あるいは不承ふしょう不承ぶしょうであっても私達わたしたちはそんな存在そんざいと片時かたときも離はなれる事ことなく共存きょうぞんしているのです。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 発音記号付き英文＆読み仮名付き和文

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　THEðə HERDSMANhˈɚːdzmən ANDænd THEðə LOSTlɔst BULLbʊl ．

　Aə Herdsmanhˈɚːdzmən tendingˈtɛndɪŋ kinekaɪn inɪn aə forestˈfɔrəst ， lostlɔst aə Bull-bʊlcalfkæf fromfrəm theðə foldfoʊld ．
　Afterˈæftɚ aə longlɔŋ andænd fruitlessˈfrutləs searchsˈɚːtʃ ， hehi mademeɪd aə vowvaʊ thatðæt ， ifɪf hehi couldkʊd onlyˈoʊnli discoverdɪskˈʌvɚ theðə thiefθif whohu hadhæd stolenˈstoʊlən theðə Calfkæf ， hehi wouldwʊd offerˈɔːfɚ aə lamblæm inɪn sacrificeˈsækrəˌfaɪs totu Hermeshˈɚːmiːz ， Panpæn ， andænd theðə Guardiangάɚdiən Deitiesˈdiətiz ofʌv theðə forestˈfɔrəst ．
　Notnɑt longlɔŋ afterwardsˈæftɚwərdz ， asæz hehi ascendedəˈsɛndəd aə smallsmɔl hillockˈhɪlək ， hehi sawsɔ atæt itsɪts footfʊt aə Lionˈlaɪən feedingˈfidɪŋ onɔn theðə Calfkæf ．
　Terrifiedˈtɛrəˌfaɪd atæt theðə sightsaɪt ， hehi liftedˈlɪftʌd hishɪz eyesaɪz andænd hishɪz handshændz totu heavenˈhɛvən ， andænd saidsɛd ：
　“ Justʤʌst nownaʊ Iaɪ vowedvaʊd totu offerˈɔːfɚ aə lamblæm totu theðə Guardiangάɚdiən Deitiesˈdiətiz ofʌv theðə forestˈfɔrəst ifɪf Iaɪ couldkʊd onlyˈoʊnli findfaɪnd outaʊt whohu hadhæd robbedrɑbd memi ； butbʌt nownaʊ thatðæt Iaɪ havehæv discovereddɪˈskʌvɝd theðə thiefθif ， Iaɪ wouldwʊd willinglyˈwɪlɪŋli addæd aə full-fʊlgrowngroʊn Bullbʊl totu theðə Calfkæf Iaɪ havehæv lostlɔst ， ifɪf Iaɪ maymeɪ onlyˈoʊnli securesɪkjˈʊɚ mymaɪ ownoʊn escapeɪˈskeɪp fromfrəm himhɪm inɪn safetyˈseɪfti ． ”

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　牛うし飼かいと失うしなった雄牛おうし

　森もりの中なかで牛うしの世話せわをしていた牛うし飼かいは、
　囲かこいの中なかから雄おすの子牛こうしを失なくしていました。
　長ながい間あいだ、そして虚むなしい探索たんさくをした後あとで、
　彼かれは此この様ように誓ちかいを立たてたのです、『若もし子牛こうしを盗ぬすんだ泥棒どろぼうを発見はっけんしてくれさえしたならば、牛うし飼かいはヘルメス、パン、そして森もりの守護神しゅごしん達たちへ、供物くもつとして子羊こひつじを捧ささげましょう』と。
　其それ程ほど時ときを置おかずして、牛うし飼かいが小ちいさな丘おかを登のぼった時ときに、牛飼うしかいは、丘おかの麓ふもとで獅子ししが子牛こうしを食たべているのを目まの当あたりにしたのです。
　其その光景こうけいに怯おびえて、牛飼うしかいは彼かれの両目りょうめと彼かれの両手りょうてを天国てんごくに向むかって差さし上あげながら、そして、斯こう言いいました、
　「ついさっき、私わたしは森もりの守護神しゅごしん達たちに子羊こひつじを捧ささげると誓ちかいました、
　若もし私わたしが、誰だれが私わたしから力ちからずくで奪うばったのかを知しることさえ出来できたなら、と。ですが、私わたしが其その泥棒どろぼうを見み付つけられた今いま、私わたしは十分じゅうぶんに成長せいちょうした雄牛おうしも進すすんでお付つけ致いたしましょう、若もし、安全あんぜんに、獅子ししの脅威きょういからの私わたし自身じしんの脱出だしゅつを保証ほしょうしてくれさえしたならば！」

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