「ごめんなさい」を言い過ぎ私が学んだ、断る勇気
「すみません」
「ごめんなさい」
この言葉が、
私の口癖だった。
頼まれごとを断れず、
自分のキャパシティを
超えても引き受けてしまう。
相手に嫌われたくない、
迷惑をかけたくない、
という気持ちが強すぎて、
いつも自分の気持ちを押し殺していた。
しかし、
そんな日々が続いた結果、
私は心身ともに疲弊し、
燃え尽き症候群寸前まで
追い込まれてしまった。
ある日、
私は同僚から、
大きなプレゼンの資料作成を
手伝ってほしいと頼まれた。
すでに自分の仕事で手一杯だった私は、
正直に「難しいです」と断りたかった。
しかし、
「断ったら、同僚にどう思われるだろう…」
という不安が頭をよぎり、
結局引き受けてしまった。
案の定、
仕事量は増え、
残業続きの日々に。
睡眠不足とストレスで、
体調を崩すことも多くなった。
そんな時、
私は友人から
「いつも無理してるよね」
と声をかけられた。
その言葉にハッとした私は、
初めて自分の心の内を打ち明けた。
すると友人は、
「無理してまで、引き受ける必要はないんだよ」
と優しく言ってくれた。
その言葉で、私は目が覚めた。
「私は、なぜこんなに
『ごめんなさい』
を繰り返しているんだろう?」
「私は、なぜ自分の気持ちを
大切にしてあげないんだろう?」
自問自答を繰り返す中で、
私は「断る勇気」を
持つことを決意した。
もちろん、
最初は怖かった。
断ることで、
相手を傷つけてしまうのではないか、
嫌われてしまうのではないか、
という不安が常に付きまとった。
しかし、
勇気を出して断ってみると、
意外にも相手はすんなりと
受け入れてくれた。
むしろ、
「無理しないでね」
と気遣ってくれることもあった。
断ることで、
私は自分の時間と
心の余裕を取り戻すことができた。
そして、
本当にやりたいことに
集中できるようになり、
仕事のパフォーマンスも向上した。
「ごめんなさい」
を言い過ぎるのをやめ、
断る勇気を身につけたことで、
私は自分らしく生きることが
できるようになった。
社交不安障害や病気で悩んでいる人は、
きっと
「人に迷惑をかけてはいけない」
「嫌われてはいけない」
という気持ちが強いのではないだろうか?
しかし、
時には自分の気持ちを優先し、
「ノー」と言うことも大切だ。
断ることで、
失うものもあるかもしれない。
しかし、
それ以上に得るものの方が大きい。
自分の心と体を大切にし、
自分らしく生きるために、
「断る勇気」を身につけてほしい。