ワークライフバランスは蜜の味?「ゆとり」と「高年収」を両立する人と、残業したくない人の差とは?
近年、ワークライフバランスは仕事における重要な要素として注目されています。特に、20~30代の若い方を中心に、転職で叶えたい最優先事項としてワークライフバランスの改善を位置づける人が増えています。
20代は楽しいことが多いですし、30代は家庭を持ち始めたりと、人生に変化が多い時期なのでその理由もうなずけます。
間違いなくワークライフバランスが整うと、快適なプライベートが叶うはずです。しかし長い人生を考えたときに、このワークライフバランスの実現を重視した選択が、取り返しがつかない大損に繋がる可能性があります。
むやみに煽るつもりはないですが、いま転職を考えていらっしゃる方に、ワークライフバランス至上主義のリスクがあることを知っておいて欲しいのです。
ワークライフバランスは魅惑的でありながらも危険な麻薬のようなものです。ワークライフバランスの狙い方やタイミングを誤ると、ワークもライフも崩壊する危険性があるんです。
この記事では、ワークもライフもバランスさせて両方改善させるためのアプローチと、その際に注意すべきポイントについて解説します。読者の皆さんがより良いキャリアを築くためのヒントとなりますと幸いです。
ワークライフバランス改善の注意点とは?
今回は、ワークライフバランスを改善する際に注意すべき3つのポイントをご紹介します。
①ワークライフバランスの盲点は何なのか
②なぜ麻薬なのか
③どんな人が転職でワークライフバランスを狙うべきなのか
1. ワークライフバランス転職の盲点
一言で言うと"転職の難易度が高い"ということです。
ワークライフバランスが良い会社は、働きやすいがゆえに新卒で入った人がなかなか辞めません笑。
つまり誰も転職をしないため、空いている社員枠が常に少ないんです。
しかもその少ない枠に沢山の応募がくるので会社は選び放題。どうせなら優秀な人を採用したいので、応募必須条件が高い場合が多いです。
結果、内定率は低くなり、内定獲得競争が激しいという形です。
まだ自分のスキルが無い未熟な段階でワークライフバランスにこだわりすぎてしまうと、応募先が見つからず転職活動が進展しない。たまに見つけて運が良く書類通過したとしても秒速で面接に落ちるという難しさに直面することとなります。
よく誤解されているのですが、意識高い系の人がが集まる、いわゆる自己成長ができる系の企業は転職で入社がしやすい傾向にあります。
成長意欲の高い人たちは自身のスキルを高める機会を求め、もうここで学ぶ事はないと感じたら、ポジティブな意味でポンポンと転職する傾向があるため、定期的にポストが空いてしまうからです。
会社側は辞める人が多いので常に一定の人数を採用し続けなければならないため、ポテンシャル採用を含め転職希望者をじゃんじゃん採用するサイクルがあります。その為、こういった会社は内定を獲得しやすくなる傾向があります。
2. ワークライフバランスは魅惑的な麻薬
この記事でワークライフバランスが"麻薬"のような存在と表現した理由は、ワークライフバランスの魅力に取り憑かれると、その快適さに溺れ、キャリアアップや自己成長を見失う可能性があるからです。
例えば残業をせず定時に帰るを徹底すると日常業務を淡々とこなすことでタイムオーバーになり、業務で新たな挑戦やらプロジェクトやらに参加して成長をする時間は減ることなります。このような仕事で無駄なことはしないマインドは、定年まで安定した仕事(例えば公務員)でキャリアを終える際には問題ありません。しかし多くの場合は違うと思います。
成長と挑戦の時期である20〜30代の若手のビジネスパーソンがこのマインドに囚われることは非常に危険です。日常生活が快適に感じられ、ストレスが減るのはいいことです。しかし、これが長期的にはキャリアの成長や収入の向上を妨げることがあるのです。
3. ワークライフバランスを狙うべきな人とは?
最後に、ワークライフバランスを改善しようと考えるべきタイミングと対象となる人について考えてみましょう。ワークライフバランスを狙うべきなのは、特定の状況にある人々です。たとえば、次のような状況の人々がワークライフバランスを改善しようとする際に適しているかもしれません。
既に専門性を身につけており、最低でも600万円以上の年収がもらえる能力レベルまで達している人
一生低年収を許容し、現在の生活が改善することのみを覚悟ができている人
家庭に時間を充てるのが最優先で、定年までそれが変わらないと考えている人
健康や精神的な面を最優先に考慮するべき人
この記事ではワークライフバランスを追求する一方で、ビジネスパーソンとしてのキャリアを着実に築くための努力も怠らないことが重要だということを書かさせていただきました。
ワークライフバランスを実現しながらキャリアも充実させる方法についてより詳しく知りたい方は是非ご相談に乗りますので、お気軽にご連絡ください。