2020年に読んだ本(将棋関係)
今年読んだ本をまとめてます。電子版で買ったり、書籍版で買ったり、図書館で借りたり。図書館が神施設だと今更気付いた1年だった。まずは将棋関係の書籍の簡単なレビューとか感想とか。
詰将棋・必死・次の一手問題など
・3手詰将棋
実戦形。サクサク解く用。
・5手詰ハンドブック2 / 7手詰ハンドブック / 7手詰ハンドブック2
ハンドブックシリーズは技の宝庫。ひたすら覚えた。5手詰とか7手詰を5分で50問のペースで解けるようになるとは思わなかった。なお棋力向上は…。あとは形を見たら手筋が見えるまで反復練習すること。
・3手5手詰パラダイス
短手数をいっぱい解きたかったので。
・3手詰修了検定
ハタスメント。
・詰将棋一丁目三番地
1手詰めと3手詰め。かなり独自色の強い本。
盤面の駒は少ないが大駒の利きと動きが見えることが問われる。駒を取る手順がない。1ページに上下2問ずつ似た盤面の問題を配置。ぱっと見は似ているけど詰みのパターンが違う。大駒の利きが苦手な人はぜひこれを!
・必死道場
同著者の『寄せの手筋200』は手筋順に並んだ覚えやすい良本。『寄せの手筋200』で手筋丸暗記して『必死道場』で練習という使い方が良さそう。
・凌ぎの手筋
同じく金子タカシ先生の本。限定合駒問題、相手玉の寄せと自玉の凌ぎを併せて考える問題も。難易度は高い。後述の『羽生善治の受けの教科書』を先に読んだ方がいいかも。この前書きも名文だと思う。
しのぎの基本は、まず自玉の詰み筋、寄り筋をしっかりと見極めることである。その意味からも、しのぎは寄せと表裏一体の関係にある。したがって、しのぎのトレーニングを行うことは、受けの力をつけるだけではなく、寄せの力、読みの力を向上させる。また、絶体絶命と思える局面を考えていくことで、どんな局面でも簡単にはあきらめない不屈の精神力が養える。実戦ではこうした精神力が逆転の源となる。(まえがきより)
・全戦型対応!囲いの破り方
実戦的な手筋本。繰り返して覚えるもの。奇抜な手は出てこない。部分図から盤全体まで。相振りは直接玉を攻めるので仕掛けの辺りから。対抗形は終盤の入り口から。
・内藤流終盤の法則
ほぼ全部鬼手の応酬で先手後手どちらが勝ちかまで考える問題集。「自玉を打ち歩詰めに誘導しながら相手玉に詰めろをかける」みたいな手が何度もでてくる激烈な本。盤デレラが好きなら楽しめる一冊だと思う。難易度高すぎるので観賞用に
定跡書
・さわやか流疾風三間飛車
トマホーク、対穴熊の左銀速攻、対エルモ。ノーマル三間飛車の定跡を知らずに指していたのでとても勉強になった。
・「次の一手」で覚える 三間飛車定跡コレクション414
あまり読んでいない(^ω^;)
・耀龍四間飛車 美濃囲いから王様を一路ずらしてみたら(略)
今年のメイン戦法の1つ。四間飛車とは戦い方が違う。持久戦は玉頭戦。急戦は大住囲い~右玉風で玉が硬くないのでバランス型の戦いになり難しい。
・△3三金型振り飛車 徹底ガイド
所々しか読んでない(^ω^;)
△3四金△3三桂型が面白そうだった。
・佐藤康光の矢倉
藤井矢倉の解説なのに著者は佐藤会長。インテリア用。
・将棋・基本戦法まるわかり事典 居飛車編
居飛車わからん(^q^)
棋譜並べ用
・1手ずつ解説!将棋の筋が良くなる棋譜並べ上達法
とりあえず一通り並べた。
・角交換四間飛車戦記 2008~2019
1日1、2局のペースから1日0局まで落ちたので並べ終わらない。
桂ポン強いよね。
読み物
・羽生善治の受けの教科書
「受け」と言っても中盤と終盤とで性質が変わる。中盤では突破されない、終盤では一手差を凌ぐなど。本書は「受け」に関して序盤、中盤、終盤、最終盤それぞれを基本的な考え方、定跡、手筋、実戦例といった形式で丁寧に説明している。定跡や中終盤の手筋までは基本的な考え方なので級位者~受けの苦手な有段者向け。最終盤は、金子タカシ先生の『凌ぎの手筋200』にでてくるような難解な凌ぎもあり、やっぱ将棋は終盤力だと思わせてくれた。丁寧に説明しているので級位者でも理解できそうだけど、実戦でこんな手指せたら有段者。
・現代に生きる大山振り飛車
四間飛車対棒銀の△4三金型は増えているのでは。