AFRICL立上げにあたり決めた自分との3つの約束
今回は、自分のアパレルブランド、AFRICL-アフリクルーを立ち上げる、と決めたときに、自分とした3つの約束、について書かせていただきます。
自己紹介の前に、AFRICLについて、
個人的な想いをつらつらと書かせていただいてしまったので、
自己紹介をしなければ…
と思って、考え続けたのに、結局またAFRICLについて、になってしまいました。笑(前回の記事はこちら)
アフリカ、ベナン共和国から、職人さんが丁寧に染めてくれた生地を輸入し、日本の縫製工場さんに1枚ずつ丁寧に仕立てていただく、というかたちのブランドを、アパレル未経験の私が立ち上げるには、多くの方々を巻き込みご協力いただく必要がありました。
だからこそ、自分には果たしたい責任がある、ということで、
それを実現するために、自分とした約束です。
この先、迷ったとき、この記事を見返して、この気持ちを思い出してほしい、持ち続けたい、という未来の自分への手紙、のような内容ですが…
AFRICLが、買い手、売り手、社会、+作り手、の四方よし、のブランドであり続けるための3つの約束。お付き合いください。
(自己紹介はどうなっているかといえば、生前葬中に使う紹介文ですか?という長々したものが育っています。自己紹介を書けている方々、すごいなあ、と思っています…)
3つの約束
3つの内容は以下の通りです。
①自分がときめくものしか作らない
②AFRICLにかかわるすべての人を笑顔にする
③届け続ける
当たり前のものばかりに見えるかと思いますが、
(実際そうなのですが、)
以下、それぞれ書かせていただきます。
①自分がときめくものしか作らない
納得いかないものを作らない、なんて当たり前のことかもしれないですが、
ときめくイメージがあっても、サンプルを依頼し、あがってきてみたら、イメージと違ったり、イメージ通り作っていただいているのに、ときめかなかったり…
こっちの方が絶対にかわいいけど、この資材を使うと高くなってしまう…
何度もサンプルを作っていて、さすがに申し訳ない…、そろそろ発売のスケジュールに間に合わなくなる、となったり…
満点のときめきを感じるものが出来上がる前に、
まあこれでもいいか…となりそうな瞬間、この方が利益は上がる…と思う瞬間はいろいろな工程にあります。
し、その状態のものも、ときめいて下さる方もいるのかもしれません。
でも、自分が愛着を持てないプロダクトは、
自信をもって語れないから、
これがこうなってて素敵でね!この資材はこういうもので!と、語りたくならないから、
出来上がったものが、語りたい!とならないものである、というのは、手に取ってくださる方はもちろん、生地を染めてくれている職人さん、パタンナーさん、丁寧に仕立ててくださっている縫製士の方々、に失礼だから、
自分が自分を、AFRICLを愛せなくなるから、
ときめくもの以外作らない、世に出さない、
実現し続けるのにものすごく勇気がいることもたくさんあるけど、自分と約束をしました。
②AFRICLにかかわるすべての人を笑顔にする
これはすごく難しい…とすでにものすごく苦労しています…
AFRICLにかかわってくださるのは、
手に取ってくださる方々、
ベナンの職人さん、輸出手続きや職人さんとの調整をしてくれるパートナー
副資材を供給してくださるメーカーさん、
パタンナーさんや縫製士さん、
服を作る、というところだけでもこれだけの方々がかかわってくださっています。
AFRICLのプロダクトを、少しでも手に取りやすくしようとすると、
もちろん生地や縫製工賃は安くしたい、となります。
高い技術で染めや、縫製をしていただいている方々に適正な価格をお支払いしたい、と思うと、どうしても原価が高くなります。
さらに、地球にも優しくありたい、となると、包装につかう資材や、ボタンなどの副資材の単価が上がることもしばしばです。
それでも、販売価格を抑えよう!とすれば、利益が極めて少なくなり、AFRICLが笑顔になれません。③届け続ける、ことが出来なくなります。
バランス感覚がすごく難しい問題で、
三方、四方よし、どころか五方も六方もよしを目指さないといけないわけですが、
(お客さまとAFRICL、作り手の方々以外を"世間"とすれば四方かな…)
手染めと丁寧な縫製で、
着心地の良いときめく服を、出来る限り手に取りやすい価格で、
生産にかかわっていただく方々の技術・スキルに見合った価格をお支払いし、
これからの地球で生きる人たちのことを考え、所謂、エシカルやサスティナブルをキーワードにした選択をし、
同時に、AFRICL自身も笑顔でいられるよう、
頭をひねり続けること、を自分と約束しています。
意思決定の折々で、どこかにしわ寄せが行っていないか、考えること、
気づかぬしわ寄せが発生しないよう勉強し続けること、
これからも続けていきたいと思います。
③届け続ける
AFRICLを始める、と決めたとき、
たくさんの方に"すごいね"と言っていただきました。
"始める"ことは、勇気さえあれば誰にでもできます。
当たり前かもしれませんが、難しいのは”続ける”こと、だと思っています。
特に、私が始めたことは、西アフリカのベナンという国から、伝統生地を輸入し、日本で仕立てるアパレルブランド、であり、
遠く離れたベナンの職人さん、パートナーにたくさんの時間・労力を割いてもらっています。
日本のパタンナーさん、縫製工場さんにもたくさん相談に乗っていただき、企画~生産までたくさんのご協力をいただいています。
・ベナンの伝統生地の魅力を伝えたい、産業を守りたい、
・所謂"途上国"発のプロダクトを、ストーリーだけでなくクオリティが良い!ことを理由に手に取っていただきたい、
・日本のものづくり、伝統産業の魅力を伝えたい、産業を守りたい、
・自分の"好き”に気づいて、自分をハッピーにするための消費、を当たり前にしたい、
AFRICLの裏には、こんないろいろな想いがあり、
多くがAFRICLにかかわってくださっている方のためになるかのような内容に見えますが、
AFRICLが稼働し続け、
立ち上げのときたくさんご相談させていただいた分、
プロセスづくりにご協力いただいた分、
そして生産のたびにご協力いただいている分、
還元し続けられなければ、ただのエゴの押し付けで、お手間をとらせただけの存在になってしまいます。
AFRICLのプロダクトを手に取ってくださる方々にとっても、
プロダクトを素敵だと思ってくださった方が、他のお買い物をしようとしたときにプロダクトを届けられないとなれば、がっかりさせてしまいますし、
AFRICLで目指している"ハッピーの賞味期限が長い"プロダクト、しあわせが長続きするお買い物は、
それを手に取る方々が、社会や周囲の人のためでなく、自分自身のためにお買い物をすること、そのために自分自身の"好き"に向き合い、気づけること、がとても大切で、それは一朝一夕では実現できないこと。
貴重な文化を扱わせていただく身として、
プロダクトを通じて、笑顔を作りたい、と発信している身として、
始めるからには、AFRICLには、そのプロダクト、メッセージを届け続ける責務がある、
と思っています。
独り言のような内容ですが、
特に③は、もともと志していた国際協力の領域では、慣れていないけど熱意はある人、が勢いで始めたプロジェクトが続けられず、結局現地の人に迷惑をかけておわる、なんていうのは残念ながら、よくある課題のように思います。
"善意に基づいた行動が必ずしも相手のためにならないこと"
ということを念頭に、
善意の押し付けや、実は迷惑、といったことになっていないか、しっかり考え、始めるからには続ける責任を持ちたいものです。
ひとりごとを皆さんに公開させていただきましたが、
この記事を見返さずとも、当たり前にこの行動を続けれられるブランドでいられますように…
課題も考えないといけないことも、
たくさんたくさんあるけど、Healhtyに、一歩ずつ、
進んでいきたいと思います。
AFRICLの活動の結果、
世界の笑顔を1秒でも増やし続けられますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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