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教員の働き方改革 私のタイムマネジメント術 学習指導案

前回の続きです。

❽ 授業のこと
 授業の指導方法って悩みますよね。何が正解かわからない。しかも中学校の場合は教科の専門性があるので教えられて当たり前な雰囲気があります。同じ教科で相談できる先生がいればいいかもしれませんが、環境によって様々でしょう。私は教員になってから3年間は指導していただける先生がいたので分からない時はすぐに相談していましたが、それも人それぞれです。私は数学科なので数学に偏ってしまいますが、研究授業でもない限り、1つの授業にかけられる時間は限られていました。何をしていたかというと次の3点です。
(1)教科書を読む
(2)つながりを読む
(3)面白いか考える

(1)教科書を読む
 教科書を読むのは当たり前ですが、私は、文科省の検定を通っている教科書全てに目を通しました。 該当箇所を見るだけなのでそんなに時間はかかりません。教科書会社によってアプローチが様々であったり、変わらなかったりします。変わらない場合はよっぽど王道なのでこれ以上の方法はないのだろうなと思ってその内容に沿った進め方をします。変わる場合は、自分にとって進めやすい(納得しやすい)方法を採用します。あくまで、自治区が採用した教科書がメインなので本筋は外れないよにします。当然指導書にも目を通します。慣れれば15分くらいの作業です。
 中には教科書通りには指導しないという、よく分からないプライドをもった先生がいますが、多分その偏りよっぽど優秀な先生方が集まって作ったのがその教科書なので、そのプライドのせいで変に教えられた子供たちがかわいそうです。

(2)つながりを読む
 学習指導要領を見れば学年のつながりがわかります。そこだけちゃんと読み直します。それだけです。1ページくらいなので5分で終わります。

(3)面白いか考える
 ここが一番肝心でセンスが問われます。生徒がこの授業に興味をもつか4段階の視点で考えます。1得意な生徒 2少し得意な生徒 3少し苦手な生徒 4苦手な生徒 それぞれイメージする生徒の視点で授業内容を見ます。4の子には厳しいなと思えばサポート内容を考えます。これに板書計画を含めて10分くらいかかります。

 約30分の作業です。どんなに多くても1日に3学年分の授業なので最大で1時間半かかります。

 夏休みなどの長期休業中に板書練習をしたり、授業中の音声を録音して帰りの電車の中で聞いたり、これ以外にも授業力向上のための取り組みはしているので、毎日行うのはこの程度です。だいたい放課後にちゃちゃっとやってしまいます。どんなに完璧な指導計画を立てたとしても相手は人間ですから思い通りにいくとは限りません。授業中に方向転換することは毎回です。ぎちぎちに作られた授業ほど子供に響かなかったりするものです。

次回はタイムマネジメント術2です。

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