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ジョブセキュリティと国際協力:その仕事、安定してるの?

正社員(民間)から契約社員(国際協力)に

正社員@民間から契約社員@国際協力に転身して3年が経ちました。国際協力の業界では、契約の仕事が多いです。会社員を退職以降、専門調査員@大使館→企画調査員@JICAという流れで国際協力の仕事をしてきましたが、どちらも2年間の有期雇用ですよね。
 
そんな僕が、会社員を辞めて以降、親やパートナー、友達からよく聞くようになったセリフが「その仕事、安定してるの?」です。今回は、国際協力業界で働き始めた僕が思うジョブセキュリティについてお伝えしようと思います。国際協力業界への転身や就職を考えている若手社会人や大学生の参考になればありがたいです。

安定の定義って?

さて、「その仕事、安定してるの?」という問いに対する僕の答えは、(少なくとも20代の今は)全然安定しているよ」になります。
 
そもそもですが、安定と一口に言っても様々な意味があります:給与水準が高い、業界が成長及び安定している、転職市場でニーズのあるスキルが付く、ワークライフバランスがある、リストラが少ない、自分の意思でキャリア選択できる…など。言い換えると、安定をどう定義づけるかによって、国際協力の仕事が安定しているかどうかは決まります。

例えば、上図のように、給料、専門性、ワークライフバランス、キャリア選択という観点で見ると、僕の現在の仕事である企画調査員は安定していると言えます(たまにボランティアとして働いているのかと友達から聞かれますが、毎月50万円は貯金できています)。一方、職の持続性で見ると安定していません。契約が終わったら次の仕事を探す…という事を、2-3年のサイクルで続ける必要があるからです。

自分が大切にしたい価値観は?

あくまで上記の定義は一例にすぎず、評価軸は無限にありますよね。上記で挙げた軸の場合、僕が一番大事にしている点は「自分の意思でキャリア選択ができる」という点です。自分の人生なので、自分で働く場所や働く環境を選択したいという思いがあるからです。かっこつけていうと、自分の人生を自分でかじ取りする感覚が常に欲しいんですよね。逆にいうと、「偉い人や組織に言われたから、興味のない場所や分野で働く…」というライフスタイルは、僕個人としては避けたいものなんです。
 
「え、2-3年ごとに転職をする事についてはどうなの?」という声が聞こえてきますが、僕はそれほど負担に思っていません。なぜなら、定期的に自分のスキルセットを見直すきっかけになりますし、なにより数年後どこにいるかわからない(自分の専門性と意思次第でどこへでも働ける)人生に、「今は」ワクワクを感じているからです。フットワークが軽くいたいタイプ。ただし、5歳ほど年齢が上の友人の話を聞くと、将来子どもが生まれた際には、教育のことで悩むかもしれませんが…。

偶然性と戦略性のブレンド

とはいえ、40歳以降は流石にどこかの組織(国連か国際NGO)で落ち着いて、中間管理職をするか、全く違う職種(大学で教えるなど)に就きたいですね…。でも先ほど言った通り、5年先が全く分からない(=色々な可能性がある)人生に魅力を感じているため、別ポストで記載したように、偶然性と戦略性のブレンド具合は、今の状態でいいかなと思っています

 
このポストを通じて、「自分にとっての安定とは?」「自分にとってちょうどいい偶然性と戦略性のバランスとは?」という問いに、思索をめぐらす一助になれば幸いです。