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【老後の自分のために】マネーマシンの作り方とキャリア形成

半永久的にお金が入ってくる仕組み、「マネーマシン」を知っていますか?
マネーマシンとは、自分専用の年金のようなもので、不労所得を活用して将来の生活を安定させる戦略のことです。この記事では、マネーマシンの作り方や、キャリア形成の考え方を見ていきましょう。


なぜ不労所得(マネーマシーン)が必要なのか?

少子高齢化社会

昔から長寿は喜ばしいことと言われてきましたが、かつてないほどの少子高齢化社会が到来したことで、長生きすることのデメリットが顕在化してきました。
人生100年時代とも言われている中で、65歳で定年退職してしまえば、35年も残された人生があるわけです。これはつまり、23歳から65歳までの42年間に稼いで貯めたお金で、残りの35年間を生きなければならないということです。

多くの人がぼんやりと感じているように、年金だけに頼ることは不安です。金融庁の試算によれば、平均的な2人世帯では老後資金が2000万円不足する可能性があるとのこと。
仮に42年間、毎月3万円の貯金を欠かさず続けたとしても、1512万円しか貯金はできません。真面目にコツコツ貯金をしていただけでは到底足りないという計算になります。

そこで打ち出の小槌、もしくは錬金術のように自動的にお金を生み出す マネーマシンがあるとしたら、あなたは手に入れたいと思いませんか?

お金の価値は変化する

さらに、将来のインフレに備えなければなりません。仮に将来インフレが加速すれば、お金の価値は今日よりも目減りしてしまいますから、せっかく1,500万円貯めたとしても、1,000万円とか800万円くらいの価値にしかならず、不十分になるかもしれないのです。 
「1,500万円→1,000万円」と30%引きの価値になるかもしれないと言われてもピンとこないかもしれませんが、これは身の回りでも起きていることです。
例えば、最近の缶コーヒーは140円くらいですね。しかし2000年頃は120円でしたし、1980年ごろは100円でした。このように、缶コーヒーの値段だけを見ても、物価はこの30年で30%も上がっているのが分かります。これがインフレです。

また最近の円安からもわかるように、日本円の資産価値の低下も無視できません。代表的なドル円のレートは、コロナ前までは1ドル100〜115円程の間を行ったり来たりしていましたが、2024年4月現在ではすっかり150円くらいが普通になってしまいました。

最初に知っておきたい年金のこと

年金はもらえるけど、、

まず、皆さんに知っておいてほしいのは、将来年金が完全に貰えないという可能性は低いということです。安心してください。
ただし、年金の支給額が減少する可能性や、支給開始年齢が延期がされる可能性が高いことを理解しておかなければなりません。

ではなぜ支給額が減少するのでしょうか?
日本では賦課方式と呼ばれる年金の仕組みを採用しています。これは、現役世代が稼いだお金の一部を年金保険料として納め、そのお金を引退した世代に給付する仕組みです。つまり、未来にも現役世代が存在する限り、年金が完全に終了することはありません。ただし少子化の進行に伴い、将来の現役世代が年金保険料を支払う負担が増えるため、年金の支給額が減少する可能性が高まっています。そのため、今の若者たちは将来に備えて、自己責任で老後資金を確保する必要があるのです。

恐らく将来もらえる年金額は月に4~5万円。
お小遣い程度しかもらえないと最初から思っておくと安全かも?

老後の生活は自己責任?!

政府はこの問題に対処するためにiDeCoやNISAなどの制度を提供し、資産形成を奨励しています。また、副業を解禁するなど、若者が老後資金を作りやすい環境を整えています。逆にいうとこれは、政府は国民の老後生活の面倒を見ることはできないので自己責任でどうにかしてねと言っていることと同じなんです。 もっとストレートに言うと、政府は「年金だけに頼っている人には貧しい老後生活が待っている」と言っているのです。

始めるか否か、いつやるのか、これは個人の自由ですが、政府からの警告を無視していつまでも資産運用や副業を始めないのは、夏休みの宿題をしない子供と同じで、将来にツケが回るだけです。

時代は巡る

戦後に出生率が急上昇した世代、いわゆるベビーブーマー世代は、資産運用も副業もしなくても豊かな老後生活が待っていました。しかし、その親世代は戦争に行かなければなりませんでしたし、食べ物が少ない時代において、生きるだけでも大変でした。

時代が変われば、生き方や価値観が変わるのは当然ですから、令和を生きる私たちはいつまでも平成の価値観で生きていてはいけないんです。 

そこで、何をしなければならないのか?これはお金持ちなら誰もがやっていること。
資産を買い続けなければならないんです。 将来的にお金や利益を生み出してくれる、株や投資用不動産など、収益資産を買い続ける必要があります。

この世界で富を得る2つの方法とは?

この世界で富を稼ぐ方法は、実は次の2つしかありません。
たったの2つだけです。

① 人的資本を労働市場に投資する

自分が会社で働いてお金を稼ぐ方法で、いわゆる労働所得です。あなたが労働によって得る収入は、先々の経済的な安定を築く基礎となります。
昔から体は資本と言いますが、金融の世界では人的資本と言われています。若ければ若いほど、その人に残された労働可能な時間が長いため、人的資本は高いと評価されます。

② 金融資本を金融市場に投資する

金融資本とは、お金そのものや、それを増やすための資産 のことを指します。
自分の現金を、株式や不動産、債券などの投資商品で運用し、その運用益から収益を得る方法です。これがいわゆる不労所得です。

「お金持ち」と言われる人々の多くは、労働で得た収入を金融資本に投資して増やし、増やしたお金をまた投資して、、、といったことを繰り返して、雪だるま式(これを複利と言います)にお金を増やしています。
例えば、皆さんが労働で得た給料を自分へのご褒美として消費に使ってしまうと、金融資本を買うための元手が減り、資産を築くことが難しくなります。
人的資本の価値は年齢を重ねるにつれて低下する上に、金融資本を積み上げる残り期間は減っていきます。(多くの場合、年齢を重ねるごとに給料が上がっていくと思いますが、人的資本の価値は若い方が高いと考えます。この話は長くなってしまうため別の記事で解説します。)

とはいえ、自分へのご褒美も時には大切ですよね

最初に買うべき金融資本

自分の口座にお金を入れてくれる資産として、誰もが保有しておかなければならないのは株式です。
不動産など他の金融資本と比べて圧倒的に低い元手から始められる手軽さと、何よりも、政府がiDeCoやNISAの非課税制度を用意して後押ししていることも大きな理由です。

数ある株式の中でも、具体的に以下の二つが堅実な資産形成に向いています。

①S&P500

S&P500では、AppleやTeslaなど世界的企業を含むアメリカの代表的な500社の株式に投資をすることになります。
過去100年にわたり右肩上がりで成長を続けている指数で、企業の入れ替えが自動的に行われるために、常に成長する企業が500社選ばれています。

S&P500は長期的に投資することで安定し、実質年利6〜7%が見込まれます。
記事冒頭の例を用いて考えてみます。仮に42年間毎月3万円の貯金を欠かさず続けたとしても1512万円しか貯金できません。しかし、42年間毎月3万円、S&P500に投資を行った場合、複利運用によって最終的な運用資産は約8,614万円になります。ただ貯金をすると1512万円でも、投資によって約7,100万円多く増やすことができるのです。

②全世界株式インデックスファンド(通称オルカン)

例えば、全世界株式インデックスファンドに投資することは、世界の主要企業8,000社のオーナーになることと同じです。つまりその8,000社が稼ぎ出す利益の分け前に預かることができるんです。すなわち自分の銀行口座に半永久的にお金を入れてくれるマネーマシーンを持っていることになります。このように、インデックスファンドを通じてマネーマシンを手に入れることで、誰もが堅実な資産形成をすることが可能になります。
インデックスファンドからの収益は、かなり固く見積もったとしても年利で5%は期待できます。

ここでも同様に記事冒頭の例を用いて考えてみましょう。42年間毎月3万円分のインデックスファンドを欠かさず購入すると年利5%の複利運用によって4979万円に増やすことができます。

ただ貯金をして増やすよりも3500万円近く多く増やすことができるのです。

出典:(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(1994年1月~2024年1月31日)

それだけではありません。42年も経つころには黙っていても毎年250万円ほど、勝手に不労所得を稼ぎ出してくれるようになっています。
寝ているだけで毎年250万円もお金がもらえるのであれば、少ない年金に加えて、ちょっとしたアルバイトをすれば十分に豊かな生活が送れるようになるっているはずです。

マネーマシンを得るために、今必要なこと

今の自分の生活において、金融資本に投資するお金を捻出できるか、長い期間、無理なく一定の金額を捻出できるかを考えてみましょう。

不労所得を得て資産を築いていくには、何十年と変わらずに毎月数万円投資し、金融資本を買い続ける必要があります。

今回記事内で紹介した試算では、大学卒業後から42年間かけて積み上げる場合の計算しましたが、例えばその期間が35年間、30年間と短い場合、毎月の金額を5万円、10万円と増やすことで、失った時間をカバーすることも必要になってくるかもしれません。
人生には多くの変化があります。家族が増えても、子供が産まれて時短勤務になり収入が減っても、車を買っても、家を買っても、投資し続ける余裕はありますか?
心配に感じたら、思い立ったが吉日です。転職や副業も手段のひとつとして考え、出世や給与アップの機会を掴みましょう。

キャリアアップでマネーマシンを作る

キャリアの成長が投資の機会を広げ、投資のリターンがキャリアの選択肢を増やすという好循環が生まれます。転職や副業により収入がアップし、マネーマシン獲得につながった例を3つ紹介します。

① ITエンジニアがスキルアップで副業チャンス増加→投資資金獲得

ITエンジニアとして年収600万円で働いていたが、AIやデータ分析、クラウドサービスについて学んだことでより高度な案件に挑戦できるようになり、年収700万円までアップ。
外部のフリーランス案件や副業の仕事を受けるチャンスも増加し、クラウド開発やデータサイエンスの案件など高単価な仕事もゲット。
結果:副収入分(毎月10万円)をインデックス投資などに積み立て、長期的に複利効果を享受。年利7%で運用し続けると、10年後には約1,500万円の運用資産に!

② 看護師が同業種転職で収入アップ → 投資余力向上
病院勤務の看護師(年収450万円)として働いていたが、夜勤や休日出勤の負担が大きく、給与も頭打ち状態。
→転職活動を行い、企業内看護師(産業看護師)のポジションを獲得して年収650万円(+200万円アップ)する
結果:増えた収入を活用し、投資を開始できるように!

③ 営業職がM&Aコンサルへ転職 → 高収入で投資資金拡大
中小企業の営業職(年収550万円)から、M&Aコンサルタントへ転職。成果報酬込みで年収1,200万円にアップ。
→増えた年収の一部(月20万円)をインデックス投資&高配当株へ投資

結果:年間240万円を投資し、10年後には約3,500万円の運用資産。
月8万円の配当収入も得られるようになり、早期リタイア(FIRE)も視野に!

▼最後に

この記事ではマネーマシンの必要性と、キャリア形成の考え方について解説しました。皆さん自身の老後資金や、目先のキャリアについて、改めて考えるキッカケになれたら嬉しいです。
人生トータルで考えることが、良くも悪くも全て将来の自分に返ってきます。
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