(aan,w039,⏩720p👍) 彼自身の尻尾を無くした狐 / THE FOX WHO HAD LOST HIS TAIL

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✅このお話の教訓は？（ルビ無）

"Do not listen to the advice of him who seeks to lower you to his own level."
　『貴方を 他者自身のレベルまで引き下げる他者のアドバイスを聞いてはいけません』

"(Vt){Do not listen to} (O){the advice of (oc)him (rc){(oc←S_REL)who (Vi)seeks (Mva){(tif_T){to lower} (tif_O)you (tif_Mv){to his own level}}}}."
　『(tif_O)貴方を (tif_Mv)他者自身のレベルまで (tif_T)引き下げる (oc)他者の (O)アドバイス (Vt)を聞いてはいけません』
　※(他)"listen to"：「（注意して）…を聞く」
　※(自+to do)"seek to ⓥ"：「（ⓥしようと）努める」
　【マーカー説明】
　(Vt)述語（他動詞）, (O)目的語 , (oc)代名詞（目的格）, (rc)関係詞節
　(Vi)述語（自動詞）, (Mva)動詞を義務的に修飾する副詞句
　(tif_T)to不定詞(他動詞), (tif_O)to不の目的語, (tif_Mv)to不の修飾語

【マークアップの解説】
修飾語 であり to不定詞句 であり 副詞句 を示す “(tif_T)～ (tif_O)～ (tif_Mv)～” は所謂『"nexus"（ネクサス）』の可視化の一種になります。日本の英文法教育では『to不定詞』が通常の『一般動詞』とは『全く違う概念』だという教え方をされている場合が多々見受けられますが、実際のところマークアップしていくと普通の一般動詞を準動詞に変えただけでしかないというのが此処で見えてきます。

従属節等で、未来や想定を表現する場合は "to do ～" を、意志や変化を表現する場合は "to be ～"を、直前までの過去を示す場合は完了形の "to have vpp ～" を、その時点まで続けている行為であれば 現在分詞句の "doing ～" を、手順や行動を示唆する場合は 動名詞 "doing ～"を、受身の場合は受動態の "to have been vpp ～" を使う、というように、もともと一般動詞と準動詞を全く別のものと教えるのは５倍の時間を無駄にしている、逆に言えば、今の英語教育は２割の時間で習得出来るという話になると考えています。

※ 動詞によってどの準動詞を後ろに並べられるかが決まってますので都度辞書を確認してください。

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ラテン語版での教訓は『苦しんでいる仲間がいることは、心の貧しい人にとって慰めです』となっていました。心の貧しい人にとっては苦しんでいる人が必要なのです。逆説的に言えば、苦しむ人が居ることを願うのは心が貧しいから、という事なのでしょう。まずは此の２０００年前には明らかになっていた事実を自覚して、（不当に）苦しむ人が居ないことを願うようにするべきなのです。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 英文＆翻訳和文（ルビ無）

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　THE FOX WHO HAD LOST HIS TAIL ．

　A Fox caught in at trap ， escaped with the loss of his “ brush ． ”
　Henceforth feeling his life a burden from the shame and ridicule to which he was exposed ，
　he schemed to bring all the other Foxes into a like condition with himself ， that in the common loss he might the better conceal his own deprivation ．
　He assembled a good many Foxes ， and publicly advised them to cut off their tails ， saying “ that they would not only look much better without them ， but that they would get rid of the weight of the brush ， which was a very great inconvenience ． ”
　One of them interrupting him said ， “ If you had not yourself lost your tail ， my friend ， you would not thus counsel us ． ”

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　彼自身の尻尾を無くした狐

　罠に掛かった狐は、彼の尻尾を失いながらも逃れたのですが・・・、
　此の時以後、狐の生涯は、恥辱と嘲笑に彼（狐）が晒される事の重荷を感じる事になったのです、～
　狐は、他の狐達全てを自らと同じ様な状況の中に引き入れようと企てました。若し、尻尾の無い自分を、皆が同じ様に尻尾を失くした状態の中に置けたなら、彼（狐）は自身の喪失した自尊心をより上手く隠せるだろうと考えたのです。
　彼（狐）は沢山の狐達を集めて、そして、公然と彼等に彼等の尻尾を切り落とす事を勧めました。「貴方達は、尻尾が無い方がより良く見えるだろうだけでなく、貴方達はとてもとても不便な尻尾の重量を取り除く事が出来ます」、と言うのです。
　狐達の中の１匹 が彼の演説を遮って言いました、「若し御前が、御前の尻尾を御前自身の行為に因って無くさなかったのであれば、私の同胞よ、御前は私達に其の様な助言をしなかっただろうにね（なんて可哀そうな奴なのだろう）」

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✅逐語訳＆構文解説はこちら

■ このお話の教訓は？（ルビ有）

"Do not listen to the advice of him who seeks to lower you to his own level."
　『貴方あなたを 他者たしゃ自身じしんのレベルまで引ひき下さげる他者たしゃのアドバイスを聞きいてはいけません』

"(Vt){Do not listen to} (O){the advice of (oc)him (rc){(oc←S_REL)who (Vi)seeks (Mva){(tif_T){to lower} (tif_O)you (tif_Mv){to his own level}}}}."
　『(tif_O)貴方あなたを (tif_Mv)他者たしゃ自身じしんのレベルまで (tif_T)引ひき下さげる (oc)他者たしゃの (O)アドバイスを (Vt)聞きいてはいけません』
　※(他た)"listen to"：「（注意ちゅういして）…を聞きく」
　※(自じ+to do)"seek to ⓥ"：「（ⓥしようと）努つとめる」
　【マーカー説明せつめい】
　(Vt)述語じゅつご（他動詞たどうし）, (O)目的語もくてきご , (oc)代名詞だいめいし（目的格もくてきかく）, (rc)関係詞節かんけいしせつ
　(Vi)述語じゅつご（自動詞じどうし）, (Mva)動詞どうしを義務的ぎむてきに修飾しゅうしょくする副詞句ふくしく
　(tif_T)to不定詞ふていし(他動詞たどうし), (tif_O)to不の目的語もくてきご, (tif_Mv)to不の修飾語しゅうしょくご

【マークアップの解説かいせつ】
修飾語しゅうしょくご であり to不定詞句ふていしく であり 副詞句ふくしく を示しめす “(tif_T)～ (tif_O)～ (tif_Mv)～” は所謂いわゆる『"nexus"（ネクサス）』の可視化かしかの一種いっしゅになります。日本にほんの英文法えいぶんぽう教育きょういくでは『to不定詞ふていし』が通常つうじょうの『一般動詞いっぱんどうし』とは『全まったく違ちがう概念がいねん』だという教おしえ方かたをされている場合ばあいが多々たた見受みうけられますが、実際じっさいのところマークアップしていくと普通ふつうの一般いっぱん動詞どうしを準動詞じゅんどうしに変かえただけでしかないというのが此処ここで見みえてきます。

従属節じゅうぞくせつ等などで、未来みらいや想定そうていを表現ひょうげんする場合ばあいは "to do ～" を、意志いしを表現ひょうげんする場合ばあいは "to be ～"を、直前ちょくぜんまでの過去かこを示しめす場合ばあいは完了形かんりょうけいの "to have vpp ～" を、その時点じてんまで続つづけている行為こういであれば 現在げんざい分詞ぶんし句くの "doing ～" を、手順てじゅんや行動こうどうを示唆しさする場合ばあいは 動名詞どうめいし "doing ～"を、受身うけみの場合ばあいは受動態じゅどうたいの "to have been vpp ～" を使つかう、というように、もともと一般いっぱん動詞どうしと準じゅん動詞どうしを全まったく別べつのものと教おしえるのは５倍ごばいの時間じかんを無駄むだにしている、逆ぎゃくに言いえば、今いまの英語えいご教育きょういくは２割にわりの時間じかんで習得しゅうとく出来できるという話はなしになると考かんがえています。

※ 動詞どうしによってどの準動詞じゅんどうしを後うしろに並ならべられるかが決きまってますので都度つど辞書じしょを確認かくにんしてください。

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ラテンらてん語ご版ばんでの教訓きょうくんは『苦くるしんでいる仲間なかまがいることは、心こころの貧まずしい人ひとにとって慰なぐさめです』となっていました。心こころの貧まずしい人ひとにとっては苦くるしんでいる人ひとが必要ひつようなのです。逆説的ぎゃくせつてきに言いえば、苦くるしむ人ひとが居いることを願ねがうのは心こころが貧まずしいから、という事ことなのでしょう。まずは此これの２０００年ねん前まえには明あきらかになっていた事実じじつを自覚じかくして、（不当ふとうに）苦くるしむ人ひとが居いないことを願ねがうようにするべきなのです。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 発音記号付き英文＆読み仮名付き和文

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　THEðə FOXfɑks WHOhu HADhæd LOSTlɔst HIShɪz TAILteɪl ．

　Aə Foxfɑks caughtkɔt inɪn atæt traptræp ， escapedɪˈskeɪpt withwɪð theðə losslɔs ofʌv hishɪz “ brushbrʌʃ ． ”
　Henceforthhɛnsˈfɔɹθ feelingˈfilɪŋ hishɪz lifelaɪf aə burdenbˈɚːdn fromfrəm theðə shameʃeɪm andænd ridiculeˈrɪdəˌkjul totu whichwɪʧ hehi waswəz exposedɪkˈspoʊzd ，
　hehi schemedskimd totu bringbrɪŋ allɔl theði otherˈʌðɚ Foxesˈfɑksəz intoˈɪntu aə likelaɪk conditionkənˈdɪʃən withwɪð himselfhɪmˈsɛlf ， thatðæt inɪn theðə commonˈkɑmən losslɔs hehi mightmaɪt theðə betterbéṭɚ concealkənˈsil hishɪz ownoʊn deprivationˌdɛprəˈveɪʃən ．
　Hehi assembledəˈsɛmbəld aə goodgˈʊd manyˈmɛni Foxesˈfɑksəz ， andænd publiclyˈpʌblɪkli advisedædˈvaɪzd themðɛm totu cutkʌt offɔf theirðɚ tailsteɪlz ， sayingˈseɪɪŋ “ thatðæt theyðeɪ wouldwʊd notnɑt onlyˈoʊnli looklʊk muchmʌʧ betterbéṭɚ withoutwɪˈðaʊt themðɛm ， butbʌt thatðæt theyðeɪ wouldwʊd getgɛt ridrɪd ofʌv theðə weightweɪt ofʌv theðə brushbrʌʃ ， whichwɪʧ waswəz aə veryˈvɛri greatgreɪt inconvenienceˌɪnkənˈvinjəns ． ”
　Onewʌn ofʌv themðɛm interruptingˌɪntəˈrʌptɪŋ himhɪm saidsɛd ， “ Ifɪf youju hadhæd notnɑt yourselfjɚsélf lostlɔst yourjɚ tailteɪl ， mymaɪ friendfrɛnd ， youju wouldwʊd notnɑt thusðʌs counselˈkaʊnsəl usʌs ． ”

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　彼かれ自身じしんの尻尾しっぽを無なくした狐きつね

　罠わなに掛かかった狐きつねは、彼かれの尻尾しっぽを失うしないながらも逃のがれたのですが・・・、
　此この時とき以後いご、狐きつねの生涯しょうがいは、恥辱ちじょくと嘲笑ちょうしょうに彼かれ（狐きつね）が晒さらされる事ことの重荷おもにを感かんじる事ことになったのです、～
　狐きつねは、他ほかの狐きつね達たち全すべてを自みずからと同おなじ様ような状況じょうきょうの中なかに引ひき入いれようと企くわだてました。若もし、尻尾しっぽの無ない自分じぶんを、皆みなが同おなじ様ように尻尾しっぽを失なくした状態じょうたいの中なかに置おけたなら、彼かれ（狐きつね）は自身じしんの喪失そうしつした自尊心じそんしんをより上手うまく隠かくせるだろうと考かんがえたのです。
　彼かれ（狐きつね）は沢山たくさんの狐きつね達たちを集あつめて、そして、公然こうぜんと彼等かれらに彼等かれらの尻尾しっぽを切きり落おとす事ことを勧すすめました。「貴方あなた達たちは、尻尾しっぽが無ない方ほうがより良よく見みえるだろうだけでなく、貴方あなた達たちはとてもとても不便ふべんな尻尾しっぽの重量じゅうりょうを取とり除のぞく事ことが出来できます」、と言いうのです。
　狐きつね達たちの中なかの１匹いっぴき が彼かれの演説えんぜつを遮さえぎって言いいました、「若もし御前おまえが、御前おまえの尻尾しっぽを御前おまえ自身じしんの行為こういに因よって無なくさなかったのであれば、私わたしの同胞どうほうよ、御前おまえは私わたし達たちに其その様ような助言じょげんをしなかっただろうにね（なんて可哀かわいそうな奴やつなのだろう）」

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