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27歳の決心

27歳の時、エステのお店を出すことを決心しました。税理士になるために浪人までして勉強しましたが、能力的にもダメだったでしょうが、それよりも自分が女性であることが仕事でのマイナスポイントになる職種でした。それは、学生時代の努力したら報われるとされていた考えを根底から覆される悲しい現実でした。それは、私だけではなく、その当時の大学生が感じていた、もしかしたら、今の大学生も感じていることかもしれません。

たとえ税理士になっても、結局顧客ができないとやっていけない(男性税理士のほうが人気があります)。税理士事務所の職員としても女性というだけで、同じランクの大学出身の男性職員よりも給料で毎月一万、ボーナスで5万差があるような時代でした。

POLAのエステのお店をすることは、女性であるということが最大限にいかせる仕事。男性と闘わなくてもいいということは本当に私にとっては頑張れる条件でした。

そしてエステの仕事は、お客様に喜んでいただける仕事。エステ後のお客様からの『ありがとう』は、お金以外の報酬があることを教えてくれました。エステの仕事をするまで仕事の報酬は、お金しかないと思っていたので、給料の金額が私の評価だと感じていました。

でもお客様から『いやされた』とか『体が楽になった』とか『元気になった』と言われると、自分の存在価値を感じることができ、自己肯定感が高まりました。

さらに自店のスタッフが独立していくと、一人の人のために自分がなにかできたように思い、幸せになりました。個人事業主の時に独立させられたスタッフは、20年間で10名です。株式会社の時にやめてしまったスタッフもいますが、その時にした努力と感動は今の私の力になっています。

私にとって仕事とは、どんな職種とかではなく、どんな仕事の中でも、自分が成長するためには何ができるか考えてできる仕事が常にしたいと思っています。死ぬまで成長しつづけたいと思う49歳でした。


#この仕事を選んだわけ  


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