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【読書感想】月の影 影の海 上巻 十二国記【ネタバレなし】

総括

「月の影 影の海 上巻 十二国記」読了。
上巻だからだと思うがだいぶフラストレーションを意図的に貯める構造。
主人公を突き放した環境と説明が不明瞭な世界観。
上巻ならではの溜めが非常に多く、下巻でカタルシスがもたらされることを期待します。

あらすじ等

本作は小野不由美の書いた小説。
女子高生が謎の男に、出会い謎の世界に迷い込む。
私は、元の世界に帰るんだ・・・と想い生きつなぐ物語。

感想

現在、友人から仕事場から色んな方におすすめの本はないか?と聞きまくってるなかで、仕事場の方から紹介いただいた1冊(というか下巻も含め2冊か)。
噂はかねがね聞いてましたし、ファンが多いことも知っていましたが触れてこなかった作品。
いい機会ということで読み始めましたが、うん!読みづらい!
まぁシリーズ1作目かつ、オリジナル世界なので、世界、単語、漢字が脳内変換しづらいのがめっちゃある。
ただ、これよりもっと読みにくいのもあるので、こんなもんかなという気もする。
あとは、上巻なので、あえて現代人の主人公をいじめ抜くという構図がメインになります。
環境に関しては、さもありなんぐらいなんだけど、おそらく下巻で覚悟なりの変容をみせるためか主人公が思っているよりも甘ちゃんに描かれます。
ある意味で、選ばないことを意図せずに選んでる主人公像っていうのは非常に等身大で新鮮な気持ちにもなりました。
じゃぁ鬱屈しているかというとそんなこともなく、サヴァイブに寄りはじめてから非常に読みやすくなりました。
あとは、老人との出会い部分は正直、展開的にも上手いな・・・。
とおもって話に夢中になったところもあります。

そんなわけで、一旦の上巻たのしめました。
読みづらさはありつつも、テンポ感はいいし、読み応えは軽い。
主人公の感情移入できなくても環境による追い打ちによってずずいと進んでいくし、まぁ現状フラストレーションの塊で上巻おわったので、下巻が楽しみでございます。
今日、明日には下巻も読み終わって感想を書くかと・・・。


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