「正論が嫌い」は変だ。

最近、正論が嫌いと言っている人がいて驚きました。
そこで、なぜこのような表現を使う人がいるのか考えてみました。

そもそも正論とは、道理にかなった正しい意見と言う意味を持つ言葉です。正論が嫌いだということは、道理にかなった正しい意見が嫌いだということになります。


「正論が嫌い」の発言の考えられる意図は大きく2つに分けられます。

1つ目は、自分が間違っていることを認めたうえで、正しいことを言われるのが嫌いだということ。

もう1つは、相手が正しいことを言っているのはわかっているが、表現が直接的だったりで思いやりの気持ちが感じられないところが嫌いだということ。

正論が嫌いという人のほとんどは後者を意図しているでしょう。
つまるところ、その人たちは正論(正しい意見)が嫌いなのではなく、思いやりの気持ちが無く、相手を傷つけるような発言が嫌いなのだと思います。


自分が発言によって傷つけられて、その痛みの原因を相手の発言の間違いに見出そうとして失敗しているのです。
そうしてフラストレーションがたまり、「正論が嫌い」ということにせざるを得なかったのでしょう。

また、相手にとっての正論でも自分にとっては正しくないから正論が嫌いという意見も見られますが、それは正論ではない可能性があります。
本来正論は道理にかなったもの、つまり論理的である必要があります。
そのため正論はある程度の普遍性を有しているので、聞く人によって正否がコロコロとかわってしまうのは正論とは言い難いと思います。

以上です。

参考
₁ https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%AD%A3%E8%AB%96/

いいなと思ったら応援しよう!