窓は教えてくれない。
夕陽に照らされる超高層マンションを眺めながらぼんやりと思う。
昨日が今日に、今日が明日になったその先は
どんな未来なのだろうと。
タイトル:「窓は教えてくれない。」
写真は2019年、香港で撮ったもの。
当時、交通機関はぐちゃぐちゃで時刻表などあてにならなかったし、多くのお店はシャッターが下りていて、街中が混乱していた。
ふと見上げると、目の前には超高層マンション群。彼らはいつもと変わらず佇んでいて、下界の混乱ぶりなど気にもとめていないようだ。
おびただしい数の窓には、その分だけ誰かの生活があり、感情があり、未来がある。
人々が何を思うのか、窓は教えてくれない。
切に願う。
彼らの未来がなにも奪われず、穏やかで幸せなものであってほしいと。