諦めたら試合終了だし、ボールがラインを割るまでは追いつづけることをやり続けることで道は拓ける
昨年末世界中に話題を振り撒いた「三笘の1mm」
遡って、同じ森保政権下でのアジアカップ・南野拓実選手の笛が鳴るまでプレーを止めないことで生まれた大迫選手のゴール。
この二つのプレーにある「泥臭さ」の精神を植え付けた人がいると思います。
10年以上前の日本代表の守備の要で「闘将」と呼ばれていた、田中マルクス闘莉王選手です。
南アフリカワールドカップ前のミーティングで、当時日本の絶対的エースとされていた選手も世界的に見たら突出したレベルにはないからこそ、「俺たちはもっと泥臭くやらないといけない」と主張しました。
10年前からは日本代表を担うメンバーの所属チームのレベルも上がり、世界的に見ても評価される三笘選手のような選手がいるチームになり、ワールドカップでドイツやスペインに勝てるようになりました。
そんなチームにおいて、チームの顔と言える三笘選手がワールドカップの舞台で「完全にラインを割ったと審判が判断して笛を鳴らすまでボールを追う」というプレーを徹底したことは、これからの日本代表を担う選手たちに良い影響を与えたと思います。
こういうプレーは何万回に一回かもしれないけど、ワールドカップの舞台で往々にして勝敗の境目になりうるタイミングで起きうるものです。
最後に成否を分けるのは、「これはラインを割るな」といったセルフジャッジをして足やプレーを止めるかどうか、といった判断だということを今の高い技術を持った選手たちがどんな舞台でもできるようになれば、サッカー日本代表はもっと強くなれると私は思います。
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