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2月の一コマ。バレンタイン、Jリーグ開幕、停電など。
2/14(金)
仲良くクマのチョコレートを食べる。
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2/15(土)
サッカーのJリーグが開幕して、初戦を観た。
ここ最近、なんだかくすぶっていたのは、サッカーがオフシーズンだったからではないかと思う。
ボールが転がって、選手達が走って、ボールが浮く。ぐっと肩に力を入れて、行き先を目で追った。ゴール前の一瞬の静寂も、スタジアムのざわめきも、審判が鳴らす笛の音も。
そういうのを私は、私の身体は、求めていたのかもしれない。日常の中で、結果が決まっていないこと。どうなるんだろうと、ハラハラ、ドキドキする瞬間。
これから週に何日か、楽しみな日ができる。そのことがうれしい。私は、サッカーを観るという行為が好きなのだと思う。
夜、赤いラーメンを食べた。
私は今年も、赤いチームを応援している。
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2/16(日)
あの人が、私の、私たちの、理論が通じないところにいってしまった気がして悲しくなった。でもそうか。きっとそこから、逃げ出したかったんだ。そんな理論とか理屈とか、まるごと捨ててしまいたくなったのだろう。そう思えば少しだけ腑に落ちた。
でもこうして多数派とそうでない人、という構図をつくって簡単に納得しようとする自分がいやになる。分かったような顔をしている自分。自分の理論に当てはめて、納得して、安心したいのは結局自分だ。
そういうのが一番、残酷だ。
2/19(水)
ばちん、と切れた。
朝、トーストを焼くためにオーブンレンジを使っていると、ブレーカーが落ちた。たぶん、音が鳴る直前だった。暗くなったキッチンで焼けたトーストのにおいを嗅ぐ。ブレーカーをあげて、仕方なくテレビを消した。
もう一枚焼くために、ふたたびオーブンレンジを使うと、また、ばちん。
…。
仕方なく、暖房を消す。
今日の朝はいつもより一段と冷えていた。
窓は空いていないのに、どこか空いているんじゃないかとあちこち探す。結局、窓はすべて閉まっていた。ただただ寒いだけだった。
昨日の夜洗わなかった食器を洗おうとして蛇口をひねる。覚悟していたけれど水は冷たい。冷たすぎる。お湯の方に蛇口をめいいっぱいひねる。それなのにいつまでたっても水がお湯に変わらない。
停電したことで給湯器の電源も切れたらしい。撃沈。
ふと、生活の中でこんなにも電気を使って生きているのだと思う。ブレーカーをあげれば、少し待てば暖かくなる部屋と水。ぜいたくを知り過ぎてしまったときに、それを知らせるようにブレーカーが落ちているような気がして、それはそれで何だかありがたいなと思った。
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ジョセフ•ライト•オブ•ダービー
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