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あの日、成人式から逃げた「社交不安の自分」へ

今日は成人式。

20年以上前の、

成人式当日の自分へ

言いたいことがある。

成人式に出なかった私から、

あの頃の自分へ贈る言葉。


元気にしていますか?

…いや、元気じゃないよね。


本当は、

同級生とスーツ姿で再会し、

大人への一歩を

踏み出したかった。


でも、できなかった。


人前に出ること、

大勢の中にいることが、

どうしようもなく億劫なんだよね。


前日は、

ほとんど眠れなかった。


不安で、

胸が押しつぶされそうだった。

当日、

新しいスーツは用意してた。


そのスーツを着て、

一度は家を出たんだ。


でも、結局、

成人式の会場には入れなかった。


会場の周辺を、

ただひたすらウロウロし続けた。


時々、

会場から聞こえてくる、

同級生たちの笑い声が、

胸に突き刺さった。

「どうして、みんなと同じようにできないんだろう」

自分を責め、

情けなくて、

悔しくて、

涙が溢れそうになるのを、

必死に堪えた。


結局、

成人式には参加しなかった。


いや、

参加できなかったというのが

正しいだろう。


なぜなら、自分は

社交不安障害だからだ。

成人式からしばらくして、

同級生たちが撮った写真を

見せてもらう機会があった。


晴れやかな表情のみんなを見て、

羨ましい気持ちと同時に、

強い劣等感があった。

「自分は、人生の大きな節目を、逃してしまったんだ」

って、大きな敗北感があった。


あれから20年以上経った今、

伝えたいことがあるんだ。


確かにあの日は辛かった。


でも、それが

人生のすべてじゃない。


逃げ出した自分も、

間違いなく自分自身なんだ。


逃げた後、

引きこもった時期もあった。で

も、今はこうして、

あの頃の自分と同じように、

社交不安に悩む人たちに向けて、

ブログを書いている。


少しずつだけど、

前に進めているんだ。


あの頃の自分に言ってあげたい。


「大丈夫、あなたは一人じゃないよ」

って。


「時間はかかるかもしれないけど、

あなたなりのペースで、

あなたなりの道を歩いていけばいいんだよ」

って。

そして、いつかきっと、

胸を張って、


過去の自分に

「ありがとう」

と言える日が来る。


そう信じて、一緒に歩いていこう。

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