(aan,w004,音声動画) 狼と鶴 / THE WOLF AND THE CRANE✅

✅英３回＋和１回セットです💙画質720p推奨💙

✅このお話の教訓は？（ルビ無）

wikipedia を読むに、この寓話の元ネタは紀元前５００年から紀元前４００年頃の仏陀（Siddhartha Gautama）よりも更に昔に編纂された『ジャータカ（"Jataka tales"「誕生物語」を意味する）』にあり、つまりインド原産の大量の文献の中の１編であるとのこと。このジャータカという物語集はイソップ物語（紀元前６世紀～）やアラビアンナイト(ＡＤ８世紀～)、今昔物語集内の『月の兎（平安時代、ＡＤ８世紀～）』にも多大な影響を与えていたとの事で、例えば玄奘三蔵法師（ＡＤ７世紀）もジャータカが広まっていく正にその時代の人になりますね。

イソップ寓話の読み取り方は人其れ其れではあるのですが、読み方の作法・指針として此の物語集は一時楽しむ為にのみ書かれたものでは無く、より良き人生を送る為に、そして社会に出る前に知っておくべき処世術を描いているということも肝に銘じておくべでしょう。

この「狼と鶴」では『暴力との関連を通じて将来の害を回避する知恵』を示しており、更に原典では『悪者から、或いは其れと解った時点で直ぐに関係を断つべきだ（意訳）』と書き残されているとの事です。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 英文＆翻訳和文（ルビ無）

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　THE WOLF AND THE CRANE .

　A Wolf , having a bone stuck in his throat , hired a Crane , for a large sum , to put her head into his throat and draw out the bone .
　When the Crane had extracted the bone , and demanded the promised payment , the Wolf , grinning and grinding his teeth , exclaimed :
　“ Why , you have surely already a sufficient recompense , in having permitted to draw out your head in safety from the mouth and jaws of a wolf . ”
　In serving the wicked , expect no reward , and be thankful if you escape injury for your pains .

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　狼と鶴

　狼には、彼の喉に詰まった骨があったので、鶴を雇ったのです、それはそれは莫大な報酬と引き換えに、鶴の頭を狼の喉に突っ込ませ、そして、其の狼の骨を引き出させる為に。
　鶴が、狼の骨を引き抜いて、そして、約束された報酬を要求した其の時、狼はニヤッと笑いながら、そして狼の歯をギシギシ言わせながら、大声で斯う言いました、
　「何を言っているんだ？、御前(鶴)は十分な報酬を既に得ている筈だ、狼の口と顎から無事に御前の頭を引き出す事を許可された事でな」
　性悪な人々に仕える時は、報酬を期待せず、そして、感謝しなさい、もし貴方が貴方の苦痛に因る痛みから逃れたいのなら。

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✅逐語訳＆構文解説はこちら

■ このお話の教訓は？（ルビ有）

wikipedia を読よむに、この寓話ぐうわの元もとネタは紀元きげん前ぜん５００ごひゃく年ねんから紀元きげん前ぜん４００よんひゃく年頃ねんごろの仏陀ぶっだ（Siddhartha Gautama）よりも更さらに昔むかしに編纂へんさんされた『ジャータカ（"Jataka tales"「誕生たんじょう物語ものがたり」を意味いみする）』にあり、つまりインド原産げんさんの大量たいりょうの文献ぶんけんの中なかの１編いっぺんであるとのこと。このジャータカという物語ものがたり集しゅうはイソップ物語ものがたり（紀元きげん前ぜん６世紀ろくせいき～）やアラビアンナイト(ＡＤえーでぃー８世紀はっせいき～)、今昔こんじゃく物語ものがたり集しゅう内ないの『月つきの兎うさぎ（平安へいあん時代じだい、ＡＤえーでぃー８世紀はっせいき～）』にも多大ただいな影響えいきょうを与あたえていたとの事ことで、例たとえば玄奘げんじょう三蔵さんぞう法師ほうし（ＡＤえーでぃー７世紀ななせいき）もジャータカが広ひろまっていく正まさにその時代じだいの人ひとになりますね。

イソップ寓話ぐうわの読よみ取とり方かたは人ひと其それ其ぞれではあるのですが、読よみ方かたの作法さほう・指針ししんとして此この物語ものがたり集しゅうは一時いっとき楽たのしむ為ためにのみ書かかれたものでは無なく、より良よき人生じんせいを送おくる為ために、そして社会しゃかいに出でる前まえに知しっておくべき処世術しょせいじゅつを描えがいているということも肝きもに銘めいじておくべでしょう。

この「狼おおかみと鶴つる」では『暴力ぼうりょくとの関連かんれんを通つうじて将来しょうらいの害がいを回避かいひする知恵ちえ』を示しめしており、更さらに原典げんてんでは『悪者わるものから、或あるいは其それと解わかった時点じてんで直すぐに関係かんけいを断たつべきだ（意訳いやく）』と書かき残のこされているとの事ことです。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 発音記号付き英文＆読み仮名付き和文

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　THEði WOLFwʊlf ANDænd THEðə CRANEkreɪn .

　Aə Wolfwʊlf , havingˈhævɪŋ aə boneboʊn stuckstʌk inɪn hishɪz throatθroʊt , hiredˈhaɪərd aə Cranekreɪn , forfɚ aə largelɑrʤ sumsʌm , totu putpʊt her(h)ɚ headhɛd intoˈɪntu hishɪz throatθroʊt andænd drawdrɔ outaʊt theðə boneboʊn .
　Whenwɛn theðə Cranekreɪn hadhæd extractedɛkˈstræktɪd theðə boneboʊn , andænd demandeddɪˈmændəd theðə promisedˈprɑməst paymentˈpeɪmənt , theðə Wolfwʊlf , grinningˈgrɪnɪŋ andænd grindingˈgraɪndɪŋ hishɪz teethtiθ , exclaimedɪkˈskleɪmd :
　“ Whywaɪ , youju havehæv surelyʃˈʊɚli alreadyɔlˈrɛdi aə sufficientsəˈfɪʃənt recompenseˈrɛkəmˌpɛns , inɪn havingˈhævɪŋ permittedpɝˈmɪtɪd：動 totu drawdrɔ outaʊt yourjɚ headhɛd inɪn safetyˈseɪfti fromfrəm theðə mouthmάʊθ andænd jawsʤɔz ofʌv aə wolfwʊlf . ”
　Inɪn servingˈsɝvɪŋ theðə wickedˈwɪkəd , expectɪkˈspɛkt nonoʊ rewardrɪwˈɔɚd , andænd bebi thankfulˈθæŋkfəl ifɪf youju escapeɪˈskeɪp injuryˈɪnʤəri forfɚ yourjɚ painspeɪnz .

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　狼おおかみと鶴つる

　狼おおかみには、彼かれの喉のどに詰つまった骨ほねがあったので、鶴つるを雇やとったのです、それはそれは莫大ばくだいな報酬ほうしゅうと引ひき換かえに、鶴つるの頭あたまを狼おおかみの喉のどに突つっ込こませ、そして、其その狼おおかみの骨ほねを引ひき出ださせる為ために。
　鶴つるが、狼おおかみの骨ほねを引ひき抜ぬいて、そして、約束やくそくされた報酬ほうしゅうを要求ようきゅうした其その時とき、狼おおかみはニヤッと笑わらいながら、そして狼おおかみの歯はをギシギシ言いわせながら、大声おおごえで斯こう言いいました、
　「何なにを言いっているんだ？、御前おまえ(鶴)は十分じゅうぶんな報酬ほうしゅうを既すでに得えている筈はずだ、狼おおかみの口くちと顎あごから無事ぶじに御前おまえの頭あたまを引ひき出だす事ことを許可きょかされた事ことでな」
　性悪しょうわるな人々ひとびとに仕つかえる時ときは、報酬ほうしゅうを期待きたいせず、そして、感謝かんしゃしなさい、もし貴方あなたが貴方あなたの苦痛くつうに因よる痛いたみから逃のがれたいのなら。

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