美容業界での挑戦と夢
美容業界についてお話したいと思います。
私は大学を卒業した後、税理士を目指して専門学校に通いながら公認会計士事務所で税務補助の仕事をしていました。しかし、1995年当時、女性が税理士になっても成功するのは難しいと感じ、美容業界に転職しました。
最初は単に飛び込み営業でスキルを磨くつもりで、すぐに転職しようと思っていましたが、次第にお客様ができ、美容業界の魅力を知り、女性ならではの仕事を見つけることができて、ワクワクしました。自分の強みを活かすことは、起業において本当に大切なことだと感じます。自分の特長を活かせないと、武器を持たずに大海に出て、魚を捕るようなものです。そしてもしマグロをとりたいならマグロ用の漁の道具がいります。自分の長所に合ったところで勝負した方がよいということです。
23年間、同じメーカーの商品を扱ってきましたが、株式会社化して気づいたことがあります。それは、美容サロンの株式会社でも男性の代表取締役が圧倒的に多いということです。女性の世界なのに、男性社長の方が圧倒的に多いというのが私には不思議でした。
考えてみれば、私のようにエステティシャンから会社を起業する人は少ないでしょうし、もし起業しても銀行などでの信用獲得が難しいこともあるかもしれません。そう考えてしまうのはもしかしたら、私の劣等感が影響しているのかもしれませんが。
実際、起業して2年が経ちました。女性社長に会ったとしても、私のように女性で、男性が全くいない会社をしている人にはまだ会ったことがありません。日本でもっともっと女性が起業しやすい環境が整ってほしいと思いました。
美容業界は女性にとってもっと大きな可能性を秘めていると信じています。女性が自分の強みを最大限に活かし、成功するためのサポートがもっと充実していくことを期待しています。将来的には、多様性が尊重され、女性がリーダーシップの場で輝くことが当たり前となるような社会になれば素晴らしいと思います。