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Step 17:顧客満足度No.1!アジャイル原則 その1

【アジャイル宣言編:4つの価値と12の原則】 / Step 17:顧客満足度No.1!「アジャイル」原則 その1 ←いまここ

この記事で学ぶこと

「アジャイルソフトウェア開発宣言」の「12の原則」の、最初の1つ、「顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。」について、詳しく学びます。この原則は、アジャイルの根幹を成す、最も重要な原則と言っても過言ではありません。この章を読めば、なぜアジャイルが「顧客満足」を最優先にするのか、その理由がわかり、あなたの仕事への取り組み方も、変わるかもしれません。

この記事って要はこういう話

アジャイルでは、「顧客満足」を、何よりも最優先に考えます。この記事を読めば、アジャイルが「顧客満足」を最優先にする理由、そして、それを実現するための具体的な方法が理解できます。

アジャイルソフトウェア開発宣言の12の原則のおさらい


Step 16では、「アジャイルソフトウェア開発宣言」の「12の原則」について学びましたね。「12の原則」は、「アジャイル」を実践するための、具体的な行動指針、「虎の巻」とも言えるものでした。

ここで、「12の原則」の、最初の1つを、もう一度確認しておきましょう。

顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。

これは、「アジャイル」の、最も重要な原則であり、「アジャイル」の根幹を成す考え方です。

なぜ「顧客満足」を最優先にするのか?
では、なぜ「アジャイル」では、「顧客満足」を最優先にするのでしょうか?

それは、顧客に満足してもらえるソフトウェアを提供することこそが、ソフトウェア開発の、 ultimate、最終的な目的だからです。

どんなに素晴らしい技術を使って、どんなに高機能なソフトウェアを開発したとしても、それが顧客に満足してもらえなければ、何の意味もありません。

顧客に満足してもらうためには、顧客が本当に必要としているものは何か、顧客が本当に価値を感じるものは何かを、徹底的に理解し、それをソフトウェアに反映させなければなりません。

価値のあるソフトウェアとは?


では、「価値のあるソフトウェア」とは、具体的にどのようなソフトウェアを指すのでしょうか?

それは、顧客にとって、
「使いたい!」「役に立つ!」「使いやすい!」
と感じてもらえるソフトウェアです。

顧客のニーズを満たし、顧客の課題を解決し、顧客のビジネスに貢献できるソフトウェアこそが、「価値のあるソフトウェア」と言えるでしょう。

早く継続的に提供することの重要性


「アジャイル」では、「価値のあるソフトウェア」を、「早く継続的に提供する」ことを重視します。

なぜなら、変化の激しい現代社会では、顧客のニーズも、競合他社の状況も、あっという間に変わってしまうからです。

時間をかけて完璧なものを作ろうとしているうちに、顧客のニーズが変わってしまったり、競合他社に先を越されてしまったりしたら、元も子もありません。

そのため、「アジャイル」では、「完璧」を目指すのではなく、まずは「動くソフトウェア」を、いち早く顧客に提供し、顧客のフィードバックを得ながら、継続的に改善していく、というアプローチを取ります。

顧客満足を最優先を実現する、具体的な方法

では、「アジャイル」では、「顧客満足を最優先」を実現するために、具体的にどのような方法を、取っているのでしょうか?

「アジャイル」の代表的なフレームワークである「スクラム」では、以下のような方法で、「顧客満足」の最大化を目指しています。

  • プロダクトオーナー:
    プロダクトオーナーは、顧客の代弁者として、顧客のニーズを深く理解し、それを開発チームに伝えます。

  • スプリントレビュー:
    スプリント(短い開発期間)の最後に、成果物(動くソフトウェア)を顧客にデモンストレーションし、フィードバックを得ます。

  • 顧客との密なコミュニケーション:
    開発チームは、顧客と密接にコミュニケーションを取りながら、開発を進めます。

これらの活動を通して、顧客のニーズを的確に捉え、顧客満足度の高いソフトウェアを開発することができるのです。

まとめ:「アジャイル」は、顧客のためにある

「アジャイル」の原則、その1、「顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。」について、詳しく見てきました。

「アジャイル」では、顧客満足を、何よりも最優先に考えます。なぜなら、顧客に満足してもらえるソフトウェアを提供することこそが、ソフトウェア開発の、最終的な目的なのです。

この原則を、常に意識することで、あなたの仕事は、より顧客志向になり、より価値のあるものへと、変わっていくでしょう。

さあ、次のステップでは、「アジャイル」の原則、その2、「要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。」について、詳しく見ていきましょう!

理解度チェック

Q1. 「アジャイル」の「12の原則」のうち、最初の1つは、次のうちどれでしょう?

  1. 顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。

  2. 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。

  3. 動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。

Q2. 「アジャイル」が、「顧客満足」を最優先にする理由は、次のうちどれでしょう?

  1. 顧客に満足してもらえるソフトウェアを提供することこそが、ソフトウェア開発の最終的な目的だから

  2. 顧客と仲良くしたいから

  3. 顧客からのクレームを減らしたいから

Q3. 「アジャイル」で、「顧客満足」を最大化するための、具体的な方法の例として、最も適切なものは次のうちどれでしょう?

  1. 顧客の要望は、全て無視する

  2. プロダクトオーナーが、顧客の代弁者として、顧客のニーズを開発チームに伝える

  3. 開発の最後に、一度だけ、顧客に意見を聞く

解答
A1. 1. 顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。

A2. 1. 顧客に満足してもらえるソフトウェアを提供することこそが、ソフトウェア開発の最終的な目的だから

A3. 2. プロダクトオーナーが、顧客の代弁者として、顧客のニーズを開発チームに伝える

全問正解できましたか?間違えてしまった方は、もう一度記事を読み返してみてくださいね!

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