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自己嫌悪のスパイラル:『どうせ自分なんて…』が口癖だった


あの日のことは、

今でも鮮明に覚えている。


大学の新入生歓迎会でのことだ。


自己紹介をする順番が

回ってきた瞬間、

心臓がバクバクと高鳴り始めた。

頭の中が真っ白になり、

用意していた言葉は

全て飛んでしまった。


震える声で

何とか名前を言ったものの、

その後は何を話せばいいのか分からず、

ただただ沈黙が流れた・・・・


周りの視線を感じ、

顔が熱くなるのを感じた。


笑っている人が

いるような気がした。

恥ずかしさと情けなさで、

その場から逃げ出したかった。


「どうせ自分なんて…」。


自己紹介の後、

この言葉が頭の中を

ぐるぐると回り続けた。


うまく話せなかった自分は

ダメな人間だ、

周りの人はきっと

私のことを笑っているだろう、


そう思うと

自己嫌悪のスパイラルから

抜け出せなかった。


それからの私は、

人前で話すことを

極端に恐れるようになった。

授業中の発言はもちろん、

友達と話すことさえも

怖かった。


いつも

「どうせ自分なんて…」

という言葉が

影のようにつきまとい、

自信を喪失させていった。



アルバイトの面接では、

緊張のあまり

言葉が詰まってしまい、

うまく自己PRができなかった。

結果は不採用。

「やっぱりダメだった…」。


自己嫌悪はさらに深まり、

自分は社会に出ても

やっていけないのではないかという

不安に押しつぶされそうになった。

しかし、そんな日々の中で、

あることに気がついた。


「どうせ自分なんて…」

と決めつけて、

挑戦することから逃げていては、

何も変わらない。


少しずつでいい、

一歩ずつ前に進んでいこう。


失敗してもいい、

そこから学べばいい。


そう思えるようになった時、

私の心は少し軽くなった。

あがり症は

まだ完全に克服できたわけではない。


でも、以前のように

自己嫌悪に陥ることは少なくなった。


「どうせ自分なんて…」

ではなく、


「次はきっとうまくいく」と、

自分に言い聞かせるようにしている。


このブログを読んでいるあなたも、

もしかしたら

同じように自己嫌悪に

苦しんでいるかもしれない。


でも、どうか

自分を責めないでほしい。

あなたは一人じゃない。

一緒に、一歩ずつ

前に進んでいきましょう。



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