
「初めてのスタートアップ転職なら」を掲げる株式会社BOXにコーポレート事業部が拡大する理由を聞いてきました!
今回は、「スタートアップの人事支援と挑戦する人のキャリア支援」を軸に急拡大する株式会社BOX・コーポレート事業部の日笠さんと藤河さんに、株式会社AGENT SUCCESSの代表取締役 野村がインタビューを実施しました。
先日、BOX・コーポレート事業部の記事もリリースしていますので、合わせてご覧ください。
プロフィール
日笠 友貴(写真:右)
日本大学を卒業後、山崎製パン株式会社に入社。担当地域での販売戦略構築から営業活動業務に従事。その後、株式会社ジールコミュニケーションズへ転職、キャリアカウンセラーとして新卒の就活支援を中心に転職支援・学校単位でのサポート業務に従事。サポート実績は、通算で800名以上。2022年9月にSEVENRICH GROUPに入社、コーポレート事業部の立ち上げに参画。
藤河 祥(写真:左)
中央大学卒業後、株式会社ニトリにて愛知県春日井市の店舗に配属。店舗業務ののちコールセンターの責任者としてクレーム対応をメインに従事。その後、株式会社リクルートのHR領域にてSMBをメインに営業。2024年10月に株式会社BOXに入社し、コーポレート事業部の立ち上げに参画。
コーポレート事業立ち上げの軌跡
野村:BOXにおけるコーポレート事業部の立ち位置や状況を教えてください。
日笠さん:コーポレート事業部は、2023年11月にプロジェクトとして立ち上がり、5月から正式に事業部として走り出しました。それまでのBOXはセールスなどのビジネス職を中心に支援を行ってきましたが、コーポレートに携わる方向けの専門のチームを作って深い支援をすべきだと考えたのが、プロジェクトの始まりです。野村さんには、2024年5月に事業部化するまでアドバイザーとしてご支援いただきました。
藤河さん:コーポレート職の方は職種柄レジュメをしっかり書いている人も多く、ビジネスサイドに比べて書類が通りやすい印象があります。現職でやっていることも明確で、そういう意味でもスキルマッチしやすいため、エージェント側の工数がかからないのも特徴です。
野村:元々お二人ともビジネスサイドの方々をご支援していましたが、コーポレートの方のご支援に切り替えたことで変わったことなどはありますか?
日笠さん:面談の工数が少なくなったことで、初めてお会いする方との面談の事前準備に時間をかけられるようになったように感じます。
野村:それはエージェントとしてのスタンスを変えたのか、それともコーポレートの方のご支援だからという観点だといかがですか?
日笠さん:コーポレート職の支援ならではだと感じています。スキルが明確であるからこそ、その方の経歴を事前に読み込んで、今後何をしていく可能性があるのかということを明確に提示できないと介在価値はありません。
経理・労務などの管理部門に関する知識がないと表面上の面談だけで終わってしまうので、そこに関してより気をつかうようになりました。また、ご支援する方の年齢層が高くなったこともあり、管理部門だけでなく会社経営やスタートアップ業界全体のことも知った上で、その方に合ったキャリアパスをご提案できるように日々研鑽を積んでいます。
野村:エージェントとしても大きくなっていて、素晴らしいですね!
藤河さんは何か変えたことはありますか?
藤河さん:私は前職でリクルートの求人広告のセールスを担当していて、昨年BOXに転職してビジネスサイドのご支援を半年ほどしていました。ビジネスサイドの支援対象は、年齢層が比較的若く、未経験であってもマインドをアピールして転職を成功させるような、”気持ちで引っ張っていくタイプ”のエージェントであったので、対峙する方々のお人柄には違いを感じています。
野村:確かにコーポレート人材には、グイグイ来られたり、営業感を出すと引いてしまう方も多いですよね。
藤河さん:はい、面接の仕方もビジネスサイドの方とは少し違うと思っています。例えば営業の方は多少実績が足りていなくても熱量などでアピールして受かるというケースもあったりしますが、良くも悪くも経理での実績は面接で誤魔化すことができないので、企業側とのコミュニケーションの仕方も変えたと実感しています。
面接の場でスキルが足りないと判断されてしまうとそこで終わってしまうので、どんな方を紹介するのか、すり合わせの段階で企業の期待値と市場とのギャップを埋めるように努めています。

候補者の選択肢を広げることがエージェントとしての介在価値
野村:ご支援をしていてやりがいを感じる瞬間はありますか?
藤河さん:これまでは候補者の方の過去の意思決定の理由を深掘りし、今後やりたいことを一緒に模索していくスタイルが好きでした。ですがコーポレートの方は現実主義な方が多く、自分がやれることや役割を限定してしまっている方も多くいらっしゃいます。その話を聞いて「こんな選択肢はどうですか?」と提案することでその方の世界が開けた時にはエージェントとしての介在価値を感じられて、嬉しく思います。
野村:ベンチャーで働いていた方ほど、肩書の役割を飛び越えてさまざまな業務にチャレンジし、幅広い業務経験を積んでいるケースが多いんです。ですが「労務だったから…」「経理だったから…」と名前に縛られている方は実は多いですよね。
藤河さん:企業側とのすり合わせも好きで、会社を大きくするためにどんな人が必要かを一緒に考えることにワクワクします。
野村:日笠さんはどうですか?
日笠さん:企業の採用担当の方から「コーポレートの方を採用するにはどうしたらいいですかね?」とご相談を受けることが増えてきていて、以前よりもプレゼンスが上がってきていることを肌で感じ、嬉しく思っています。
野村:スタートアップ×コーポレートは注目されている職種だと思うのですが、まだまだ市場に頼れるエージェントが少ないのかも知れませんね。逆にやってみて難しいことや現状の課題はありますか?
日笠さん:ビジネスサイドの支援をしていたときも思っていましたが対人の仕事なので候補者心理は読みづらいなと日々感じています。特にコーポレートの方は、会社の機密情報を扱う仕事をしている方々なので、例えばですが会計の情報や組織の状態など背負いきれないほどのコンフィデンシャルな情報を一人で抱えて、それが転職活動をするにもネガティブな影響を与えてしまっているということはあります。そこにどう寄り添うかというのは、まだ正解が見出せていないですね。
野村:会社の大変なところを見てきてしまっているからこそ、次の転職に慎重になっている方は多そうですね。
日笠さん:また経理の方であれば決算の都合など、候補者の方の転職活動で動ける時期に偏りがあり、テンポよく転職活動を支援できないというのも課題です。
藤河さん:市場に少ない職種なので、候補者さんにどのようにBOXの魅力を感じていただき、頼ってもらえるかにはは日々頭を悩ませています。転職すると決めている方でも、、同時進行で沢山の企業を受けるわけではないので、いかに信頼していただけるか日々意識して候補者の方と接するようにしています。
野村:候補者の方の性格や仕事の状況に合わせてご支援していくことは大事ですね。

BOXの中での第二の軸になる
野村:エージェントサクセスが関わって良かったことはありますか?
日笠さん:新規サービスの立ち上げは初めての経験だったのですが、ご自身も起業され、他社支援経験が豊富な野村さんにサポートいただけたのは心強かったです。
野村さんは、こうしたいという進め方やキャッチアップの仕方を、否定することがなく、「そのためにはこれが必要だと思います」とポジティブなフィードバックをくれました。何か間違っていたとしても、「プラスαでこれをすればもっと良くなる」という提案を毎回してくれたので、新しいことにチャレンジするという状況下において、心強かったです。
野村:日笠さんは何か相談してくる際に、毎週違ったことを自分で勉強してきた上で聞いてくれていたので、私としてもとてもやりやすかったです。
日笠さん:勉強の仕方やマッチングの方法、企業の開拓など色々と課題がある中で随時提案していただいたり、場合によってはお客さんを繋いでいただいたりしたのが印象的でした。加えて、最終選考前の候補者の方と一対一で面談していただいたのには驚きました。
また、私が新婚旅行に行って会社を休んでいる際に、代わりに候補者の方と話して、企業に対する意向を上げていただきました。普段から担当していた方ではないにも関わらず、その方と一緒に転職活動の進め方も整理していただき、お陰で無事入社が決まりました(笑)。
また、2023年度に入社した新卒メンバーに対しては、野村さんからエージェントの役割や市場で求められることを説明してもらいました。社内での教育体制も盤石とは言えなかったあのフェーズに、第三者の目線を交えながらご説明いただき本当に助かりました。そのお陰で、新卒メンバーにも関わらずBOXでは快挙となる、入社3ヶ月目でコーポレート×ハイクラスの方の入社実績も残すことが出来ました。
野村:エージェントとしてのスタンスや意思を尊重するというのは私がご支援する際に、大事にしていることであり、日々コミュニケーションを取っていたからこそ出来たかも知れませんね。今後はコーポレート事業部をどう成長させていきたいですか?
藤河さん:企業に対しては、CFOや管理部長という、スタートアップがIPOするために重要な役職の方々を支援していきたいです。それによってコーポレートの支援でもBOXという認知が取れて、会社全体の第二の柱となれたら嬉しいです。
また、BOXの中でもキャリアアップや働き方の良い選択肢としてコーポレート事業部がなれば良いなと思っています。現状、コーポレート×ハイクラスのご支援実績が増えてきて、生産性が高いことを証明できるようになってきました。レッドオーシャンとなりつつあるビジネスサイドではなく、競合が少ないコーポレート事業部でのご支援はメンバー教育やキャリアアップという観点で言っても良い立場を確立できるのではないかと考えています。
日笠も私もBOXの中では少数派ですが既婚で、今後家庭にかける時間が増えたとしてもBOXに対して売上面で貢献している状態を保っていけることを証明していきます。
日笠さん:スタートアップの経営にインパクトを与える紹介ができるようになりたいと思っています。例えばですが、上場をした企業のCFOを自分が紹介したと胸を張って言えるようになれると、エージェントとしても自信を持てますし、スタートアップに挑戦する大手出身の方も増えていくと思うので、そういった世界観を実現していきたいと考えています。
最後に
BOX・コーポレート事業部が目指すのは、単なる人材紹介にとどまらず、スタートアップの経営や市場全体にインパクトを与えるご支援です。コーポレート事業部の拡大も含め、今後の展開がますます楽しみです。
BOX様への採用支援のご相談はこちら
BOX様のキャリアアドバイザーへの転職のご相談はこちら
株式会社AGENT SUCCESSでは、人材紹介事業の立ち上げやBOX様のような新領域の立ち上げに向けたご支援を実施しています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。