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週末の出会い:あがり症を語り合える仲間がいる心強さ(孤独だったあの頃)

週末、私は

ある集まりに参加しました。


それは、あがり症や

社交不安障害に悩む人たちの

自助グループです。

正直、参加するまでは

不安でいっぱいでした。


「うまく話せなかったらどうしよう」

「変な人だと思われたら…」


そんなネガティブな考えばかりが

頭を駆け巡ります。


初めて参加した時のことは、

今でも鮮明に覚えています。


会場に入ると、

すでに何人かの参加者がいて、

それぞれの緊張が

ひしひしと伝わってきました。


自己紹介の時間、

私の番が回ってきました。


名前と症状を簡単に話すだけ…。


それだけのはずなのに、

声は震え、手汗はびっしょり。


頭は真っ白になり、

何を言ったのかも覚えていません。

おそらく、しどろもどろで、

聞いている人たちを

困惑させてしまったことでしょう。


「ああ、やっぱり私には無理だったんだ…」


そう思い、

逃げ出したい気持ちで

いっぱいでした。


他の参加者たちが、

私よりもずっとスムーズに

話しているように見え、

劣等感で胸が締め付けられます。


「やっぱり、私だけ、こんなにも酷い症状なんだ」

と、絶望的な気持ちにもなりました。


しかし、そんな私に、

一人の女性が

優しく声をかけてくれたのです。


「私も最初はそうだったよ。でも、ここに来るようになって、少しずつ話せるようになったの。」と。

彼女の言葉に、

どれだけ救われたことか。


その後も、何人かのメンバーが、

自身の経験や克服法を、

親身になって教えてくれました。


驚いたことに、

私と同じような、

いや、それ以上に

深刻な悩みを抱えている人が

たくさんいたのです。

人前で話すのが怖い、

電話に出るのが怖い、

外出するのも億劫…。


みんな、それぞれに

辛い経験を乗り越えようと、

必死にもがいていました。


この自助グループに

参加するようになって、

私は一人じゃないんだ、

と思えるようになりました。


自分の弱さをさらけ出し、

共感し合える仲間がいる。


この心強さは、

何物にも代えがたいものです。


以前は

「自分だけ…」

と、孤独に苛まれていましたが、

今ならわかります。


「私だけじゃなかった」のです。


もちろん、今でも

症状が完全に

なくなったわけではありません。


でも、あの頃のような、

暗闇の中に

一人取り残されたような孤独感は、

もうありません。


これからも、仲間たちと一緒に、

一歩ずつ、前に

進んでいきたいと思います。

だって、私たちには、

理解し合い、

支え合える仲間がいるのだから。


そして、いつか、

あの日、うまく自己紹介できなかった私を、

笑顔で振り返りたい。


そう、強く思っています。

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