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記憶に残る授業

学生時代に記憶に残っている授業はありますか?それはどのようなものですか?
残念ながら私はほとんど記憶がありません。記憶にあるものといえば、担当する先生の変な言動や行動が印象に残っている程度、あとは怒られたことなどマイナスな方が多い印象です。唯一残っているプラスなこととすれば、自分の発言が認められたり、褒められたりしたことです。

教師という立場で授業を行っていて、教え子達はどれだけ私の授業を覚えているだろうかと考えることがあります。印象に残る授業と学力が身につく授業は果たして同じなのだろうか。

私が考えるに少なくとも、怒られたり辛かったりしたことは覚えているもののそれがのちに良い印象になることはないということです。

印象に残るということは何かしらの衝撃があったと思います。良い衝撃というのは楽しかったり嬉しかったりすることでしょう。そうなると印象に残る授業は楽しい、嬉しいなどプラスの感情を引き出す、植え付けることが大切だと考えられます。

そこに、学力の定着がプラスされれば目指す授業像が見てくるのではないかと仮定してみます。

まずは、プラスの感情が引き出せる授業を考えてみます。

それには導入が重要です。
以前話したような復習から入る授業は前回の授業にマイナスな感情が入っている生徒にとっては苦痛です。
導入では「楽しそうだ」とか「面白そうだ」と引き付けるようなものがいいでしょう。例えば、結果が気になる話であったり、自分にとっても身近な疑問であったり、当たり前だけど実は知らないことであったりなど、自分ごととして考えたくなるものがいいでしょう。
毎回の授業で設定するのは大変ですが、何回かに一回そういったエッセンスを交えることで、「この先生の授業は何かがある」と思わせることができれば、普段の授業も乗り出して聞いてくれるはずです。

次に展開です。
嬉しいことや喜びもプラスの衝撃になりますので、考えさせてその考えを価値付けるような働きかけを授業者がするといいでしょう。教え込みではなくて、導入から考えられることを発言した生徒にはしっかりと価値付けをする。すべての生徒の対応が大変なら話し合いをさせて相手が評価をしてあげる。普段からそのような相手の意見を尊重して話し合いができる練習をして入ればそれほど大変ではないでしょう。

ここまでできればあとは流れがに乗って進めていけばそれほど大きな間違いにはならないと思います。

印象残る授業、身につく授業、面白い授業、楽しい授業、少なくとも「次の授業の〇〇先生の授業が楽しみ」と思えるような授業をしたいです。


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