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図書館で本を取るときは
<※この記事には発達障害や感覚過敏についての事も含みますが、手の痛みは腱鞘炎によるものです。痛みに対する敏感さはあると思いますが、全ての発達障害や感覚過敏の方に当てはまるわけではありません。>
手が痛いと言うのは本当に困るのだけれど、
日常動作全てに関係してくる。
図書館は、友人にとっても私にとっても好きな場所だ。
ところで図書館で本を選ぶときどうしますか?
気になるタイトルの本を見つける→本を取り出してパラパラめくってみる→内容により、本棚に戻す orとりあえずキープしておく
と言う感じではないだろうか。
友人の場合、
①まずキツキツに詰められている本を取り出すことが容易ではない。
②なんとか取り出せたとしても、今度はその本の重みがずっしりと手にのしかかる。立った状態で、本を手に持ってページを捲ることが難しい。
③本棚の高い位置にある本は司書さんにお願いできると書いてあるのだが、手の届く範囲が狭い。また手の届く位置でもとれないのだが(単行本程度でも重い)お願いしにくい
④とった本を戻せない。戻す位置を忘れる、重くてはこべない。隙間が狭くて戻せない。
⑤その他設備の問題
トイレに行く途中に重たいドアがあり、開けることができない(別の階には行けるトイレがあるが、図書館の設備としてこれはどうなのだろう…)
以下、友人が行っている工夫、対処と課題
②④・本を本棚から出さずに本の中身を知るための工夫
⭐️本を何とかして本棚から半分引っ張り出す→本の概要やあらすじが背表紙に書いてあればそれを読む→本を戻す。
⭐️本のタイトルをスマホ検索、内容を調べる
・・・一冊の本をちょっと見ると言う何気ない動作に大変な苦労が伴い、工夫をしていることがわかる。
②・本を持つことができないことへの対処
以下は私が傍から見ていて思う問題点なので、本人はもっと複雑に様々なことを感じていると思う。
対処として行えそうなこと
★図書館にあるカートを使うこと
カートの音で回りに迷惑をかけないか心配になるため、基本的に使えない。(私にはそのような大きな音ではないし、あるのだから使うべきだと思うが、友人の、「人に迷惑をかけたくない」という気持ちは本当に強い)
★司書さんに持ち運びをお願いすること
ご迷惑になるので頼みづらい(後述)
今行っている対処
私が行けないときには本人が痛みをこらえて運ぶか、司書さんにお願いしているのだと思う。
私が行ける時には一緒につきそい、本をとったりカートに乗せて運んでいる。(私は何冊もつねに見比べたいのでいつもカートを使っている。)
課題・・・有志の人に手伝ってもらっていることへのつらさというのがあるように見える。本来ならば一人で、公共の機関である図書館の職員さんに手伝ってもらったりしながら、やっていきたいという気持ちがあるのではないか、と思う。しかし職員さんとのやりとりのなかでまた、傷ついてしまう(他人とのやり取りの中で傷つくことについてはまた別の記事を書こうと思う)。
職員さん、司書さんの手をお借りすることについて
私たちの行く図書館の司書さん達の中には、親切で優しい方もおられるが、私から見てもとても親切とは言えない方もおられる。しかしそれは責められないのではないか。と本人も私も思っている。私は、人員不足などで司書さんはとてもお忙しいと思う。すべての人に開かれている図書館、という観点で、人員を配置すべきだと思う。見た目に障害が無いように見えても重い困難を抱えている人がいる。図書館のことを考える偉い人には考えてほしい。
ただ、対応できないことは仕方がないとしても、「わがままではないか」「特別扱いはできません」という言い方、態度をしないようにしていただきたいと思う。発達障害を含むさまざまな障害への理解を深める研修などを行って、理解を深めていただければと思う。
今後について
私は、ひとまず本を借りるという目的達成のために、有志の人の力をかりつつ、公共の手も借りれるようにしていくということが良いのではないか、と思っている。本人の困りごとを説明したり、仲立ちとなる人がいると、スムーズにいく場合もあるのではないか。しかし私がたまにしか行けないという今のペースでは、様々なことに一度に対処していくのは難しい。一歩一歩、だと思う。
わたしは友人と一緒に図書館に行く時間が好きなんです
でも友人は、おそらくいろいろな困りごとで大変すぎてどんどんストレスをためてしまっているのだろうと思うと、本当に申し訳ない気持ちです。
誰もが安心して利用できる図書館があってほしい、そんな図書館がつくれないか、心からそう思います。
#大人の発達障害 #友人が発達障害