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やりたい仕事はないのが自然

自分史を語る。一般的には自己分析の手段だが、私にとっては趣味でもある。書くだけではなく、録音もするし録画もする。収録も楽しいし鑑賞するのも楽しい。

初めて取り組んだのは大学生の頃。中谷彰宏『面接の達人』に「自分史を400字詰め原稿用紙で100枚書け」とあるのを読んで実践した。この時は手書き。

しばらくして、また書いた。今度はパソコンで作成。できあがったものをホチキスでとじて、くり返し読んだのを覚えている。

進路選びのためだった。自分の強みや弱みがわかり、それによって進みたい道が見えるのではないかと考えていた。

しかし私にとって、自己分析は自己分析でしかなかった。仕事(労働)に結びつけることはできなかった。

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ところで「したいことをして食べていく」というのは流行のイデオロギーのようなものだ。有史以来、そんな人生を送った人間はほとんどいない。武士の子は武士になり、百姓の子は百姓になって、一生を終えた。

動物の生き方も同じ。親は子に、狩りの方法や木の実の食べ方を教える。子はそれを実践していく。彼らの一生もそうして終わる。

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現代日本では、自分で仕事を決めるための教育はおこなわれていない。一応キャリア何々といった授業はあり、私(1985生まれ)も受けた。しかし役に立った記憶はない。

国語や数学といった授業を減らして、代わりに職業体験を増やせばいいのだろうか。そのあたりはよくわからない。

これまでにいくらか仕事をしたことがあるが、そのすべてが、しないで済むのであればしたくないものだった。だから「やりたい仕事」が見つかるという経験をしたことがない。

やりたくない仕事の中から、何とかできそうな仕事を選ぶ。私はそうしてきた。今はそれすらも見出だせなくなって無職だが。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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