(aan,w040,⏩720p👍) 猫と雄鶏 / THE CAT AND THE COCK

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✅このお話の教訓は？（ルビ無）

"(S)Tyrants (Vt)need (O){no excuse}."
　『(S)暴君に (O+Vt)口実は不要です』

何かと訳しずらい "no excuse" は名詞句だと「言いわけにはならない、容赦しない、勘弁ならん」という感じになるのでしょうか？
そのまま日本語訳を並べると『暴君は“容赦しない”を必要とする』の様になると思うのですが、何と日本語にし辛い構文だと思いませんか？

そう言えば "There is nothing(=no thing)." も同じパターンですよね、『“何も無い”が在る』と云う意味ですが、
例えば "There isn't a thing."『(ggl訳）事はありません／(deepl)ないんですよ、これが』 や "There aren't things."『物はありません／モノがないんです』 と云う締まらない翻訳になるんですね。

"Tyrants didn't need no excuse." と動詞を否定（文否定になります）だと『暴君は言い訳を必要としませんでした／暴君に言い訳は不要だった』と此れは此れで良い様に思われますが、この寓話の教訓としては "didn't need" では駄目だという事なのです。文否定の "did not need" よりも語否定の "no excuse" の方がよっぽど絶対的・深刻な言い方に聞こえると云う事なのでしょう。

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「暴君とはそういうものだ」と云うのを、イソップ氏は幾つもの寓話で繰り返し述べています。此れを風刺として解釈するなら「王様はそうであってはいけない」「暴君になってはならない」と云う声を挙げていたと云う事なのです。此の寓話を読んで「暴君なのだから口実は不要なんだ！」と文字通りに受け取ったなら、イソップ氏に笑われてしまいますね！

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 英文＆翻訳和文（ルビ無）

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　THE CAT AND THE COCK .

　A Cat caught a Cock , and took counsel with himself how he might find a reasonable excuse for eating him .
　He accused him as being a nuisance to men , by crowing in the night time , and not permitting them to sleep .
　The Cock defended himself by saying ， that he did this for the benefit of men ， that they might rise betimes for their labours ．
　The Cat replied , “ Although you abound in specious apologies , I shall not remain supperless ； ” and he made a meal of him .

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　猫と雄鶏

　猫は雄鳥を捕まえました、そして、猫が雄鳥を食べる為の（如何にもな）分別の有る口実を編み出せるかどうかについて自分自身と相談しました。
　夜間に鳴いて、そして人間達が寝る事を許さないのは、人間達には迷惑な行為であるとして、猫は雄鶏を非難します。
　雄鶏は（次の様に）言う事で彼自身を弁護しました、曰く、雄鶏は人間達の利益の為に此れを行っている、曰く、人間達が人間達の仕事の為に折よく起きれるようしているのだ、 と。
　猫は此の様に応じました、
　「喩え、御前には尤もらしい弁明が沢山あったとしても、私は夕食を取らない侭で居ることは出来ないだろう」、そして猫は雄鶏を平らげたのでした。

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✅逐語訳＆構文解説はこちら

■ このお話の教訓は？（ルビ有）

"(S)Tyrants (Vt)need (O){no excuse}."
　『(S)暴君ぼうくんに (O+Vt)口実こうじつは不要ふようです』

何なにかと訳やくしずらい "no excuseﾉｩｲｸｽｷｭｰｽ" は名詞句めいしくだと「言いいわけにはならない、容赦ようしゃしない、勘弁かんべんならん」という感かんじになるのでしょうか？
そのまま日本語訳にほんごやくを並ならべると『暴君ぼうくんは“容赦ようしゃしない”を必要ひつようとする』の様さまになると思おもうのですが、何なんと日本語にほんごにし辛づらい構文こうぶんだと思おもいませんか？

そう言いえば "There is nothing(=no thing)." も同おなじパターンですよね、『“何なにも無ない”が在ある』と云いう意味いみですが、
例たとえば "There isn't a thing."『（ggl訳ｼﾞ-やく）事ことはありません／(deepl)ないんですよ、これが』 や "There aren't things."『物ものはありません／モノがないんです』 と云いう締しまらない翻訳ほんやくになるんですね。

"Tyrants didn't need no excuse." と動詞どうしを否定ひてい（文ぶん否定ひていになります）だと『暴君ぼうくんは言いい訳わけを必要ひつようとしませんでした／暴君ぼうくんに言いい訳わけは不要ふようだった』と此これは此これで良よい様ように思おもわれますが、この寓話ぐうわの教訓きょうくんとしては "didn't need" では駄目だめだという事ことなのです。文ぶん否定ひていの "didn't need" よりも語ご否定ひていの "no excuse" の方ほうがよっぽど絶対的ぜったいてき・深刻しんこくな言いい方かたに聞きこえると云いう事ことなのでしょう。

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「暴君ぼうくんとはそういうものだ」と云いうのを、イソップ氏しは幾いくつもの寓話ぐうわで繰くり返かえし述のべています。此これを風刺ふうしとして解釈かいしゃくするなら「王様おうさまはそうであってはいけない」「暴君ぼうくんになってはならない」と云いう声こえを挙あげていたと云いう事ことなのです。此この寓話ぐうわを読よんで「暴君ぼうくんなのだから口実こうじつは不要ふようなんだ！」と文字通もじどおりに受うけ取とったなら、イソップ氏しに笑わらわれてしまいますね！

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 発音記号付き英文＆読み仮名付き和文

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　THEðə CATkæt ANDænd THEðə COCKkɑk .

　Aə Catkæt caughtkɔt aə Cockkɑk , andænd tooktʊk counselˈkaʊnsəl withwɪð himselfhɪmˈsɛlf howhaʊ hehi mightmaɪt findfaɪnd aə reasonableˈrizənəbəl excuseɪkˈskjus：名 forfɚ eatingˈitɪŋ himhɪm .
　Hehi accusedəˈkjuzd himhɪm asæz beingˈbiɪŋ aə nuisanceˈnusəns totu menmɛn , bybaɪ crowingˈkroʊɪŋ inɪn theðə nightnaɪt timetaɪm , andænd notnɑt permittingpɝˈmɪtɪŋ：動 themðɛm totu sleepslip .
　Theðə Cockkɑk defendeddɪˈfɛndəd himselfhɪmˈsɛlf bybaɪ sayingˈseɪɪŋ ， thatðæt hehi diddɪd thisðɪs forfɚ theðə benefitˈbɛnəfɪt ofʌv menmɛn ， thatðæt theyðeɪ mightmaɪt riseraɪz betimesbɪˈtaɪmz forfɚ theirðɚ laboursˈleɪbɚz ．
　Theðə Catkæt repliedrɪˈplaɪd , “ Althoughˌɔlˈðoʊ youju aboundəˈbaʊnd inɪn speciousˈspiʃəs apologiesəˈpɑləʤiz , Iaɪ shallʃæl notnɑt remainrɪˈmeɪn supperlesssˈʌpɝlés ； ” andænd hehi mademeɪd aə mealmil ofʌv himhɪm .

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　猫ねこと雄鶏おんどり

　猫ねこは雄鳥おんどりを捕つかまえました、そして、猫ねこが雄鳥おんどりを食たべる為ための（如何いかにもな）分別ぶんべつの有ある口実こうじつを編あみ出だせるかどうかについて自分じぶん自身じしんと相談そうだんしました。
　夜間やかんに鳴ないて、そして人間にんげん達たちが寝ねる事ことを許ゆるさないのは、人間達にんげんたちには迷惑めいわくな行為こういであるとして、猫ねこは雄鶏おんどりを非難ひなんします。
　雄鶏おんどりは（次つぎの様ように）言いう事ことで彼かれ自身じしんを弁護べんごしました、曰いわく、雄鶏おんどりは人間にんげん達たちの利益りえきの為ために此これを行おこなっている、曰いわく、人間にんげん達たちが人間にんげん達たちの仕事しごとの為ために折おりよく起おきれるようしているのだ、 と。
　猫ねこは此この様ように応おうじました、
　「喩たとえ、御前おまえには尤もっともらしい弁明べんめいが沢山たくさんあったとしても、私わたしは夕食ゆうしょくを取とらない侭ままで居いることは出来できないだろう」、そして猫ねこは雄鶏おんどりを平たいらげたのでした。

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