海外行くとき特に大事な準備 〜やっちまった事例から〜
代表の白川ことニモ🐠です。
皆さんは、海外に行った時に、怪我や病気をしたことはありますか?
海外渡航中に、病院に行くことになったら、英語話せないし、どんな治療されるかわからないから不安〜😖😖😖
とか、そんな海外の医療事情に思いをはせることかと思います。
でもその前に、もっともっと大切なことがあります!!
海外医療保険です!!
海外医療保険にちゃんと毎度、忘れずに加入しておかないと、本当に大変なことになります!
今回は、実際に起きて経験した悲惨な話をご紹介。
時は、10年前、、、
それは、私がフィリピンの方の、来日と日本での仕事を支援するプロジェクトに従事している時のことでした。
1月3日の三が日最終日に、携帯電話は突然、鳴ったのです。
「ニコラス(仮名)が倒れた!今、救急車で病院に担ぎ込まれたところだ!」
年始早々、何事だと驚く私は、次の病院からの電話で、思わぬ決断を迫られます。
「大腸癌で腸閉塞と腹膜炎を起こしており、応急手術すぐしないと死ぬかもしれません。手術しますか?」
病院からそう問われて、私は上司に相談しようとしましたが、三が日ですぐには繋がらない。
でも、命の危機がそこまで来てる…
決断しなくては…😰
私は病院に答えました。
「命には変えられない。とりあえず手術してください」
こうして、ニコラスは、無事応急手術を受け、一命を取り留めたのです。
ホッとしたのも束の間、問題は、むしろこれからでした。
病院から
「ICU入院代と手術代で、130万円、払ってください。」
と連絡が来たのです。
えっ?誰が払うの?
海外保険に入っていない本人に、とても払える金額ではありませんでした。
ニコラスの家族は、パスポートすら持っておらず、日本に来ることすら叶いません。
関わる企業たちも、個人の高額治療費をポーンと払うことは出来ませんでした。
ニコラスをお見舞いに行くと、本人は助かった安堵も見せず、真っ先に私に慌てて言います。
「頼むからもうこれ以上、治療しないでくれ!
早く退院して、フィリピンに帰らせてくれ!」
これは故郷が恋しくて1日も早く帰りたいから言ってるわけではありません。
自分が払うと思うと、ゾッとして言ってるんです。
結局、私の上司の粋な計らいで、会社に稟議通し、払ってあげることで事なきを得ました。
後日、私は病院に尋ねました。
「なぜお金を払えるかわからない人の手術を引き受けたんですか?」
お医者さんはこう言いました。
「一部上場の会社だったので、いけっかな〜と思って…」
ゆるい!!
日本は良い国だ😭😭😭
もしこれがアメリカだったら、間違いなく手術してもらえず死んでしまったか、
手術してもお金を払えずに死ぬまで病院から出れないかのどっちかです。
アメリカだけではありません。
事故や病気に見舞われた時、海外の病院は日本のように優しくないんです。
金が無ければドライに切り捨てられてしまいます。
自分の身を守れるのは、自分だけです。
ニコラスは、彼の望み通り、これ以上の手術をせず、人工の肛門を脇腹から出した状態で大腸癌抱えたまま、フィリピンに帰っていきました。
数年後、彼が亡くなられたことを聞きました。
祖国で家族に見守られて息を引き取られたそうです。
亡くなったことは不幸でしかありませんが、
きっと、フィリピンから天国に行けたことは幸運なことだったのだろうと思っています。
とにかく、
海外医療保険への加入を軽視してはいけませんよ、皆さん!!
という話でした☝🏻😤