なんてバブリー!セイタカアワダチソウ
この黄色の花、秋になると良く見かけますね。
もちろん、夏にもありますが黄緑です。
秋になるとこのように、まるで春を思わせる明るさです。
さて、この花の名前が「セイタカアワダチソウ」というのをご存じですか?
まさに「背高」ですよね。
そして植物には(魚もなのですが)在来種と外来種というものがあります。
実はこの「セイタカアワダチソウ」は外来種なんです。
【明治時代に北アメリカから鑑賞用として入ってきた】
明治時代ということは随分長いこと、日本にいらっしゃるのですね💦
このセイタカアワダチソウ(たしかにきれいですよね。一見するとミモザみたいだし)】の特徴は、互いに地下茎で繋がっていること
そしてこの根っこと、種子の両方から増えていくので、繁殖力がとても強いんです。
そして他の植物の成長を妨げる「アレロパシー物質」というのを出すため、
在来種が駆逐される原因とされています。
つまり、外来種であるセイタカアワダチソウは駆除しなければならないのです。在来種を守るために仕方のないことではありますが、引っこ抜いて燃えるゴミとして処分します。
引っこ抜くには相当な力が要ります。何せ、地下茎で繋がっているのですから。
【外来種だからと言って駆除しなければいけない?】
外来種だから引っこ抜かなければいけないのですが、捨てずに花の部分だけでも使えないか考えてみました。
そう、いつもの草木染です
→なんでも四季の食材や植物はなんでも使い倒す親子(笑)
布を染料に入れたら、万遍なく染まるように箸でゆっくり揺らします。
その時にふと私が言いました。
「最近ね、ママは人間の外来種に出会ってしまった。
駆除することができないから、ひたすら距離を置いて関係を断った」
すると息子は言いました。
「僕も実は・・・いるんだ、僕にとっての外来種」
お互いのことは殆ど知っている仲なので、たがいにその外来種が誰であるか分かります。笑いながら私は言いました。
「私は外来種から離れることができたけど、君の場合は逃げずに共存した方がいい。それがチャレンジだと思うし、これからも世の中は外来種だらけ。だから、逃げる場合と共存する場合と両方、できるようになっておかないと」
「世の中、外来種だらけか~。でも僕は逃げないよ。悔しいからね。
だけど仲良くできるかというと、我慢の限界もある」
「先生には相談したの?」「したけど・・・たぶん言われることはわかっているから相談しない」
息子の中で、それまで信頼していたスクールの先生への感情が変化してきているようでした。それもまた成長でしょう。
「先生がいつも正しいとは限らないしね」と私が言うと、息子は黙ってうなずきました。
「それでいいんだよ。先生だって人間なんだし、相手によって態度が変わる、あえて変えることだってある。世の中の先生が皆、正しいわけではないことに気付いたのは、成長じゃない?」
「いいのかな?先生に逆らって」息子は箸でクルクル布を回し始めました。
「逆らったんじゃないよ。自分の意志を持ったということ。それにパパとママには本音が言えるからいいでしょう?パパとママはいつだって君のためを思っているけど、いつもそれが正しいとは限らないということも覚えておいて、そしてママが間違っていたら修正してね」
「あ、ママ、そろそろ媒染液の用意して!」
「さっそく、軌道修正ありがとう」
さて、染まったハンカチはこのようなものでした。
私が夕食を用意していると息子がiPadを持って来て言いました。
「セイタカアワダチソウはね、たくさんのポリフェノールが含まれているんんだって。だから虫よけや止血にも使われるんだってよ」
私は黙ってニコニコしました。ニコニコしてしまったと言う方が正しいかもしれません。
「どんな外来種にも、っていうかこういう言い方も良くないな。
嫌な奴でも、役に立つ面はあるのかもしれない」と息子が言ったからです。
世の中にはいろんな人がいますよね。
私は高圧的な人が苦手です。言葉は丁寧でも使った言葉が人を傷つける、そうい人も苦手です。
分かりにくいかな?「あなたは〇〇を壊す人ですね」とか。
もう大人なので、話し合ってもそれは表面だけというか。。。シコリが残るので、私は相手には何も言いません。そのまま去っていくだけです。
しかし、息子はまだ幼い。幼いからこそ、相手の非や自分の非を素直に認めて、一からやり直せる素直な心を持っています。
だからこそ、苦手な子とも、仲良くなれとは言いませんが、負の感情を持たずにいてほしいです。
そうは言っても、相手の子がストレスで息子が嫌な思いをするのなら、逃げてもいいんだよ、という親バカな気持ちもあります。
みんながみんな、苦手を乗り越えられるわけではありません。
克服したその先に達成感があるか、疲労感だけが残るかはそれぞれですから。
今日はちょっと真面目なことを書きました。