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「血管を強くして突然死を防ぐ!」の要約です

「血管がカギ!簡単な生活習慣改善で突然死を遠ざける」

日常の小さな習慣が大きな健康効果を生むことを伝えています。
血管を強く保つことは、心筋梗塞や脳卒中といった突然死を予防するために非常に重要です。

この本では、食事や運動、口腔ケアといった簡単に実践できる方法が紹介されており、健康な血管を維持して長寿を目指すための具体的なアドバイスが満載です。


プロローグ あなたに、今すぐ「血管力」を高めてほしいワケ

プロローグでは、血管の健康について書かれており、特に心疾患や脳血管疾患が突然死の大きな原因であることが強調されています。
著者 池谷敏郎医師は、多くの人が「ぽっくり死にたい」と考えるものの、実際には血管の病気が突然襲い、苦しみながら最期を迎えることが多い現実を指摘します。

血管の健康を保つためには、早期から生活習慣の改善が必要であり、予防が可能であることを説明しています。
また、医療技術の進歩で命を救われたとしても、後遺症に苦しむリスクが高いことも述べられています。

第1章 : 血管力を高めるために・・・

大昔から、血管の病は人類の「迷惑な友」だった

血管の病気である動脈硬化は、古代エジプトやインカ文明、エスキモーのミイラでも発見され、生活習慣にかかわらず存在してきた「古くからの病」とされています。

動脈硬化は、血管の危険な「雪だまり」

動脈硬化は血管内に脂肪が蓄積し、コブのようなものを形成します。この状態はまるで雪だまりのように危険で、崩れると脳梗塞や心筋梗塞などの重大な疾患を引き起こす可能性があります。

動脈硬化で起こる病気は、心筋梗塞と脳卒中だけではない

動脈硬化は、心筋梗塞や脳卒中だけでなく、狭心症や動脈瘤、肺血栓塞栓症などさまざまな病気を引き起こし、体全体の臓器に影響を及ぼす可能性があります。

実は、わたしたちの寿命を決めているのは血管だった

動脈硬化が進行することで、細胞内のテロメアが短くなり、寿命に直接影響を与えるとされており、血管の健康状態が寿命を左右する可能性があると示唆されています。

動脈硬化を呼び寄せる要因「ARF4プラスα」

動脈硬化を引き起こすリスク要因には、喫煙、高血圧、脂質代謝異常、高血糖があり、これらを「ARF4」と名付けています。さらに肥満やメタボリックシンドロームも加わり、動脈硬化の進行を促進します。

どうすれば血管力を上げられるか

動脈硬化の予防には、喫煙をやめ、高血圧や血糖値の管理、食事や運動による生活習慣の改善が重要です。これにより、血管の状態を安定化させ、寿命を延ばす可能性があります。

これらの項目を総合して、血管の健康が全身の健康に直結し、適切な生活習慣で動脈硬化を予防することが強調されています。

第2章 : 切れない、つまらない血管を作る!「n-3系なんちゃって糖質制限食」のススメ

なんちゃって糖質制限

著者は「厳密すぎない糖質制限」を勧めている。食後の高血糖を防ぐために主食(ご飯、パン、麺類)を控え、おかずを多く食べることが推奨される。糖質制限は無理なく行うことが重要で、特に糖尿病でない人にはこの方法が有効である。

夕食をしっかり食べているなら、朝食はジュースだけで問題ない

著者は、夕食がしっかりしている場合、朝食は野菜や果物を使ったジュースだけでも十分と述べている。朝は脂肪を蓄積しやすい時間帯であるため、軽めの朝食でエネルギー摂取を抑えるのが理想的。

油の種類にも要注意。たくさんとるべきは「n-3系」の脂質です

n-3系脂肪酸(EPAやDHA)を多く含む魚介類やアマニ油、エゴマ油が、血管の健康に非常に有益とされる。これらの油は動脈硬化を予防し、血管事故を防ぐ効果が期待できる。

まずは刺し身、秋田な煮魚・焼き魚。魚フライは出来れば避ける

魚は新鮮な状態で生、または軽く調理したものを摂るのが理想的である。フライなどの揚げ物は、逆に血管事故を増やすリスクがあるため避けた方が良い。

地中海料理でオリーブオイルをたくさん使う

オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸を含み、動脈硬化を防ぐ効果がある。地中海式の料理を取り入れることで、n-3系脂肪酸と共に、血管に良い油をバランスよく摂取することができる。

「塩分控えめ」はやっぱり必要。ただし「1日6g未満」は実現困難

塩分は血圧を上げ、血管を傷つけるため控えるべきだが、日本の食文化において1日6g未満に抑えるのは非常に難しい。無理なく減塩する方法を見つけることが重要である。

野菜はいつもたっぷり食べる

著者は、毎日の食事にたっぷりの野菜を取り入れることを推奨している。特にビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な野菜を意識的に摂取することが健康維持に役立つ。

お酒は必ず適量で。ビール、日本酒より赤ワインやウイスキー

アルコール摂取は適量であれば健康に良い影響を与えるが、ビールや日本酒は糖質が高いため、赤ワインやウイスキーが推奨される。

息抜きにコーヒーとダークチョコレート。これも、動脈硬化を防ぐ仕組み

コーヒーやダークチョコレートには、動脈硬化を防ぐポリフェノールが含まれているため、適量の摂取が血管の健康維持に効果的。

サプリメントを使うより、トクホマークの食材を食べたほうが効果的

著者はサプリメントよりも、特定保健用食品(トクホ)の食材を摂取することを推奨している。トクホ食品は科学的に効果が認められており、健康維持に効果的である。

まだまだ巷にはびこっている、間違いだらけの「食事の常識」

食事に関する一般的な常識は、誤解されていることが多い。著者は、適切な知識を持ち、無理のない範囲で食事制限を行うことの重要性を説いている。

この要約は、食生活の改善や健康維持のために具体的なアドバイスを含んでおり、実行可能な範囲で生活習慣の見直しを促しています。

第3章 : 「テレビを見ながら5分間限定運動」で、積年の運動不足をラクラク解消!

運動が血管内皮細胞を向上させ、突然死を予防する

運動により血管の内皮細胞が活性化され、一酸化窒素の分泌が促進されます。これが血管を広げ、血流を改善し、動脈硬化や突然死のリスクを低減します。

まとめて運動しなくても大丈夫。おすすめは「夜の15分運動」プラスα

運動はまとめて行わなくても効果があります。特に夜に15分程度の運動を行うことが推奨されており、これだけでも十分な健康効果が得られます。

「テレビを見ながら5分間限定運動」なら、一家団欒の時間も減りません

テレビを見ながらでもできる5分間の運動を提案しており、家族の時間を削らずに、日常生活に簡単に取り入れられます。

高齢者なら、流行りの「踏み台昇降運動」でも効果あり

高齢者には踏み台昇降運動が推奨されています。これにより、運動不足を解消し、血管や心肺機能の改善が期待されます。

さらに、「お腹凹まし早足生活」で、いつでも24時間運動できる

お腹を凹ませながら早足で歩く「ドローイン」を意識することで、日常生活の中でも常に軽い運動が可能になります。これにより、姿勢が改善され、血管の健康にも寄与します。

まとめて運動するの良いが、勝ち負けにこだわりすぎては逆効果

まとめて運動することも有効ですが、勝負にこだわりすぎると逆にストレスや血管への負担が増加する可能性があり、適度に楽しむことが重要です。

「食べすぎたときの調整役」として運動を使えば糖質制限も続けやすい

食べすぎた際に運動を調整役として取り入れることで、糖質制限が続けやすくなります。運動は食事と組み合わせることで、その効果をさらに高めます。

この章では、運動を日常生活に取り入れる具体的な方法や、適度な運動が健康に与える影響について説明されています。

第4章 : 突然死を防ぎたいなら、禁煙や生活習慣の改善も必ず実現!

進化した「外来禁煙」を活用し、タバコときっぱり縁を切る

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進し、突然死のリスクを高めるため、禁煙は必須です。最近の禁煙外来では成功率が7割に達しており、保険も適用されるため、効果的な治療が受けられます。

禁煙すると太りやすいが、それでもやめたほうがメリットが多い

禁煙後、食欲が増し太りやすくなる傾向があるが、禁煙による心血管疾患のリスク減少が肥満によるリスクを上回ることが確認されています。

デスクワークの人は寿命が短い

長時間座っていると血流が悪くなり、血管事故のリスクが高まります。定期的に立ち上がり、足を動かすなどの対策が推奨されます。

仕事は上手に息抜きを、真面目に考えすぎる人は要注意

ストレスを感じたら適度な息抜きをし、過度に真面目に考えすぎないことが重要です。ストレスが溜まると血圧が上がり、血管に負担をかけるため、気分転換が必要です。

入浴はぬるめでゆっくり、「グーパー血管ストレッチ」で血行促進

ぬるめのお湯に浸かり、リラックスすることが血行を促進し、血圧を下げる効果があります。さらに手足のグーパー運動を取り入れると、血流がさらに改善されます。

正しい口腔ケアが、突然死を防ぐ鍵になるワケ

歯周病菌が血管内に侵入し、動脈硬化を引き起こす可能性があるため、正しい口腔ケアが重要です。歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯垢をしっかり取り除くことが推奨されます。

水分補給で血液サラサラは本当か

適度な水分補給は必要ですが、過剰な水分摂取は不要です。睡眠前に少量の水分を摂取し、日中に十分な水分補給を心がけることで、血液を健康な状態に保つことができます。

睡眠不足は糖尿病を招くリスク要因

睡眠不足や質の悪い睡眠は、メラトニンの分泌不足につながり、血糖値の上昇や糖尿病のリスクを高めます。深い睡眠が、血管の健康維持にとって重要です。

血圧などを記録しておくことが、生活習慣改善の助けになる

血圧を定期的に測定し記録することで、生活習慣の改善に役立ちます。家庭での血圧記録は医師にも役立ち、適切な治療が受けやすくなります。

この章は、禁煙や運動、口腔ケア、睡眠など、生活習慣全般を改善することが血管の健康維持に重要であることを強調しています。

第5章 : 年に1度の健康診断で、あなたの人生は大きく変わる!

健康診断をきちんと受けて、血管の声に耳を傾ける

健康診断は、心筋梗塞や脳卒中などの血管事故を未然に防ぐために非常に重要です。基準値は個人差を考慮していない部分もありますが、血管の健康状態を把握するために有効です。年に一度の健康診断で、血管の異常を早期に発見し、生活習慣を改善することが推奨されています。

医師に薬を処方されたら、指示を守って服用すること

医師が処方する薬は、患者の状況に応じて最適なものを選んでいます。自己判断で服用を止めたり、量を減らしたりすると、急激な血圧上昇や心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まるため、必ず医師の指示を守って服用することが重要です。また、副作用がある場合はすぐに医師に相談する必要があります。

あなたの努力次第では、降圧剤の服用をやめることも可能になる

生活習慣の善により、降圧薬や他の薬の服用を減らしたり、完全にやめたりすることが可能です。医師は薬に依存しない健康な生活を目指しており、食事や運動を通じて血圧やコレステロールを正常化することを目指すべきです。努力次第で、薬を不要にできる可能性が広がります。

血管力の向上で、要介護や寝たきり状態の老後を遠ざける

血管力を高めることは、健康で自立した老後を送るための重要な要素です。日本では平均寿命と健康寿命に9年近い差があり、その間は介護が必要な状態になることが多いですが、血管の健康を保つことでこの期間を短縮し、活動的な老後を過ごすことができます。

これらの項目を通して、定期的な健康診断、適切な薬の服用、生活習慣の改善が健康寿命の延長に繋がることが強調されています。

最後に私が気になった項目を少し詳しく要約し直します。

私の気になった項目 : 入浴はぬるめでゆっくり。「グーパーストレッチ」で血行促進

ぬるめ(40度以下)の温度で、ゆっくりと浸かることです。これにより、副交感神経が活性化され、リラックス効果が得られ、血管が広がって血行が促進されます。
高温の風呂に急に入ると、血圧が急上昇し、心臓や血管に負担がかかるため、注意が必要です。
また、入浴中に手足を使った「グーパーストレッチ」を行うことで、末梢血管まで血流が改善され、冷えやむくみの解消にも役立ちます。
この簡単なストレッチを加えることで、血行促進の効果をさらに高めることができ、日常的に取り入れることが推奨されます。

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健康コラムの古希ライター
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