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2022年2月10日~12日 ファッション嫌いの男性がレディースを着てファッション好きになった話

【2月10日】
やせ型の男性にとって、レディースの服は実用的でもある。特にボトムス(ズボンやスカート)はそうだ。ウエスト70センチ以下は、量販店にはほとんど売っていない。フラッと立ち寄った店で買うということができない。

私は昔からウエストが65センチ前後。10代~20代の頃は総合スーパーの衣料品売り場で買っていた。店の在庫は一番細くても70センチぐらいだった。ベルトで締めると腰回りに巾着袋のようなヒダができてしまい、穿き心地が悪かった。でも我慢して穿いていた。

30歳頃からユニクロで買うようになった。ネット通販限定で68センチというのを見つけた。これでも少し緩かったが、以前よりはだいぶマシになった。ただ選択肢の少なさという問題は残った。68センチが存在するモデルじたいが少数なので、好き嫌いを考える余地はほとんどなかった。

そして1年半前、古着屋でレディースのボトムスに挑戦してみた。5着、10着と試着していく。次々にウエストがフィットするものが見つかった(注)。ブカブカにならない服が選ぶほどあるということが嬉しかった。

また着心地がとてもいい。メンズよりも生地が柔らかい。触れた瞬間に幸せな気分になるものさえあった。試着した瞬間に嬉しくなって「どうしてもこれがほしい」という感情が湧いた。こんなことは、それまでに一度もなかった。

ずっとファッションに興味がなかった。カタログを見ても、服屋に行っても、何の感情も湧かない。何ひとつ欲しくない。それでも何か買わないといけない。そしてウエストがブカブカの、着心地の悪いズボンで妥協する。服選びは苦痛でしかなかった。

そんな人間が、レディースに足を踏み入れた途端、デザインにワクワクし、生地の触り心地にときめくようになった。

私はファッションに興味がないのではなく、メンズファッションに惹かれないだけだったのだ。

【注】
ただこれはワイドパンツやロングスカートの話。細身のパンツは試していない。理由は元々穿きたくないから。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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