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2つのデザイン賞受賞の裏側にあった「イメージより効果」なアジャイルコスメがクリエイティブにこだわる理由
先日、アジャイルコスメが2つの賞をいただきました。
一つはグッドデザイン賞。
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聞いたことがある方も多いかと思いますが「かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰する」デザイン賞として知られています。
今回の受賞は
情報を絞って最小限の情報を載せるのに留め、目に見える情報をパッケージから引いていくことで、「効きそう!」という効能性を直感的に伝播させることに成功している。
とブランドのコンセプトを反映したデザインを評価していただきました。
もう一つはトップアワードアジアという賞です。
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トップアワードアジアは、2016年からスタートしたアジア限定、パッケージデザインのアワードで、アジア各国の著名なクリエイターが自ら製品をピックアップ・審査する形式が特徴です。こちらは突然受賞のご連絡をいただきびっくりしました…!
効果を追求するブランドがクリエイティブにこだわる理由
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今回のデザインにまつわる2つの受賞は、表層的な見た目の良さだけが理由ではなく、効果性を追求するためにユーザーの声を聞き、体験ごとアップデートしていくアジャイルコスメの地道な積み重ねが実を結んだ結果の一つだと捉えています。
「もうイメージはいらない、効果だけが欲しい」を追求してきたアジャイルコスメですが、その効果性をプロダクトのすべてを通じて感じていただくために、製品同様にクリエイティブもアップデートを重ねてきました。
一方、五感が喜ぶ官能性も、アジャイルコスメが目指す“心地よい肌”のために効果と同じくらい欠かせないものです。
ベストな製品をよりベストへとお客様と一緒にアップデートしていくというプロジェクトという考え方。
香りやつけ心地、洗面台に置いたときの、自分の暮らしに馴染んでいる実感。
その2つのシナジーが、心地よい肌につながるとアジャイルコスメは考えています。
だからこそ、そのどちらにも関わるクリエイティブは、アジャイルコスメというブランドにおいて重要な役割を果たしているのです。
そこで今日はいままで私たちのプロダクトが何を積み重ねてきたのかを、これまで投稿してきたnoteの記事で振り返りたいと思っています。
アートディレクターたちが語る、クリエイティブの原点
今回の受賞の要因となったブランドのコンセプトやクリエイティブについては、クリエイティブディレクターの早川和彦さん、アートディレクターの長谷川弘佳さんの前後編にわたるインタビューに凝縮されています。
「アジャイル開発」という考え方に対応するデザインとはどういうものなのか? ということを考えたときに、どんどんアップデートしたものを迅速に世に出していくために、デザインは「最短距離でユーザーに届く」ことを前提とするべきだという結論に至りました。
ではそのためにどうするかというと、最初に更新可能かつ効率的なフォーマットを作って、それを踏襲すればラベルデザインが完成する体制にしておくのがベストだと思ったんです。そして、ただ作りやすいフォーマットではなく、プロダクトが進化しても、一目見ればアジャイルコスメのメッセージが伝わるような「意志表示」の強さが求められました。
ただ見た目の心地よさだけでなく、ときには言葉よりも雄弁にブランドのメッセージを語る「意思表示するクリエイティブ」という考えが、どのようにいまのラベルやボトルに落とし込まれていく過程が鮮明に解き明かされています。
色々とギミックを凝らしている部分もありますが、「製品のユニークさを自信をもって引き立たせること」に何よりも重きをおいています。
そしてもう一つ大切なのは、コンセプトは揺るがない上で、ユーザーにどう使って欲しいのかをイメージすること。それができれば、アウトプットは多様でも、ユーザーに届くメッセージは一致していくと思います。
後編はSNSや定期便初回のユーザー(当時は毎回同梱されていました)のボックスに同梱しているカード類や緩衝材のある工夫を例に、クリエイティブがユーザの体験とどう響き合うかについての記事になっています。
イメージではなく効果を追求する私たちだからこそ、既製品のボトルや箱と個性の掛け合わせにこだわってきた軌跡を知っていただけるかと思います。
形のないコミュニケーションでブランドをデザインする
そして、ユーザーの意見とプロの知見によってプロダクトをアップデートしていく私たちだからこそ、お客様とのSNS上でのコミュニケーションも、いまの時代においてブランドを形作る重要な要素です。
この2つの記事では、現代のブランドにおいて欠かせないSNSを通したユーザーとの関係づくりをまとめました。
こうしてあらためて、ブランドとSNSの関係を振り返ってみて感じるのは「使用者が自分の言葉で語ること」の強さ。ブランドの広がりを考える時、ついフォロワー数のような定量的な安心材料を求めてしまいがちですが、結局のところユーザーの心に響くのは、投稿者の「本当に良いから伝えたい!」という熱意なのだと思います。
ブランドが何を大切にし、どんな人に向けて、何を提供しているのか。
アジャイルコスメではキャッチコピーのような言葉だけではなく、見え方・見せ方・サービス体験を通して伝えて、ブランドメッセージを知ってもらうことを意識しています。
PR投稿でのある失敗、そしてユーザーさんが投稿してくださる写真が、いつのまにかブランドの世界観とぴったり合うものばかりになっていたという事例から、ブランドのメッセージをデザイン、コミュニケーション、SNSなどを通じてどのように一貫して伝え続けてきたのかを振り返ったこの2記事からは、よりリアルにクリエイティブがユーザーに伝えられるメッセージの多さを感じることができるのではと思います。
性別や年代にとらわれないためブランドであるために
そんな私たちがなぜここまで製品を通したクリエイティブや体験にこだわるのか。
「30代ならこうあるべき」みたいなイメージで押し付けるのではなく、自分のライフスタイルに心地よく馴染むものを提供したいという思いはずっとあって。だからこそ、性別や国籍問わず、この効果が欲しいと思った方には生活にすっと取り入れてもらいやすいような、そんな体験デザインをこころがけています。
それはこの木村石鹸さんとの対談でもお話しているように、アジャイルコスメが目指す「性別も年齢も問わず効果が欲しい、自分らしくライフスタイルをおくる方」へのブランドを目指しているからなのです。
あからさまなイメージの押しつけではなく、ニュートラルなのに使ってみると効果も感覚も自分にしっくりくる。それはデザインも含めた体験を通してではないとつくりあげられないのです。
こうして振り返ると、特に意識してたわけではありませんがアジャイルコスメのものづくりが一貫してきたエッセンスがnoteの記事でも積み重なってきているなと感じています。
アジャイル コスメティクス プロジェクトとは
アジャイル コスメティクス プロジェクトは「天然由来成分」の持つ「豊かな有効性」を最大限引き出しながら、製品の「官能性」を追求するスキンケアブランドであり、購入者の意見を取り入れ、製品を迅速に進化させていくプロジェクトです。
このnoteでは私たちのプロダクトに込められたストーリーや、自分の肌が心地よくあるためのヒントをお届けしていきます。
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