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🇫🇷⑭サント=マリー=ド=ラ=メール⑴要塞教会のサラ

昨日の夜、アルルからUberでホテルに着いてすぐ、町の散策に出掛けて驚いた。

マグダラのマリア達が迫害され、帆も櫂もない小舟に乗って流れ着いたサント=マリー=ド=ラ=メールって、こんなに観光地だったんだ?!

レストランが並ぶ通りはとても賑やかで、どの店も人で溢れている。
事前にネットで調べていた時は、どれもボヤけて人気のない写真ばかりだったから、さぞかし寂れた町なのだろうと思い込んでいた。

まずはこの町のランドマークの要塞教会、エグリーズ・ノートル・ダム・ド・ラ・メールへ。

この村の「3人のマリア伝説」とは、マグダラのマリアと、マリア・サロメ、マリア・ヤコベのこと。この3人はイエスの磔刑の場に居合わせた人物で、キリスト教徒迫害時、パレスチナを追放され、ラザロ、マルタ、マクシマン、召使の黒人のサラと共に小舟に押し込まれ、海原に放り出されて、ここに辿り着いたとされる。

なので、教会内には小舟で漂っているモチーフが沢山。

その後、マリア・サロメとマリア・ヤコベと召使のサラがこの地に残り布教活動をしていたらしい。

サラ…

え?サラって、イエスとマグダラのマリアの間に生まれた娘の名前だよね?
確かサラについては南仏に逃れた以降、情報が全くないはず。

少し調べると、ここの召使のサラは、そのずば抜けたヒーリング能力で瀕死のロマの子供の命を救ったことから、ロマに絶大な人気を誇っているという。

そんな能力の高い召使、いる?

さて、この教会には地下礼拝堂があるので行ってみると…

あれ?これ真ん中の人がサラですね。
これ、召使じゃないですよね???

骨もある…
そして…

ジャーン!

この人、イエスキリストとマグダラのマリアの娘ですね!

この人です!キリストの娘!

すっとここにいたんだ。
隠されていたんだ。
みんながサラを守っていたんだ。
マグダラのマリアも、サラも、エジプトの血が入っていて肌は褐色なんだ…

この、サラに捧げられた地下礼拝堂は、本当に可愛らしい装飾で、たくさんの人に愛されていたのがわかります。

衝撃的な真実に気づいた私は、屋上に登って風に吹かれてきます。

この屋上に登るには4€。入り口にロマのおばさんがいて「ここから登って、出口は反対側だよ」と説明してくれる。カードリーダーを持っていて、カード決済OK

サント=マリー=ド=ラ=メールの町並みがよく見渡せます。

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