ハゲの初期症状3タイプと見逃さないための方法
ハゲには様々な対策法があります。中でも効果的と言われているのがフィナステリド(プロペシア)など治療薬の服用です。
しかし、ハゲがかなり進行してしまってからでは時間がかかります。病気の治療と同じように、ハゲも早期発見早期治療が重要なのです。
ただし、他人の変化と違って自分の変化にはなかなか気付きにくいものです。特に、頭頂部からハゲるタイプは鏡を見てもわかりません。また、「これってハゲの症状なの?」と判断に迷うこともあると思います。
ここでは、ハゲの初期症状3タイプと、それを見逃さないためのポイントについて詳しく解説します。
はげの初期症状3タイプ
以下に挙げるのは、最も多いハゲの原因であるAGA(男性型脱毛症)と呼ばれる症状による薄毛の進行パターンを図にしたものです。
AGAによるはげの初期症状は大きく分けて3種類あります。3タイプの大きな違いは、はげの発生源と進行方向です。
額の生え際から後退する(M字型タイプ)
生え際の髪の毛が徐々に後退していく薄毛の症状は、M字型タイプとも呼ばれています。
M字型タイプと呼ばれる所以は、こめかみ部分の髪の毛からはげていくためです。中央部分だけを残して左右のこめかみ近くの髪の毛が後退していくと、残った髪の毛の部分がちょうどMの様な形になります。それでM字型と呼称されるようになったのです。
そして、M字型タイプの症状を放置しておくと、左右のこめかみ部分に遅れる形で中央部分も後退していきます。
頭頂部が薄くなり地肌が透ける(O字型タイプ)
頭頂部分の髪の毛から次第に失われていくのは、O字型タイプに属する薄毛です。
O字型タイプは頭頂部の髪の毛のはげの範囲が広がっていきます。最初は小さな円形のはげが浮かび上がる程度なのですが、それが大きくなり続けるのです。この症状は円形のはげが特徴的な形をしているから、O字型タイプと名付けられたのです。
M字型と違い変化に気づきにくい厄介なタイプで初期症状に気づきにくいので注意が必要です。
前頭部から薄くなる(U字型タイプ)
前頭部からはげが進行していくのがU字型タイプです。
M字型タイプと発生源や進行方向がほとんど同じなので混同されることもあります。ですが、明確な違いが存在しているのです。それはM字型タイプのように、こめかみ付近からはげが進行していかないことです。
U字型タイプは中央部分も含めた前頭部の全域が後退していきます。中央部分も含まれているため、M字型タイプよりも進行が早いのです。他の2種類よりも珍しく、薄毛の深刻度も上です。
最終的なゴールは全タイプ同じ完全なハゲ状態
既に紹介した3タイプの薄毛は、初期症状は異なりますが最終的なゴールは共通です。頭部全域が全てはげ上がってしまいます。
最終的な段階が訪れるまでには、多少の時間差はあるものの、待っている運命に違いはないということです。
初期症状が見られたらすぐやるべきこと
AGAによるはげの初期症状を確認したら、直ぐに対処を開始するべきです。対処が早いほどダメージは小さくなります。
出来るだけ早くAGAクリニックで治療を受ける
3タイプのはげの初期症状を確認したら、1日も早くAGA治療を専門で行うクリニックに相談しましょう。
ほとんどのクリニックが無料カウンセリングを行っていますので、「これってAGA?」と判断に迷った場合も気軽に相談してみるべきです。
AGAクリニックの治療はフィナステリド(プロペシア)、ミノキシジルといった治療薬の処方です。
「まだ初期段階だから・・・」と、育毛トニックや育毛剤といった民間療法で対処する方がいますが、これらは予防の効果はあっても治療の効果はありません。そうしている間にもAGAはどんどん進行し取り返しのつかないことになります。
早く治療したほうが良い理由
ほとんどのハゲの原因であるAGAとは、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響でヘアサイクルが極端に短くなってしまう症状です。
通常ヘアサイクルは「休止期」→「成長期」→「退行期」というサイクルを繰り返します。なかでも「成長期」は2年~6年あり、長い時間をかけて髪の毛は太く・長く成長します。
しかし、DHTが脱毛の信号を送ることで、成長期は数ヶ月~1年と大幅に短くなります。それによって髪は細く短く状態で抜け落ちてしまいます。これが薄毛の原因です。
ヘアサイクルは一生の内に40~50回繰り返します。普通であれば短くとも2年×40回で80年はフサフサな状態を保つわけですが、ヘアサイクルが半年になれば、0.5年×40回で20年で終了します。
30歳でAGAを発症すれば、50歳ごろにはヘアサイクルの終了した完全なハゲ頭になるという訳です。
つまり、残りのヘアサイクルが十分にあるうちにAGAを治療するということが、髪の毛を維持するために重要というわけなのです。
現状維持ならフィナステリド(プロペシア)の服用だけでOK
フィナステリド(プロペシア)とは、AGAの原因物質であるDHTの発生を抑制し、ヘアサイクルを正常に戻す薬です。
AGAの進行を遅延する現状維持のための薬と言ってもいいでしょう。
AGAの初期症状の段階で、まだ十分に髪の毛が残っている状態であれば、フィナステリド(プロペシア)の服用だけで十分でしょう。1ヶ月分の費用はおよそ6,000円~7,000円です。
発毛を希望するならミノキシジル
もしAGAがかなり進行していて、現状維持では満足できず「髪を増やしたい」と考えるのであれば、フィナステリド(プロペシア)と一緒にミノキシジルの併用は必要になります。
ミノキシジルは血管を拡張する効果があり、髪の成長に必要な栄養素を毛乳頭にしっかり届け、強く発毛を促してくれます。しかし、当然費用はかかってしまいます。
ハゲの初期症状を見逃さないためにやるべきこと
何度も繰り返していますが、はげの初期症状を見逃さないことが重要です。そのためには、日頃から髪の毛の状態をチェックするべきです。
定期的に画像を撮影しておく
自分の感覚だけで確かめようとすると、薄毛の進行を見落としてしまいます。自分の感覚というものは、安定していないからです。自分の感覚ではなく客観的な視点が、初期症状を見定めるコツだと言えます。
それに役立つのがカメラです。定期的に同じアングルで自分の髪の毛を撮影すれば、変化の見落としはまず起こり得ません。
シャンプー時の抜け毛をチェックする
AGAが進行している時には必ず抜け毛が多くなります。抜け毛のチェックはAGAの症状をチェックする方法としてとも有効です。抜け毛の採取は最も量の多いシャンプーの時がオススメです。
抜け毛でチェックすべきは以下の2点です。
①抜け毛の本数
個人差はありますが、普通の人の抜け毛の本数は平均で1日59本と言われています。一方でAGAの人は1日で300本程度抜けると言われています。
シャンプーの時の抜け毛の量が多い人はAGAの疑いがあります。
②抜け毛の太さ・長さ
AGAが発症するとヘアサイクルが乱れると前述しました。成長期が極端に短くなり、充分に成長せずに抜け落ちてしまいます。
つまり、抜け毛に短くて細い髪が混ざっている人はAGAの疑いがあるということになります。
まとめ
AGAによる進行パターンには「生え際タイプ」「頭頂部タイプ」「前頭部タイプ」の3つがある
3タイプ最終形は全て同じで、全体が完全にハゲてしまう
AGAの疑いがある時は1日も早くAGA専門のクリニックに相談する
AGAを治療する唯一の方法はフィナステリド(プロペシア)など治療薬の服用
効果のない育毛トニックや育毛剤を使っている間にもAGAはどんどん進行する
AGAの初期段階であれば、フィナステリド(プロペシア)のみの服用で安く治療できる
AGAの初期症状を見逃さなために、定期的に毛量をカメラで撮影する方法がオススメ
抜け毛の本数、太さ、長さのチェックもAGAの症状をチェックする方法として有効