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他人に「頭が悪い」と言う人 2023年2月【5】

誰かの言動を「頭が悪い」と表現する人がいます。「こうしたらいいだけなんだけど、頭の悪い人にはわからない」といった物言いです。私はこういうことは口に出すべきではないと思います。

自分が言われるのも嫌だし、他人が言われているのを聞くのも嫌です。もしお金を渡されて「言え」と指示されても、動悸がしたり涙が出たりして、うまく言えないことでしょう。

こんな言葉は人格否定です。暴言です。いかに素晴らしい意見を述べていようと、私はこの一言で気持ちが冷めてしまいます。

暴言を吐けば敵が増え、その対処に手間がかかるでしょう。それは無駄な仕事ではないかと思います。

教育を受ける機会がなかったとか、荒っぽい人たちの中で育ったとか、そういう人たちの口が悪いのは理解できます。

しかし優れた教育を受け、万巻の書を読み、政治でも経済でも理路整然と語り、世界の行く末を見通す力のある賢い人が、どうして馬鹿だの何だのといった暴言を吐くのでしょうか。

知識が豊富で頭が切れることと人間性は別。そのように考えることもできます。でも人は生まれながらに知識が豊富で頭が切れるわけではありません。

彼らは常人よりも質の高い出会いに恵まれてきたはずです。頭が良ければ名門の学校に通うことができます。そうなれば上流階級と接する機会が多いわけです。彼らは一般に物腰が柔らかいでしょう。頭のいい人は、そういう人たちに囲まれて育ったわけです。

そうであるにも関わらず、一部の論客は、あらくれどもに揉まれて育ったかのごとく、酷い言葉を吐いては敵をつくります。それが私には不思議です。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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