下ネタを言う男性の心理 2023年2月【4】
【A】
Pooちゃんというユーチューバーがいます。在日中国人で、流暢な日本語を話します。芸能事務所に所属している芸人です。
風俗がどうとか、何やら低俗な内容が多く、ちょっと不快ではありました。でもそれ以上キャラクターに魅力があって、長いこと視聴していました。去年の8月末、突然チャンネル休業宣言をしました。
4ヶ月ほど休んだ後、動画投稿を再開。下ネタをやめて筋トレ情報を発信するストイックなチャンネルになっていました。過去の自堕落な自分が嫌になって、自分を鍛える方向に進んだようです。
【B】
彼の変貌を見て、過去の自分を思い出しました。2011年、ニコ生でチラッとエロ話をしたら盛り上がったので、調子に乗ってそういう配信を続けました。リスナーとリアルで会う時でも、そういうキャラを続けました。
ウソをついていたわけではないのです。確かに性欲はあります。でも徐々に「スケベ」を演じるようになっていきました。頭の片隅にある性欲を、場を盛り上げるために、無理に増幅させて発言する癖がついてしまったのでした。
たとえば観光地を女子高生の集団が歩いているとします。彼女たちのことも気にはなるのですが、それ以上に魅力的な景色に心を奪われています。
そんな時に、がんばって「お、生足ミニスカJKだ」などと言ってしまうのです。景色を褒めても、ありきたりでつまらない。場が盛り上がらないだろう。そう考えて、無理に性的な発言をしてしまうのです。
こういうことをしていると、だんだん自分が嫌になっていきます。そうして心が弱っている時に「うわ、キモ」などと言われるのです。これは落ち込んだ心へのとどめの一撃になります。
直接的なエロ話は、場を盛り上げることができます。でも行き着く先は上記の通りです。黙っている、あるいは平凡な発言をするほうがよほどマシです。
芸人でもないのに、常に場を盛り上げなければと焦っているのです。本人は仲間に笑ってもらおうとがんばっています。でも自分を傷つけてまですることではないでしょう。
また性的な発言は、性的な目で見られた人に、精神的苦痛を与えることも忘れてはいけません。
結局、自分を傷つけるだけでなく、他者をも傷つける結果になります。だからエロ話で場を盛り上げようとするのはやめたほうがいい。これが結論です。
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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…
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