広島ちょっとだけ観光記2024
こんにちは、深見です。
先日開催された文学フリマ6に参加したのですが、深見は前日に広島入りし、ゆっくり観光をしてきました。
去年は文学フリマの前日まで仕事で、仕事が終わって急いで広島へ行って前泊、文学フリマが終わった当日に急いで帰って翌日また仕事、とかいうハラホロヒレハレなスケジュールでした。
本来そんなに丈夫な方ではない深見はガッツリ体調を崩し、血尿も出しました。(疲れると出ます)
さすがに懲りたので、今年はしっかり休みを取って臨みました。
で、休みも取ったことだし、今年は宮島に行くぞー! と、張り切っていた深見さん。しかし大きな問題がありました。深見は、旅行の予定を立てるのが嫌い苦手なのです。
私の兄弟は、旅行の予定を立てるのが大好きなんですけどね。旅行先の有名店や有名スポットを片っ端から調べ上げ、移動にかかる時間はどのくらいやら、お勧めのお土産はこれだやら、天候によってはこっちの観光ルートにした方が良いやら、とにかく何から何まで完璧な計画を立ててくれます。(旅行のしおりも作ってくれます。すごい)
私はというと、今回の広島観光に当たって事前に調べたことといえば、「宮島に行くにはフェリーに乗るらしい」「鹿がいるらしい」「鹿せんべいがあるのは奈良。宮島にはない」とかそんくらいです。まあ、充分じゃないっすかね。行きゃあ分かるんだよ行きゃあ!
というわけで、今回の旅行の目標は「鹿を見る」、そして「お好み焼きを食べる」です。行ってみましょう。
広島入り(11時ちょい前くらい)
広島駅に到着し、そのままホテルへ。ホテルは駅から近い場所に限ります。スーツケースを預かってもらい、深見はリュックひとつの身軽さで広島観光へと向かいます。
今回の目的は、宮島観光。去年は忙しいながらも何とか原爆ドームと原爆資料館だけは見に行き、広島を訪れる日本人としての義務(?)は果たしたつもりです。
広島駅からJRで宮島口駅へ。そりゃもう混んでいました。深見は人込みがとても苦手なので、ひたすら本(『西洋菓子店 プティ・フール / 千早茜』)を読んで心頭滅却します。
30分ほど無心でいれば、電車は宮島口駅に停まります。そこからフェリーにのって、いざ宮島!
フェリーは十数分おきに出ているそうで、特に出発時間を調べたりはしませんでした。
フェリーに乗って宮島へ。
さあ、私は船というものがとても好きです。何か特別な思い入れがあるというわけではないのですが、単純に乗り慣れていないので、特別感があるんですね。
乗船の時、乗客の中から「混んでるし、座れなさそうだね~」という声が聞こえて、とても驚きでした。座るの!? せっかく船に乗るのに、座っちゃうの!?
深見はもちろん、一番良い場所を陣取りました。
どどどど、と低いエンジン音(たぶん)と共に、船が動き始めます。私は海を見たり空を見たり向こうの方に見える島を見たりと大忙しです。
なんせ天気が良かったもので、海も空も島もきらきら輝いて見えました。
10分ほど船に揺られ、いよいよ宮島に到着です。
船から降りて、取り合えず石碑っぽい何かを撮影。
ふらふら歩き回りながら、ふと気配を感じて背後を振り返ると……
鹿だ!!!
うわ、鹿だ……。
何を隠そう、深見は中~大型の四足草食動物が苦手です。というのも、小学生の時に地元のふれあい動物園で、ヤギやら羊やらに突進されまくったからなんですね。
お馬さんは好きだし見ている分には可愛いと思うんですが、実物を目の前にすると多分ビビり散らかします。
草食動物って、ぼくたち草しか食べません♡温和です♡みたいな面しておきながら、その実めっちゃ狂暴じゃないですか……こわ……。
ビビる深見なんて眼中にありませんよといった態度で、鹿は悠々と首を掻いていました。
さて、鹿からはいったん離れて、海沿いを歩きます。瀬戸内海の、なんと美しいこと!
深見の育った地域では、海も砂浜も黒いものという認識でしたから、白い砂浜に澄んだ青色の海というのは、実に新鮮です。
遠くに、大鳥居が見えます。
あそこまで歩いて、申し訳ないけれど参拝はせずに引き返します。(遠くから手だけ合わせました。お邪魔しておいて申し訳ない)
道中、またしても鹿に遭遇したり、
地衣類に目を奪われたりしながら、
道草を食いながらのろのろ歩き、ようやく大鳥居の近くまで来ました。
おお、有名なアレだ。
思っていたより近くにあるんですね。何となくのイメージで、もっと沖合にあるものだと思っていました。干潮時はあそこまで砂浜になり、歩いて近くまで行けるんだとか。神秘的ですね。
宮島で食べ歩き
さて、目当てのものは見たし、あとは空きっ腹に何か入れつつ帰ろう。
広島といえばお好み焼きと牡蠣でしょう。お好み焼きは夜に食べるから良いとして、宮島ではあちこちで牡蠣を売っています。焼き牡蠣とか牡蠣串とか牡蠣の土手焼きとか。
しかし悲しいことに、深見は牡蠣が苦手です。別のものを食べることにします。
というわけで、目に入ったのがこちら。
と、こちら。
揚げもみじのお店の奥には、揚げもみじ神社なるものがありました。
こういうのを見ると、日本人のおおらかさと節操のなさを感じます。良いことか悪いことかはともかくとして。
深見はこういうのめちゃくちゃ好きです。モノリス大明神とかね。
あなご竹輪と揚げもみじを昼食代わりとし、ちょっと曇ってきて肌寒くなってきましたので、帰ることにします。
再びフェリーに乗って!
帰りはベストポジションを確保することが出来ませんでしたが、それでも景色は満喫しました。
ホテルで一泊
再びJRに乗って広島駅へと戻り、ホテルにチェックインします。
昨今の宿泊費値上げのあおりを受け、普段より若干古めのホテルに泊まることにしたのですが、古めかしいけれどサービスは良かったです。
部屋に入り、真っ先にトコジラミチェックをする深見。トコジラミだけは絶対に嫌だ……家に持ち帰りでもした日にゃ最悪です。
幸いどこにもトコジラミの痕跡はなく、隅っこまで綺麗に清掃されていましたので、ホッとひと安心です。
ホテルの部屋で少しゆっくりして、人混みに削られたHPを回復します。落ち着いたら、お好み焼きを食べに再び外へ繰り出します。駅ナカのお店は混んでいたので、広島駅の向かいにあるビル内のお店へ。
他のお客さんが牡蠣乗せを頼む中、深見は牡蠣なし海鮮乗せお好み焼きを注文しました。
満腹になって、大満足でホテルに帰ります。大浴場がないホテルでしたので、部屋のお風呂にお湯を溜めて入浴。
ところが、ひとつ誤算というかハプニングがありました。
お湯の蛇口をひねって出てきたお湯がマーーージで熱いの。熱湯です、あれは熱湯。触った瞬間「あっっっっっっっっっっっつ!!!!」と、なかなかに大きな声が出ました。湯加減を見るとかいうレベルじゃなかった。初手熱湯。
熱かった……熱かったよお……とヒンヒン泣きながら水を足すはめになりました。でも水回りのお掃除は行き届いていたので、まあプラマイゼロです。
お風呂から上がりましたら、テレビとX(Twitter)を見ながら爪を塗ります。
私、深見は海淵堂の店主として文学フリマに参加するときは、必ず爪を塗るようにしています。薬指だけ緑で、あとは青です。
海淵堂のメイン商品である長編ファンタジー小説『不可説のミトラ』で、青と緑を象徴的な色として扱っているためです。要は自創作リスペクトですね。
爪がしっかり乾いたら、あとは寝るだけ。今回の旅行の目標である「鹿を見る」、「お好み焼きを食べる」をコンプリートしましたので、大満足で眠りにつくことができます。
深見は結構どこででも眠れるタイプの人間ですから、ホテルで夜眠れない……ということはあまりありません。とはいえ、明日に備えて早めに就寝。こうして、広島1日目を存分に楽しんだのでした。
文学フリマ当日
まず、無料朝食バイキングを楽しみます。深見は朝ごはんを食べると高確率で腹を下すのですが、出すものを出してしまえば(汚い話で申し訳ない)痛みもおさまりますので、気にせず食べます。食欲は痛みに勝るのだ。
海淵堂、広島では2度目の文学フリマ出店です。たくさんの方にお越しいただきました。文学フリマ当日の詳細は、こちらの記事で。
さらば広島
文学フリマが終わりましたら、すぐに帰ります。翌日も休みを取ったので急ぐ必要はないかと思いきや、田舎ゆえにあまり遅くなると公共交通機関で移動できなくなるんですね。暗くなる前に帰ろ~。
自分用のおみやげには、これを買いました。
淡雪花、ずっと気になっていたんですよね。
味はもちろん、香りがとても良かったです。包みを開けた瞬間、ふわりと漂う柑橘の香り。思わず深呼吸をしました。
マカロンみたいな感じなのかなと思いきや、指でつまんだ瞬間に「あ、違う」と確信。ふわふわです。
そして一口食べると、独特の食感。頭上に「?」が浮かびます。
白い部分はマシュマロのような、でももう少ししっとり感のある口当たり。中は餡かと思いきや、寒天(?)が利いていてサクコリッといった歯ごたえでした。
好みは分かれそうだなあ、と思いつつ、完食。美味しかった。
もみじまんじゅうの方は、季節限定の味でしたので買いました。芋きんとん味でハズレってことはないだろうと安心して買ったのですが、その通り、とても美味しかったです。
次に広島に行くのは、また来年になるでしょうか。
出不精ゆえにあまり遠出をしないので、こうしてイベントがあるときについでに観光をすると、楽しくって良いですね。
以上です。