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『逆襲の氷河期時代』
『逆襲の氷河期時代』
YouTube解説
↓
https://www.youtube.com/live/8uusnKfW7oI?si=wQfk9RvLXw4r2ZoH
50歳前後になるこの世代が、今後どうやって生き抜いていくかが課題。しかし「逆襲」の要素もあるという主張があり、そこに至るために世の中が変わりつつある、もしくは自分たちが変わらなければならない。
上の世代の引退と世代交代
80歳前後の世代が認知症や健康上の理由で実権を手放しつつある。政治・メディア・産業界などで主導権を握っていた人々が徐々に退場し、次の世代(50歳前後)に「お鉢が回ってくる」可能性がある。
65~75歳の「バブル世代」は人数が少ない
次に控えているバブル世代は人口ボリュームが比較的小さく、社会に対してあまり大きな影響力を行使していない。そのため、より大きい人口ボリュームを持つ「就職氷河期世代」が主体となって新たな動きを起こしやすくなる可能性がある。
3. 就職氷河期世代の競争とドロップアウト
競争まみれの育成環境
氷河期世代は小学校・中学校の頃から受験戦争、予備校通いなど、常に激しい競争に晒されてきた。また、就職難(1998年~2005年頃)や企業内での出世競争、さらにはそこでの脱落・ドロップアウトなど、厳しい状況が続いてきた。
高学歴者でも高いドロップアウト率
難関大学を卒業しても、就職や司法試験への長期チャレンジからドロップアウトするケースが多発。フリーターや引きこもり、非正規雇用のまま年齢を重ねる人も多く、最終的にごく一部の人だけが競争に生き残る構造だった。
4. 変化の追い風:マーケットと政治の焦点化
マーケティング上の大きなターゲット層
氷河期世代は人口ボリュームが大きいので、企業やメディアなどが次に「お金を落としてくれる層」として注目し始める。ガンダムなど往年の作品や、80年代~90年代カルチャーのリバイバルなどが続く現状は、まさにその世代を対象にしたマーケティングの表れである。
政治への影響
50歳前後が国政や地方政治でも力を持ち始める可能性がある。ただし、そこでは「透明感や清潔感」を持った人物が支持されやすいという注釈が入る。
5. 「逆襲」のために必要なアップデート
価値観のアップデート
この世代が中心的な役割を担う上でのキーポイントとして「縦型の昭和的ヒエラルキー」から「複数コミュニティへの同時所属が当たり前のフラットな価値観」への転換が必要だと強調される。特に、若い世代とのコミュニケーションは上下関係や距離感を誤ると「ウザがられる」「パワハラ」とみなされかねない。
テクノロジーのアップデート
2025年以降、新旧産業の新陳代謝が加速する中で、AIやロボティクスが労働のほとんどを代替する可能性が高い。これまで主流だった「ホワイトカラーの仕事」や「事務職」「翻訳業務」などはAIに置き換わり、専門性(マスター・マイスター)かマネジメント能力を磨かないと取り残される。
組織マネジメント観の違い
アメリカでは「マネジメント能力専門の人材」と「現場プレイヤー」が厳密に分かれており、日本型の「プレイヤーが出世して管理職になる」構造とは異なる。昭和・平成に染みついた「上から目線で管理する」マネジメントは既に時代に合わなくなっている。
6. 女性観・ジェンダー観のアップデート
MeToo時代と女性の扱い
昭和的・平成初期的な価値観として女性を消費対象として見る風潮が現代では完全に受け入れられなくなった。若い世代は男女間における関係がフラットであり、性的な欲望のはけ口をAVなど「経済消費」に置くことで、友人・仲間の女性を一人の人間として尊重する。
パパ活批判
男性が女性を「モノ化」すること、女性が男性を「ATM化」することの両面がある構造を指摘。これが世代間のギャップやコミュニケーションの歪みにもつながっており、従来の男女観からの脱却が必須。
7. ピア経済(Peer Economy)の時代
フラットな関係をベースとした経済
これからは「モノやサービスの売買」という単純な資本主義モデルだけでなく、人と人が隣にいる価値=「ピアバリュー」が重要になる。ホスト側と参加者がそれぞれ価値を持ち寄り、相互補完・共同で楽しむような「ホームパーティー的」な経済モデルのイメージである。
一緒にいて心地よい・メリットがある人材像
その社会では「一緒にいて楽しい」「コミュニティが潤う」と評価される人材が重宝される。従来のようにヒエラルキーを上がっていくことよりも、横のネットワークの中で互いに補完し合い、新たな価値を生むことのほうが大切だというメッセージ。
8. ピアバリューを高める3つのステップ
臭くない(清潔感・透明感)
生理的・物理的に「一緒にいたくない」と思われる要素を排除する。見た目や身だしなみだけでなく、言動や雰囲気の“清潔感”が大事。
目線と間合いを誤らない
上下関係を押し付ける「上から目線」をやめ、距離感をきちんと図る。フラットな視線と適切なコミュニケーションが重要。
経験価値・スキルを持つ
自分固有のスキルや経験値、何かしら突出した専門性など、「この人ならでは」の要素を持っていることでコミ
ュニティに貢献できる。
9. まとめ
氷河期世代の「逆襲」とは何か
氷河期世代は、80歳以上の上の世代が引退し、かつ65~75歳のバブル世代の影響力が小さいことから、今後社会の主導権を握る可能性が高い。巨大な人口ボリューム、購買力、政治的影響力がマーケットや社会から注目を集め、まさにこれから大きなチャンスが訪れるとされる。
ただし価値観とテクノロジー対応が必須
従来の縦社会や男女観、強制的な競争に縛られた価値観をアップデートする必要がある。同時に、AIなどの新技術を使いこなすリテラシーを身につけ、自分たちの働き方やコミュニティ形成の在り方を再構築することが求められる。
コミュニティ重視の時代へ
経済のあり方も「需要と供給の一点での交換」から「コミュニティの中で相互補完し合う」モデルへ移行していく。そこでは他者と協調できる人、一緒にいたいと思われる人材が新たな価値を獲得できる。
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